スイートピーS予想│2023/04/30
「最緩区間」を用いたスイートピーSの事前予想になります。
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※パドックを踏まえた結果、最終的な推奨馬が変更になる可能性があるので、レース直前にパドック速報もご確認ください。
予想
◎5. アリスヴェリテ
アルテミスSは逃げてリバティアイランドと差のない競馬をしたものの、近走は控える競馬をしており、陣営のコメントからも、前走の君子蘭賞は控える競馬に一定の手ごたえを感じていることがわかる。
スイートピーSの先に当然オークスを視野にいれており、ここまで控える競馬をしていたのに、突然ステップレースで再び逃げの手を打つとは考えにくい。
そうなると、素直に君子蘭賞の内容を評価。それほど大きく緩まないレース展開から、しっかりとL4Fの時計を出せており、さらにこの馬は上がり最速。
○7. アグラシアド
2走前の小倉での未勝利勝ちを評価。
▲8. メランポジューム
2走前の中京での未勝利勝ちを評価。
消13. ウヴァロヴァイト
赤松賞での瞬発力は評価できるものの、スローの1戦。3走前、東京T1600での勝ち鞍も、マイル戦なのである程度流れてはいるものの、逆にL4Fの数値に不満が残る。となると、追走力に不安がある当馬が赤松賞ほどの末脚を繰り出せるとは思えず、今回は消し。
<出走馬過去走>
スイートピーSの特徴
①レースの入りが比較的速くなる
東京T1800のコースレイアウトを確認すると、
1. ポケット地点からの発走
2. 前半3Fは緩やかな下り坂
となっている。
ポケット地点からの発走となるため、先行争いが激化しやすく、また、下り坂が続くため、前半3Fの時計が速くなりやすい。
そのため、逃げ馬にとっては、スタートダッシュを決めて楽逃げの形をとれない限りは厳しいレイアウトとなる。
②逃げ馬は馬券になりづらい
過去10年のスイートピーSを見ると、2022年と2021年、2014年を除いた7年間で、4F目または5F目が最緩区間となっている。
コースレイアウト上、序盤が速くなりやすいため、ここで脚を使う逃げ馬は当然息を入れたいので緩むのだが、そうなると、先行争いに参加しなかった馬は楽に馬群に取り付いて追走することができる。
先行勢 ⇒ 序盤に脚を使ってその後、休める
それ以外 ⇒ じわじわとペースを上げれば追走できる
このため、ただでさえ先手争いで脚を削られる逃げ馬は不利なのだが、もう1点、馬群が縦長になりづらいという点が挙げられる。(4コーナーを回った時点での隊列参照)
こうなると、逃げ馬としてはセーフティーリードも取れず、先手争いに参加しなかった馬と比べると脚を消耗している分、勝ち切るには相当な実力差がないと厳しい。
③上がりを使える先行馬が強い
・先行争いに参加しなかった馬は楽に追走
・直線を向いた時点で馬群が凝縮している
となると、後方で追走して、瞬発力を持ち合わせている馬が一番有利になりそうだが、そうは言っても、極端なスローペースになることは少なく、ある程度、追走負荷のかかるレースになることが多い。
そのため、上がり最速と言っても、他馬と比べて極端に速い上がりを出せるわけではないので、上がり最速をマークしても、後方から届かずに馬券外になるケースも多い。
以上を踏まえると、スイートピーSにおいて有利なのは「ある程度前で追走できて、上がりをしっかりと使える馬」ということができる。