記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

SympathyKiss シンパシーキス 感想 虎走要司部長(全ED)

※パーフェクトエンド、LOVEエンド、JOBエンド全て見ています

※個別ルートの感想なので「要司さん」と書いた方がいいのかなと思いつつ、朱里が「部長」呼びが一番好きみたいなので部長呼びで行きます!

テーマとしては割と重いものでありながら、印象としてはラブコメというか、すごく明るく楽しくて、何度か声を出して笑ってしまったくらい。というのも、まず序盤で女性から放り出された法くんを部長の家でかくまうという設定がこの√でも生きている。だから、この広い家でずっと孤独に暮らしていて、誰かと食事を囲んで笑い合う日々が来るなんて思っていなくて…みたいな感じが全っっっ然しないのよ!困ってる人がいたら住所不定無職のヒモ男でも面倒見るし、何なら学生時代の友達とか会社の後輩が終電逃したりして泊めてもらうみたいなことが日常的にありそうな感じ。

会社でも厳しい鬼上司という割に目つきとちょっと粗めの口調×低音ボイス以外に怖い部分は全然ないし、指導内容も別に厳しくないし、実際パワハラ疑惑が上がったのは部長じゃなく五月女くんなんだよね。皆に慕われている面倒見のいい上司という感じで、最初からあったかくて平和な未来のイメージがあった。それは苦難の最中も、それを乗り越えてEDを迎えたあとも変わらなかったな。

それに対して朱里は、とにかく部長が男としてどストライクなのね!乙女ゲームならJOB<<<LOVEでしょと思っている私ですら「わかったから落ち着いて!」と笑ってしまうくらい、ずっと恋愛モード。

同居開始直後に寝ぼけた部長にベッドに引きずり込まれたことに対する「離れなかったのは、部長のそばにいるのが心地良かったからだ」に始まって、半裸で「手取り足取り教えてやろうか?」とからかわれても「高鳴る鼓動に導かれるように、頷きそうになった」。冗談だと言われても、「ついその先のことを考えてしまう」「(迫ったのは)部長の本心ではなかったのだろうか。そう思うと、胸に鈍い痛みが走った」とまで言っている。
信頼している部長を男として好きになったという自覚より先に、触れられて嬉しい、もっと触れてほしいという気持ちが前に出てきてるんだよね。
部長としても、厳しくしたら頑張ってついてきて、優しくしたら喜んで、色気を出してからかうととろけた顔で身を委ねてくる女の子、そりゃあもう可愛くて仕方ないよなあー。

好きなシーンは、部長の家で一緒に過ごす時間全般。

まず会社飲みで酔った後にリビングでキスするシーン。お酒の力を借りて「思わず腕を掴んで引き留める」朱里、部長が手を離さないでいてくれることすら「どうしようもなく嬉しく感じて」、名前を呼ばれたら「どんどん体の熱が高まって、部長のことを求めてしまう」。たくさんキスをしたにもかかわらずこの時はまだ告白すらしてなくて、翌朝「少しは私を意識してくれているのだろうか」なんて言葉が出てきちゃうくらいの段階なのに、チャンスを掴もうとする朱里があまりにも恋をしている幸せに満ちてるんだよね。

あとは、別居前最後の一夜。朱里が部長のベッドで一人で彼の匂いを感じながら眠って、夢に見るのは部長が今日車の中で優しくキスをしてくれたこと。そして、本当は言ってほしかった「愛してるよ、朱里」。

そして最後に満を持してソファで最後までするとき。「火照った私よりも、少しだけ体温の低いひんやりとした指先に、身体が小さく震えた」という感じがすごく良かった!大好きで一緒にいたいという気持ちだけじゃなく、ずっと体を火照らせて触れられるのを待ちわびていたということを受け止めてくれた「俺を求めて熱くなってるんだろ?」、本当に良かったね。

EDは3つどれでも幸せじゃないかなー。
真相発覚前は部長のご両親も被害者家族に××されたんだろうなとか、告白に曖昧な返し方をするのは復讐が家族に及ばないように一生結婚するつもりがないからかなとか、例のキーホルダーもGPS仕込んで脅しに使われるのかなとかいろいろ考えてたんだけど、全ーーーーー然そんなことはなかった!! ので、堂々と自分の名前を出してやりたいことができる。朱里は、そんな彼の隣にいられるのが何よりも幸せだもんね。


【以下、五月女くん√との比較の話】

それにしても、部長と五月女くんのルートを比べるといろいろ露骨だね…

・お互いの好意を知りながらも何もしないで眠る夜
五月女√「とても穏やかだった」部長√「私は眠れるのだろうか…」

・五月女:名前呼びも朱里からのキスも、さんざん躊躇した上に選択肢が出てどちらか一つしかやってくれない
・部長:頼まれたらすぐ名前で呼ぶ(ただし興奮すると「部長」に戻る)、自分から引き寄せて、「がっつくな」って言われるくらい積極的にキスする

やっぱり部長みたいな「年上らしい年上」が朱里のヘキど真ん中なんだろうし、逆に五月女くんは好みのタイプじゃないところからのスタートなのに丁寧に信頼関係を築いて恋を実らせて、本当に本当によく頑張ったよ!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?