【展覧会レポート】東京国立博物館で開催中「建立900年 特別展 中尊寺金色堂」
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梅の花がほころび、厳しい寒さの中にも、春を感じられることが多くなりました。中尊寺のある平泉はどんな春を迎えるのか・・・東京国立博物館の本館、特別5室で開催中の「建立900年 特別展 中尊寺金色堂」を訪れて以来、かの地に思いをはせる日々です。
奥州藤原氏、初代清衡が建立した中尊寺金色堂。その名の通り全てが金で彩られ、かつて「光堂」とも呼ばれていました。今年2024年は、上棟から900年の記念の年です。
ー光り輝くお堂へご招待!
展示室内へと入ると、ほの暗い中にまばゆいばかりの金色堂が目の前にあらわれます!8KCGで再現された原寸大の金色堂です。
映像だからといって、侮ってはいけません。自身の目で見る以上の高精細。通常は入ることのできないお堂の中を歩いているような心地で、圧倒されます。東京にいながらにして、金色堂を体感できるなんて、なんて贅沢なことでしょう。
8K映像のあとは、金色堂にまつわる貴重な品々の展示が続きます。
そして、金色堂の中央壇に安置された国宝の仏像11体がずらり。実際の金色堂では、このように間近でみることはできません!
京の都の仏像に引けを取らない、加えて京から離れた奥州の地でこそ発揮できた、自由な新しい表現が垣間見える仏さまたち。この機会にじっくりご覧ください。
金色堂を飾った荘厳具も見どころですが、清衡が奉納した「国宝 紺紙金銀字一切経」は、金・銀で交互に端正に記され、どれだけの手間がかかったことか!精緻な見返し絵も見どころです。また、経典を記す文字で塔の形を象った「国宝 金光明最勝王経 金字宝塔曼荼羅」も、実物を見ればこその感動があります。お見逃しなく。どれも、仏教の力でこの世に平和な極楽浄土を、という清衡から続く奥州藤原氏の願いが込められています。
ー音声ガイドでもっと展覧会を楽しもう!
さて、この充実の展覧会、音声ガイドがあれば、さらに詳しくお楽しみいただけます。ナビゲーターは、「進撃の巨人」で主人公エレン・イェーガーを務めた、声優の梶裕貴さん。アニメ「平家物語」をはじめ、いくつもの作品で、奥州藤原氏とゆかりの深い源義経を演じたご縁もあり、今回、お引き受け頂きました。
義経に扮して奥州藤原氏のものがたりを語る番外編は必聴です。
さらに、なかなか聞くことのできない、中尊寺で毎年正月の法会で唱えられる声明もお聞きになれます!音声ガイドを聞きながら、身も心も耳も、金色堂の世界にどっぷりと浸ってください。(スガ)
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