ジャックジャンヌ 感想6：世長創司郎ルート

※ED3種類・親密度イベ全て・ステラセット小冊子のネタバレを含みます

校長先生が資料をくれたあたりで「えっステータス足りなかった…？」と一度戻り、その後の展開に「あれ創ちゃんだけBAD行く√ある…？」と震えながらEDへ。ああ、本当によかったなあ…！と心温まったのだけども、ものすごーーーく正直に言うと！BAD分岐が欲しかったー！！！！
2021-09-26 03:02:37

もちろん、「記念写真」（なんてしっくりくる表現！）として作られた『央國のシシア』に、悪の華のようなイザクがふさわしくないことはよくわかってる。だけど、「普段の世長らしい」ことが常に正解ってわけではないよね。
2021-09-26 03:03:07

フィガロやフギオーが「劇薬」なのは間違いないけど、例えばフギオーに「創ちゃん」を反映したら「ドミナの手先のくせに？」の響きはもっと柔らかいものになっていた（ドミナの演技変更のように）わけで。自分の核から絞り出した劇薬でしか表現できないものって、絶対にあると思うんだ。
2021-09-26 03:04:17

加斎くんとの勝負で夏公演の「希佐ちゃんをモノ扱いするなんて」の悔しさを払拭できたのはすごーくすっきりした！　夏公演って、全員誰かの気持ちを思いやる一方で他の誰かに対しては無神経あるいは無関心で、悪人は一人もいないのに薄く傷つけあっているよね。
2021-09-26 03:04:49

夏公演の話

創ちゃんがフィガロのような信念のある悪役を演じられるのにカンナをうまく演じられないのって、執着や憎悪や嫉妬は自分の中の引き出しにあるけど、傷ついている自分に蓋をするために他者を傷つける自分からも目をそらす…みたいな感情は引き出しにないからなんじゃないかな、という気がした。
2021-09-26 03:05:40

例えば3人で街に出てスズくん希佐ちゃんだけが注目されたとき、「カンナ」なら「同期ペアが大人気で嬉しい！僕も頑張るね」って真っ先に言うと思うんだよなー。希佐ちゃんへの執着を差し引いても、そういう「選ばれない自分」を守る気持ちがカンナ的に昇華できる性格じゃないんだなと思う。
2021-09-26 03:07:30

「正常でない感情はストックしておいたらいい」とネジ先輩も言ってるけど、自分にある感情を研ぎ澄まして演技として昇華することが必要な場合だって絶対あるよ！！
2021-09-26 03:07:43

例えば百無くんが自分の狂気的な執着心を前面に出して瀧姫を演じた『我死也』は高く評価されている。だったら、「シシア（または「自分たち」？）への愛と執着で周りが見えなくなるイザクと、それに恐怖心と嫌悪感を抱きつつ圧倒的な力に吸い寄せられてしまう団員」だってありえた形じゃない？
2021-09-26 03:12:19

だから、最終公演のイザクを戻さないBADバージョンも見てみたかった！！まあその意図通りに脚本を変えてくれたとしても、『我死也』とキャラかぶっちゃうから賞は厳しいかもだけど！
2021-09-26 03:13:09

スズくんの「お前、立花のことさえ見てねーよッ！！」、超かっこよくて震えた！！そんな自分に気付いて軌道修正できたから希佐ちゃんとの関係を構築しなおすことができたわけだし、「君のため」から「あの日の僕たち」のために舞台に立つようになったのだとイザクと一緒に再確認できた最終公演は文句なしに素晴らしかった。
2021-09-26 03:20:23

愛する人を「食べて」「取り込んで飲み干して、僕にしてしまいたい」というと狂気的に聞こえるけど、誰もが持つ独占欲の延長線上にあるものだと思う。 見つめ合う距離や愛を伝えるやり取りすらもどかしい、境界なんてなくなって一つに「融け合」ってしまいたいという愛の形だってあるじゃん！
2021-09-26 03:24:43

で、実際に一つに「融け合」ったのが特殊セーブアイコンのあの日なんだけど、その時どう感じたかを！知りたいんですけど！！！CERO？当方成人済みです！！！！！
2021-09-26 03:25:58

この夜、「創ちゃんの声が聴きたい」で始まるのもいいよねー。「声」を中心に据えることで「見る」世界が徐々に消え、互いの輪郭線がにじんで混ざり合い、一つになっていくようなイメージの美しさ…
2021-09-26 03:26:19

いやホント、二人だった自分たちが夜の闇に溶けるように一つになって混ざり合って、夜明けとともにまた二人に戻る感じって、一人の恋する男としても表現者としてもすごーーーく他に代えがたい至高の体験だと思うんだよね。愛に対しての概念が根こそぎ変わるくらい。
2021-09-26 03:26:37

唐突に別√時空の話なんだけど、ネジ先輩が希佐ちゃんと寝てこの感覚を知ったら相当揺れると思うから、ベストED後のことを考えるとハラハラするんだ…うまいこと表現に昇華できるかわからない、不可逆な賭けみたいなものだからさ…
午前4:12 · 2021年9月26日

もちろんそれは希佐ちゃんも同じなんだけど、特に人の感情を掘り下げて考えてしまう創ちゃんにとって、相手の言葉や態度からいろいろ考える必要のない瞬間ってすごーーーく効くと思うんだよね。だってそんな時間、ヨモギ売りに落としてもらうかベッドの中でしかないからさ！
2021-09-26 03:27:10

共通や他√でもいつも希佐ちゃんを見守って支えてくれてるのが伝わってきて、創ちゃんがいるから頑張れた部分って彼が知ってるよりたくさんあったと思う。希佐ちゃんが他の人の手助けでピンチを乗り越えた時にも思わずこぼれる「よかった…！」とか「ありがとうございます」にうるっときた…！
2021-09-26 03:31:09

ん？これジレの「彼女の話は僕の話だ！」っぽい…な………？ジレって軌道に乗る前の創ちゃんっぽいよね…それが「地位も名誉も金もある」のにチッチの心だけが手に入らないフギオーを演じ…て……なんか不穏になってきたな！？この話はやめよう！
2021-09-26 03:31:38

これからも創ちゃんは希佐ちゃんの恋人としても表現者としてもたくさん悩むと思うけど、希佐ちゃんは黙って飲み込まれたりしないから大丈夫！見つめ合って微笑んで、時々溶け合って、また二人になって手をつないで歩きながら、二人だけの愛の形を育んでいけますように。
2021-09-26 03:31:51

感想記事まとめ後のツイート

他√が「あなたを見ている」みたいに「私」と「あなた」が別の形を持った人間であることを前提とした（一つになったら見ることはできない）愛情の豊かなバリエーションだった分、最後にクリアした世長√で一つに溶けあうことを願ってしまうような愛情を叩きつけてくるの、本当にすごいよね…
2021-09-26 04:06:30

創ちゃんルートは継希にぃ関連の真相が分かるのかと思って最後にしたんだけど、全くそんなことはなかったね…「希佐ちゃんの隣」にいられる（はずの）存在としての嫉妬すらなく、何なら「３人で演劇ごっこをした思い出」と言いつつ「希佐ちゃんと僕」のことしか頭になかったんじゃないか……
2021-09-27 22:40:11

物語の登場人物（役）の気持ちの掘り下げが得意な創ちゃんが自分の気持ちを制御できずに希佐ちゃんを見る目が曇ってしまったのに対して、一番そういうの苦手そうなスズくんが希佐ちゃんの気持ちを本人以上に敏感にくみ取って時が来るのを黙して待てるっていう対比がすごい
2021-09-27 22:55:01

この二人が恋のライバルになると創ちゃんはピンポイントに自分の得意分野が通用しなくて超きついだろうな…しかもスズくんの気遣いって見えにくい分気付くのも遅れそうだし、幼馴染の有利さをもってしても厳しすぎる……うわーん皆幸せになってほしい気持ちとそんなVSを見たい気持ち（正直）が
2021-09-27 23:02:42

心理戦に長けた人が好きな人のことだけうまくいかなくて「なんで…！」ってなる展開がド性癖なのでしょうがないね…
2021-09-27 23:04:39

1年生時点では創ちゃんは読解力を人間関係を有利に運ぶための「武器」にはできてないから、心理戦に長けてるってわけでもなく敏感で繊細で優しくて思慮深いだけなんだよな……；；；
2021-09-27 23:12:38