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秘密計算の問題を解いて Acompany に入社しよう!

Acompanyプロダクト部門DCRチームの坂本です。この記事は#アカンクリスマスアドベントカレンダー2023 8日目の記事となります。

はじめに

会社の HP に秘密計算の問題を載せました.
この記事を読む前に必ずしも問題を解く必要はありませんが,頑張って書いたのでそちらにも目を通していただけるとありがたいです.
興味を引くためにあたかも問題を解くことで入社出来るかのようなタイトルにしましたが,別に解いたからと言って面接パスなどは特にありません.
ただ面接の際に解いてきていたらこの上なく好印象だとは思います.(なので解いてください)

きっかけ

エンジニア募集中の弊社では Slack などで「どうしたら優秀なエンジニアにリーチ出来るか」という話題が採用担当の人間を中心によく挙がっていました.
その中で「わざと酷いコードを書き『これを綺麗に出来る方募集!』と発信する」といった少し奇を衒った案なども提案されているのを見た時に,「弊社が扱っている秘密計算などの技術はどれも非常に面白いものなのだから,変に離れ業などを狙うのではなく真っ直ぐにそれを伝えればいいのに」と感じました.

そこでそれをどう実現出来るのか考えた時に「秘密計算の問題を会社の HP に載せたい」と Slack に書くとすぐに CEO や採用担当の方から許可を頂けたため,早速問題の選定やページ構成の考案などを行い,通常の業務の合間に少しずつ執筆することで2,3日かけてページを書き上げました.

余談

上述の酷いコードを用いる案に関するスレッドはその後思わぬ素敵な展開を見せました.
気になる方は CEO の記事をご覧ください.
記事内で優秀な方と言われているのが私です.

問題を書くにあたって

問題を書くにあたって心がけたのは,なるべく予備知識なく問題を読めるようにすることです.
僕が思う秘密計算の面白さの一つに,問題自体は非常に素朴であるのに全く解けるようには見えないというのがあります.

例えば,HP に載せた問題(2)は
「太郎くんと花子さんがそれぞれ数を持っている.二人とも自分が持っている数について誰にも何も教えたく無い.でもどっちの方が大きいかという情報のみ二人で共有したい.」
というだけの問題です.
二人は自分の持っている数について誰にも一切情報を出したく無いため,相手に自分の数を教えるのはもちろん,信頼出来るコンピュータに数を打ち込むなどと言った便利な道具に頼ることも出来ません.
にもかかわらずどうにかして「相手の数は自分の数より大きい」という類の情報だけを取得する必要があります.

内容自体は小学生でも理解出来るほど簡単なものでありながら,いざ解こうとすると解法の糸口がさっぱり見えない不思議な問題ではないでしょうか.

こんな一見すると解けるはずのないように見える問題が解けてしまう!というのが秘密計算の面白いところであり,その技術をビジネスに活用しているのは弊社の非常に魅力的な点であると思っています.(しかも解くにあたって高度な数学の知識は必要なく,パズルのように四則演算を組み合わせるだけです!)

私はこの面白さはうまく伝えることができれば数学が苦手な人などにも共感していただける懐の広いものだと思っているため,そう言った人を取りこぼすことのないよう,なるべく取っ付きにくい数学の言葉を問題文中に書かないように気をつけました.
また,$${x}$$ などの記号を用いた抽象的な問題文は苦手な人も多いため問題文下には具体例を挿入したり,状況を説明するシンプルなイラストをデザイナーの方に描いていただくといった工夫も行いました.(この記事上部の可愛らしいヘッダー画像もそのうちの一つです)

公開して・終わりに

数学好きの間で少し読まれたようですがやはりというかあまり一般ウケはしませんでした.
秘密計算には大衆受けするポテンシャルはあると私は感じているので,次はもっとうまく発信出来るようにしたいです.
もしまだ読んでない方は是非各問題ページの可愛らしいイラストだけでも見ていってください.
ついでに問題ページ及びこのnoteの拡散と,弊社への応募もしてください

おまけ

私は今回説明した秘密計算のような「問題内容自体は非常に簡素で誰でも理解出来る.それを解くにあたってズルい飛び道具などは一切必要なく,使えるものは全て提示されている.それなのに全く解法の糸口が見えず,答えを聞くとその鮮やかさに感動してしまう問題」が非常に大好きで,こう言った問題をもっと多くの人(特に,数学に苦手意識を持っている人)に知ってもらいたいと思っています.
6月にもそういう記事を書いたのでこちらも読んでいただけると嬉しいです.

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