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助産師経験談 vol.4

大学病院をやめた後の方が
わたしの助産師経験談は豊富、うふふ(笑)

目を留めて下さって
嬉しいです、ありがとう。

わたしの助産師外来は
異色だったようなんです。

普通は、保健相談という感じで
食事内容だとか
病院までの交通手段と時間とか
バースプランの説明とか
乳房の手当てとか
母乳育児に対する希望とか
まぁ教科書に載っているような
確認事項も含め、進行するんです。

そもそも
問題ない妊婦さん対象なので
ノーリスクかローリスク

だけど、わたし
胎教がすごく大事なのを
とっっっっっくにわかってたので
そっちメインみたいな感じだったのかも。

今は胎教協会の所属の胎教アドバイザー
でもありますが、

胎教という言葉が生まれる
ズーーーっと前から、
大事にしてきました。

赤ちゃんとのコミュニケーションが
取れているのと
取れてないのとの違いもありますが

それよりは
赤ちゃんとコミュニケーションを取ろうと
お母さんが思うかどうか
赤ちゃんの快適な環境はなんだろうと
考えたりすることの方が
すごく大事で、

そのきっかけにさえ
なれればいいなという思いで
外来診療に立っていましたし
助産師外来もやっていました。

わたしの特技の一つに
カルテの名前と内容を見るだけで
顔とどんな会話をしたかを
走馬灯のように思い出せることがあります。

赤ちゃんに対して
どう思っているかどうかも
その変化もわかります。

助産師外来で
お腹を触る前に赤ちゃんにご挨拶をして
「お腹触るねー」って言ってから
お腹を触り、
手を置くと

ぽこんとご挨拶返してくれたりしました。

超音波でみる時も
「超音波でみるよ〜
お顔見せてね〜、ありがとうね〜」
と言ってたなぁ。

ほとんどの赤ちゃんが4Dで
可愛いお顔を
見せてくれます。

笑う子も多かったし
目をこすったり
あくびしたり
手を振ったり

生まれた後に
お母さんと赤ちゃんに会いに行くと
あの顔と同じーって
お母さんが愛情たっぷりの
微笑みで言ったりして
ほんわかする感じ。

で、お母さんが話したいことは
お母さんが話すので、聞きますし
必要なアドバイスがあれば伝えます。

それとは別に(多分これも特技)
赤ちゃんが伝えて欲しいことだろう事を
質問したりするらしいんです。
お母さんが大体ハッとする(笑)

後は上の子が一緒に来てたりして
診察室でウロウロ
よちよち
バタバタしてても

その子が話して欲しいことを
伝え始めると、
みんながみんな静かに聴く
ので、お母さんがびっくりする。
とか。

胎内記憶という言葉が有名になりましたね。
余談だけど
池川先生のところでのちのち
数ヶ月だけですが
お仕事させてもらったこともあって
池川先生がそういうことを大事に
大事に大事にされているドクターなので

上の子がいるとね
「今赤ちゃんここにいる〜」
とか「今お腹に戻ってった〜」とか
教えてくれたり、
は日常茶飯事でしたね。

週数によって保健相談の内容も変わりますが
超音波は見ていました。

助産師の超音波は診断できないので
サービスというか
コミュニケーションツールと
思ってもらった方がいいです。

ちゃんと成長しているかは
判断しないといけないので計測はします。
異常があると思われた場合は
速やかに医師へ報告が必要です。

超音波の是非は色々ありますが
日本の超音波の回数は異常と言えます。
超音波の害はゼロではないです。

しかも赤ちゃんにとっては
子宮の中は
最高に安心でき
安堵していて
至福の場所で
自由で
お母さんとの絆のみの
究極な愛の世界なのに

健診の度に勝手に覗き見されて

丸裸なんだよ
嫌じゃないわけない。
というのはわたしの持論(笑)

Dさんは性別を知りたくありません。
助産師でも外性器からどっちかは判断可能
ではありますが、基本言えません。

見えてしまった時は聞きたいか聞いて
お話するけど、断定は避けます(笑)
ほぼほぼ伝わっちゃうけど(爆笑)

Dさんは3人男の子がいて
4人目妊娠中。女の子が欲しいとも
思うけど、もう男の子の方が
新しく揃えたりしなくていいし
楽だと思う、みたいな感じで
運に任せる〜と言ってます。

超音波も見慣れているから
見えちゃわないように用心しましたが
食い入るように見てる(微笑)
可愛いでしょ。

お腹の赤ちゃんはわたしに
僕ねーって話しかけてくれてましたので
男の子だなって思って
おちんちんが見えないようにと
頑張ってました。

でも努力むなしく
Dさんが「あ!」と気付いてしまいます。
おたまが見つかっちゃった(苦笑)

そしたら、Dさんはホッとしたんでしょうね
堰を切ったようように話し始めます。
その最後に

「旦那がさーそういえば
もう男でいいじゃんって
言ってたんだよねー」

わたしは思わず
「じゃあそれはまちがいなく
旦那さんが男子希望の分身
送り出したね、狙い撃ち〜」

って大笑いして
Dさん笑い泣きしてました。

Dさんは「妊娠するなって思った瞬間
来たよって男の子の声したもん!」
って。

Dさんは上の子達も揃っているときに
お産になったら良いなと
教えて下さったので、
「もう上の子みんな
この子待ちだったんですね。
よく来てくれたね
待ってるからね
みんなが揃う時に
出ておいでね。」と伝えて
Dさんにも、
そう話しかけて過ごすと良いことと
「きっとみんながいるときが良いから
その時を選んでくるよ」とお話しして
外来終了。

数週間後
上の子が達の学校からの帰宅と
旦那さんの仕事からの帰宅を待って

みんなに囲まれて
ぷくぷくの可愛い男の子が
無事に産まれました。

男子4人に囲まれ
(パパも入れたら5人)
素敵な毎日を過ごされてるだろうな〜

助産師外来の一コマでした。


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