ただいま、おかえり
今年の1月に大好きな歌声に再会してからこんなnoteを書いていた。
そのとき決意した通り、3年半ぶりに彼らの勇姿を見るため大阪城ホールに足を運んだ。
久しぶりに見る彼らはあの頃の荒削りでガムシャラだった彼らとはまるで別物のようで、一回り以上大きくなって腰を据えた彼らは大所帯で力強くパフォーマンスをする。
久しぶりに心が震える感覚、血が沸き立つような感覚が懐かしくてとても心地よかった。
今回わたしが数年前までただ真っ直ぐに追いかけていた"川村壱馬"という唯一無二のボーカリストを見に行こうと決めたきっかけは、全勝中だったJO1のヨントンが外れたから。ヨントン当落発表の日に一緒にいてくれた友達もヨントン外れたのに、「よし、一緒にランページ行こか!楽しいで!」と言ってくれたからである。お話ししたかったなあ、というなかなか消えてくれないもやもやはシャンディガフと流し込んで、セトリを見ながら彼の地元である大阪公演に行くことに決めた。
こっちが外れたのもなにかのタイミング、1月にファーストテイクで再開できたのもなにかのタイミング。そう自分に言い聞かせた。
行くと決めたら、次は曲を聴き込む作業。わたしと彼らの間には3年半の時差があるから知らない曲も多かったけど、行くと決まってからは記憶を照合するみたいに行き帰りの通勤電車で聴き込む。
当時大好きだった彼の聴き慣れた歌声は耳に心地よくて、恋心にも似た懐かしい気持ちになる。この3年半もの間にいろんな曲を歌い、演技の仕事も増えた彼にどんな気持ちで会いに行こうか。そんなことを考えていると、あっという間にライブの日になった。
こうして迎えるライブの第一声は彼の歌声で沈黙を破る。そうそう、これこれ。久しぶり。
数年ぶりに、ランページのライブにわたしは帰ってきた。「登場する」ことを心がけているとエッセイで言っていた通り、圧倒的センターと自他共に認める彼はステージのど真ん中で圧巻する。それはあの頃となんにも変わらない。
あの頃はアッパーチューンを力強く歌う彼が、そしてなによりアイデンティティだと思っていた彼のラップが大好きだったけれど、バラードも格段に沁みた。
低く男らしい声が奏でるバラードは、力強さの中に繊細さも甘さもやさしさも兼ね備えている。それは数年前に聴いた歌の何倍も。そしてマイクを持ち自身の声で会場を盛り上げたり、ときにはしっとり静まり返らせたり、彼の声で観客を操るとんでもない力がある、ということに気がついた。声が出せないライブだからこそ、彼の一声で観客が拳を掲げ手を叩く。その様子を遠くから見ていてなんだか誇らしかった。
数年後にこんな形でまた会いに行けるとは。あの頃はわたしの全てだった彼が、今もあの時とおんなじようにステージ上で輝いていて、なんだかあの頃より余裕と笑顔が格段に増えた気がする。これはわたしの思い過ごしかもしれないけれど。とにかく楽しそうにパフォーマンスする彼を見ているととっても幸せな気持ちになった。
そんな余韻を引きずってもう1週間が経とうとしている。
3年半の時差を超えて、わたしは「ランページのライブに行く」という今年の目標をひとつ達成した。さて、来年のご予定は?あの頃よりパワーアップした彼らを、唯一無二の歌声を、そして台下に降りる直前まで「雨降ってるんで気をつけて帰ってください」と観客を気にかけてくれる彼のやさしさを感じに逢いに行ってもいいですか?
3年半ぶりの素敵な時間をありがとう、とってもたのしかった!LDHのライブからしか得られない栄養があるということで、わたしは元気になりました(アレルギー結膜炎拗らせて眼科で免疫低下を指摘された人)
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