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基礎が分かったところで思考の型が間違っていると書けない

フランス語にぜんぜんまったく関心のない方でも、「思考の型」は英米系だけじゃないと知ると、ちょっと興味がわきませんか?
え?何も思わない?あらぁ

「英米系」の思考の型が世界中を席捲しているのではと、日本にいると思い込んでしまいそうですね。

いやいや、そうじゃない世界があるってことでで、前回は、フランス語作文の「二項対立」をなーんとなくうっすら理解できたところでした。

とはいえ、「はい、二項対立で文章を書けます、お任せください」の域まで達するのはなかなか厳しい道のりです。

例えば、マスクに反対するネット記事を読んで「マスクに賛成の立場から意見を述べなさい」と言われたら、どう二項対立を入れ込むべきなのでしょう?

とりあえず、「賛成」「反対」の意見を簡単に言って、賛成しなくちゃいけないわけですから、「反対するお気持ちは理解できますけれど」「でもやっぱりマスクしないと感染は広がるし医療崩壊しますよね」と言ってみました。

前回ご紹介したアンスティチュ・フランセの先生の型をまねようと思ったのですが、反対意見に3点も見出せずとりあえずここは「歩み寄り」の姿勢をチラ見せしてなんとか乗り切ろうと姑息な考えです。


で、オンラインでお習いしているおばあちゃま先生の厳しいご指摘は、「こういう論の立て方は、まっ~たく二項対立ではない。相手の意見をとりあえず受け入れてから反論するのは『英米人の発想』で、フランス語で求められている方略とは違う。作戦がまちがっています。これでは、マスク反対者側のポジションって思われますよ。同意を示してどうするのですか!(怒)」

えー、英語のやりとりじゃ、まず相手の立場はちょっと認めて、それから反論じゃなかったでしたっけ?ど、どーすれば??

先生いわく「だからぁ、相手の論点をあげつらなって、ぼっこぼこに言って、自分の主張に持っていくのです」

ってことで、今回はフランス人の「絶対相手には迎合もしないし、負けないぞ」の姿勢おそるべしのお話でした。


今日のポイント:
Je peux comprendre de quoi les antimasques ont peur. 
Mais, le port du masque réduit le taux d’infection (de contamination) du Covid19, et prévient l’effondrement du système médical (/ la surcharge / la surchauffe des services d’urgence).って最初の部分がコテンパでした。

訳)マスク反対派が何を恐れているかは理解できる。
しかし、マスク着用はCovid19の感染(汚染)率を下げ、医療システムの崩壊(救急/病院サービスの過密)を防ぐ。