8月26日(月)日記 福岡旅行記
日曜から月曜まで、福岡に滞在していた。目的は、日曜の夜に行われる『ダイタクの60分漫才+1』の福岡公演。
東京公演の『ダイタクの60分漫才』行きたかったのだけど、チケットが外れてしまい、じゃあいっそ福岡まで行っちゃうかと思って、福岡公演のチケットを取った。
コロナ禍以降はそんな気軽な遠出をしていなかったし、飛行機に乗るのはおそらく3年ぶりくらい。旅の手配をするだけでも緊張した。
あっという間に当日になり、空港へ。起きられないのが怖くて昼の便にしたけれど、結局ひさしぶりの旅に緊張して早起きし、何時間も前に羽田に着いた。
しかも、テンションが上がって羽田空港のロイヤルホストへ行ってしまい(ロイヤルホストの発祥はこれから行く福岡なのに)、そこで食べすぎて胃の調子が悪くなった。幸先が悪い。
なんとか福岡にたどり着いて、ホテルのチェックインを済ませたら、会場へ向かう。会場の「よしもと福岡 大和証券劇場」は、PayPayドーム横「BOSS E・ZO FUKUOKA」の7階。
PayPayドームを中心に、ホテル「ヒルトン福岡シーホーク」、エンタメ施設「BOSS E・ZO FUKUOKA」、商業施設「MARK IS 福岡ももち」などがあり、商業施設内には「Zepp Fukuoka」もあった。
このエリアにたどり着くには、電車だと最寄駅の唐人町から15分程度歩く必要がある。東京で考えると不便そうだけど、福岡は東京に比べて街がぎゅっとしているからか、バスが多くてめちゃくちゃ便利。だからこのエリアもバスで行けば、最寄のバス停から徒歩5分以内で目的地にたどり着ける。
とはいえ初めて行くエリアなので、早めに向かった。到着して気づいたのは、同日にZepp FukuokaではHYDEのライブ、PayPayドームではWEST.のライブが開催されているということ。これはまずい。
それぞれの開演時間は異なり、終演時間も違うだろうし、まさかそんな移動が困難な設計にはなっていないだろう。そう思っていた。
『ダイタクの60分漫才+1』は最高だった。このために福岡まで来て本当に良かったと心から思えるほど素晴らしくて、個人的には、いままで観たダイタクのライブの中でも特に楽しかった。福岡公演はゲストにニューヨークも出演。ダイタクと仲の良いニューヨーク視点から語られるエピソードはいつも面白いし『ダイタクの60分漫才』にそれがエッセンスとして加えられることで、より楽しかった。
本当に最高だったな……と思って外に出てみると、明らかにWEST.のファンでごった返していた。詰んだ。完全に詰んだ。WEST.もそのファンも悪くない。悪いわけがない。でも現実問題、バスもタクシーもそれぞれの列に軽く百人以上は並んでいて、どう見積もっても自分の順番が来るまで1時間以上かかりそうだった。
完全に詰んだ。というのも、私は終演時間の30分後に友達と居酒屋で待ち合わせをしていた。その場所はバスかタクシーでないと集合時間までにたどり着けない。とりあえず友達に遅れる旨は連絡し、私は脳をフル回転させて打開策を考えた。
まず、乗り場から離れた場所まで歩いてタクシーを捕まえる方法を考えた。しかし10分程度歩いてもタクシーが捕まることはなく、当然すべてPayPayドームに向かっていた。Googleマップを開く。その場所から目的地までの徒歩経路を調べてみるが、どう調べても30分以上はかかると出る。となると、残った手段はバスしかない。
先ほど書いたように、福岡は非常にバスが便利な街。つまり、少し歩けばどこかしらにバス停があり、そこから出るバスが目的地の近くに運んでくれる確率も高い。そう考えてGoogleマップで調べてみると、案の定、現在地から10分ほど歩いた場所から出るバスが目的地の前まで運んでくれることがわかった。しかし、そのバスが出る時間も10分後だった。
私は慌てて走り出した。バス停までの道のりには街灯が少なく怖かったけど、そんなことも考えていられないほど慌てていたので、とにかく暗闇の中を一心不乱に駆け抜けた。無事バス停に到着し、なんとかバスに乗ることができた。目的地に着いたのは結局、待ち合わせ時間の15分後だった。
そこからはしこたま酒を飲んで、鮮魚もうどんも食べたし、バーも行った。その友達は福岡に住んでいて、この日のためにいくつかの店を見繕ってくれていた。どの店も良かったけど、特に最後に行ったバー「petrol blue」がめちゃくちゃ良かった。音楽好きのマスターが選曲するBGMがどれも最高だし、お酒もおいしく、落ち着いた雰囲気で、会話も弾んだ。この時点で深夜2時ごろになっていた。
ホテルに戻ってすぐシャワーを浴び、落ち着いたのは深夜3時ごろ。しかし私は翌日、寝坊するわけにはいかない。なぜなら、有料の朝食バイキングを予約しているからである。
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