「エゴン・シーレ展」ー言葉と音楽で辿る音声ガイドで19世紀末ウィーンへ
アコースティガイド・ジャパンのnoteへようこそ。
19世紀末ウィーンを駆け抜けた、若き天才エゴン・シーレ。その激動の人生に迫る展覧会が東京都美術館にて開催されています。今回は「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展ーウィーンが生んだ若き天才」の魅力と音声ガイドの聴きどころについてご紹介します!
ーシーレ作品50点が30年ぶりに集結
本展覧会では、わずか28年という短い生涯の中でシーレが残した油彩画、ドローイングなど50点もの作品がなんと30年ぶりに集結!大変貴重な機会です。
シーレ作品の世界有数のコレクションでも知られるウィーンのレオポルド美術館の所蔵作品を中心に、初期から晩年までの作品をシーレの生涯とともにたどることが出来ます。
学年最年少でウィーンの美術学校に入学するなど早くから才能に恵まれていたシーレは、どのような人生をたどったのでしょうか?
ぜひとも展覧会でご確認ください。
ーシーレが生きた19世紀末のウィーン
19世紀末のウィーン。
それは政治的な混乱と引き換えに、新しい芸術へと向かう幻想的な時代。
古い伝統から脱却しようと、多彩な芸術家たちが次々と現れました。
そのような時代の中で独自の表現を生み出してきたシーレは、膨大な量の自画像を残しています。描き手の内面や感情といった目に見えない精神世界を描く「表現主義」の影響を受けながら、自己を表現しようともがき続けていたのでしょうか。
シーレの作品の節々に感じられる孤独や不安、葛藤などは、現代の私たちにも共通する部分があるかもしれません。
ーシーレと同時代に活躍した画家たちの作品も
本展ではシーレの作品だけではなく、シーレが影響を受けたクリムトをはじめ、ココシュカ、ゲルストルなど同時代に活躍した画家たちの作品もあわせて展示されています。音声ガイドでは、当時の歴史背景や画家たちのエピソードもお楽しみいただけますよ。
ーシーレの言葉を耳から体感
世界観により深く入り込みたい方は、音声ガイドを借りるのが特におすすめです!美術館内にはシーレの残した多くの言葉たちが飾られており、音声ガイドではナビゲーターを務める声優の浦和希さんによる情感たっぷりのセリフでお聴きいただくことが出来ます。
詩人でもあったシーレならではの言葉もあり、作品とともにシーレが直接語りかけてくるかのように感じられます!
ーシーレと同時代に生まれた珠玉の音楽とともに
今回の音声ガイドのBGMには、グスタフ・マーラーやシェーンベルクの音楽が使用されています。
美術だけでなく、音楽にも広がった「表現主義運動」。
美術から、音楽からー。表現方法は違えど、両者は自己の精神世界を表現することを探究し続けたのです。
気になる方は、ぜひこちらのプレイリストからもチェックを。
19世紀末ウィーンの世界を美しい音楽からもご堪能いただけます。
今なお見るものを魅了し続ける天才画家、エゴン・シーレ展は、4月9日(日)まで。皆さんも才能の目撃者になりませんか?
世紀末のウィーンでお待ちしております!(オノデラ)
*******************************************
アコースティガイド・ジャパン
https://www.acoustiguide.co.jp
Twitter: @ADaudioguide @kikubi_AG
*******************************************