次男の笑顔はみんなの愛でできている
最近次男の福祉器具が増えました。
クラッチ(杖)です。スーパーザックリいうと、スキーのスティックみたいなものに近いです。クラッチを使って三点で体を支持しながら歩行します。最近、療育センターのPTさんからGOサインをいただき、先日手元に届きました。
ピッカピカのゴールド色のクラッチです。週イチでお世話になっている訪問リハのPTさんと立位の状態で使い方の練習をして「歩いてみてもいいからね」と言っていただけたことが自信になったのか、先週末外歩きデビューを果たしました。
ちょうど長男の受験お礼参りに行く予定だったので、参道前に駐車させてもらい、参道を往復(約30メートル往復)してきました。まだ独歩はできないので、私が後ろ側からズボンをもって介助しながらゆっくりゆっくり教えてもらったことを思い出しながら歩きました。
今使用しているPCウォーカー(背面にコの字型の歩行器)とは疲労感が全く違うようで、何回も休憩を入れるほど全身の筋肉を使っているみたいです。
少しずつコツコツと。楽しいみたいで私たち家族も嬉しい。
あ、でも彼は相変わらず歩く利点を見い出せていませんが 笑
こんな姿を見ることができるようになるなんて、次男が生まれて告知された時には想像もできなかったなーーー。ちょっと潤んでしまったりして、次男も中学進学先のお礼もできて外歩きデビューはとてもいい時間でした。
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さて、そのピッカピカのクラッチが届いた日、まず家族みんなにお披露目。思いのたけを話し、そのあと間髪入れずにジジとババにビデオ通話でお披露目。ものすごくルンルンに鼻息を荒げて「みてみて~!かっこいいでしょっ」それだけでは物足りず、学習塾の先生、学校の先生、放課後デイの全スタッフさんにお披露目していました。
「ほら。これだよ!話してたやつ。届いたんだよーーー」自慢げ 笑
最後に、「SNSにあげてみんなに披露しておいて」と私に指示までする次男。
どんだけ、自分のことが好きなんだ、むふふ。
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肢体不自由児は移動アイテムがたくさんあります。彼のように独歩はできないけれど、少しの距離なら歩行器で歩くことができるとなると、車いす、歩行器、クラッチを移動距離や移動する環境によって使い分けて使用するのが一般的です。
なので、見たこともないアイテムを使っていればみんなに注目されます。捉え方によっては悲観的にもなれるみんなとは違うアイテムを、むしろ「みんな知らないでしょー、新しいアイテムが来たんだぜ!俺しか使えないんだぜ」みたいなノリで堂々と嬉しそうに話せる次男は無敵だなと思うのです。
その無敵を育てていただいたのは、次男に関わった方々が、「かっこいいね」「すごいね」と本気に思って伝えてくれてたからだと思っています。
簡単に言うと「君は君でいい」と、目では見えない部分に焦点を当てて丸ごと可愛がってくれたからということです。
成長を心から喜んでくれる。そして、その喜びを次男に伝えてくれる。
そんな大人達に囲まれて育ってきたからだと思うし、そんな大人達のお子さん達もやっぱり同じように優劣もなくフラットな関係を築いてくれているからだと思うのです。
そんな愛溢れるみなさんに支えられて温かく見守ってくれるからこそ、みんなとの違いなんて目もくれず当たり前のように自慢できるんだなーと。
みんなとの違いがある、でもそれに対して優劣はつけない。
それは自分自身だけでなく相手に対しても。
そのセパレートができることこそ彼の強みであり、みんなを引き付ける魅力なんだなーーーー。
そして、なんだかわかんないけど「俺は俺だぜ」って無意識で思えるだけの高い自己肯定感も育ててもらっています。
そして、そのセパレートや自信満々は、私にはなかなか意識して難しかったりします。すぐいいなって思っちゃうし、あーあって悲観的になっちゃうし。次男の強さを分けてほしいくらい 笑笑
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私たち家族、親族、私と夫の共通の友達家族たち、自分の友達、長男関係の友達家族、少年野球時代の指導者やメンバー家族、ご近所のみなさん、学校関係、学習塾関係、放課後デイ、かつて支援者だった方。通りすがりの人。
たくさんの方々に温かく見守っていただけていることが、彼の心の土台のパーツになっていると確信しています。人は人の中で育つってこういうことなんだと胸熱になります。
このnoteを読んでくださっていただいているみなさんをはじめ、全てのみなさん!そう!あなたですよーーーー!!!
次男も私も育てていただいていると思っています。
出会ってくれてありがとう!愛を注いでくれてありがとう!
みなさんの愛のおかげで次男は今日も元気にドヤ顔です。
そんな姿を見て私も幸せです!