キムタクが如く2クリア、ワイスピ最新作、ダウ90000など【今週のエンタメ摂取雑文(9月20日〜9月26日)】
今週はようやくワイスピの最新作を観ました。噂のダウ90000公演もようやく観劇。あとはちょっとラジオやテレビから離れて珍しく一週間ほぼゲームをプレイしてました。キムタクが如く2!
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
『ワイルド・スピード/EURO MISSION』ぶりにジャスティン・リン監督が帰ってきた本作。一応前作のアイスブレイクの続き(敵としてまたサイファー(シャーリーズ・セロン)が出てくる)ではあるので、ここで監督変わってどうなるのかと思ってたけど、まーーーーー本当におもしろかった! 前作まで自宅で観てたから、今回始めて映画館で観たんだけど、いろいろツッコんだりゲラゲラ笑ったりしながら観られなくて、終始うずうずしてしまった。「おいおいおい!!あり得ないだろ!!」と言いたくなるシーンが(いい意味で)多すぎて劇場でプルプル震えてしまった。
時系列としては、『ワイルド・スピード/EURO MISSION』のあと、ハンが恋人ジゼルの死によってチームを離脱し、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で東京に渡り、SKY MISSIONとICE BREAKを経て戻ってくる(ハンはTOKYO DRIFTで死んだはずなので、どうしてどうやって戻ってきたかは最新作を観てほしい)。ハンを演じるサン・カン、髪が短くなったからかより一層豊原功補に似ていると思う。
ところでTOKYO DRIFTぶりに新しい東京の景色が映されているんだけど、屋外セットがあまりにも日本っぽくなく、描写もめちゃくちゃなので、ツッコみつづけるとキリがなく、“そういうもの”として観て笑えてしまう。ワイスピは、一度チームを離脱した人間が協力者として現れるサプライズがよくあるのだけど、今回はTOKYO DRIFTでハンとレースの特訓をしていたショーン、その仲間のトゥインキーとアールが登場したのがうれしかった。ショーンが年取りすぎて(ヒゲのせいか?)、誰だかわかるまで時間かかったけど。
ワイスピといえばローマンとテズのボケツッコミコンビが魅力的で、今作ではその魅力が最大限発揮されていたと思う。コンビでの活躍が過去イチ大きくて(見せ場として)、ゲラゲラ笑った。結局チームの中で一番のバランサーはローマンなんだと思う。あとショートカットのシャーリーズ・セロンも美しいね。
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』
今週はちょっと、深夜ラジオもドラマ視聴も控えて、ずっとこちらをプレイしてました。『龍が如く』シリーズを制作するスタジオが同じシステムを応用して作っている別シリーズ『JUDGE EYES(ジャッジアイズ)』シリーズ(通称、キムタクが如く)の新作が9月24日に発売。今回はアーリーアクセス権という、ちょっと早めにプレイできる権利を金で得たので、9月21日0時から時間を見つけてはプレイしつづけていました。24日の夜に完走しました。
今回は『龍が如く7』に初登場した伊勢佐木異人町(伊勢佐木町およびみなとみらいエリア)が新エリアとして登場。また中華街や山下公園(をモデルにした場所)などを散策できるのはうれしいポイント。ゲスト俳優として光石研、玉木宏、山本耕史が登場。女性ゲストがいないのは残念だけど、個人的に予想していた光石研が当たってうれしかった。
今作には「イジメ」や「痴漢」が出てきて、ちょっとそれらの扱いには疑問が多々あるのだけど、ゲームとしてプレイの手応えとしては非常に良かったです。新バトルスタイルの「流」が好きすぎて、最後までほとんど「流」で敵を受け流しまくってました。
『龍が如く』シリーズと違い主人公が探偵という設定なので、尾行や潜入調査、聞き込みなど探偵らしい要素が満載。前作よりもその点は多くておもしろかった。前作や『龍が如く』シリーズを絡めた小ネタも多くて、ファンとしてはテンションが上がった。まさかの人が出てきたのもうれしかったな〜。
まだ発売したてということで多くは書けないけど、新登場したキャラクター「鉄爪(てっそう)」が個人的にめちゃくちゃ推せます。めちゃくちゃ強くてビジュアルも良くて、キャラクターも茶目っ気満載で最高。次回作にもぜひ何かしらの形で登場してほしいけど、今回の設定的に難しいかな……。
余談だけど検察官の鷹野(だっけ?)、尾上松也にめちゃくちゃ似てない? プレイしてる人ぜひ確認してほしい。
ダウ90000第二回本公演『旅館じゃないんだから』
「めちゃくちゃおもしろい」と噂には聞きまくっていた劇団、ダウ90000。渋谷のユーロライブ(渋谷コントセンター)で第二回本公演『旅館じゃないんだから』が始まるということで、初回のチケットを買って観てきました。演劇というか、長尺のコントというか、短尺コントを巧みに長尺にしているというか……説明しにくいんですが、まあとにかく観て欲しい。
いやーーーこれはおもしろい。本当におもしろかった。レンタルショップを舞台に繰り広げられる群像劇。店員と客、店員同士や店員と客の関係性が複雑に絡み合っていく様が非常にテンポ良く、芯を食ったような台詞の爆発力も凄まじかった。コロナ禍でなかなか声を出せない劇場の中でも、堪えきれなくなった人々の笑い声が少し漏れていたくらい。
登場人物が徐々に増えていき、見えていなかった関係性が見えてくる。舞台上は人や物語でいっぱいになって、同時に進行することもあるのに、お店だから人が来店したり退店したり、店員がバックヤードに引っ込んだり、登場人物の足し引きによる場面転換が設定によって違和感なくおこなわれる。レンタルショップの棚や設置物、それらによって鳴る音などを効果的に使った演出もいい。準備されたありとあらゆるものが物語に不可欠で、違和感もなく、無駄が一切ないこの感じ。素晴らしかった! 10月17日(日)22:00まで配信チケットも販売されているので、ぜひ観て欲しいです。
『ブルーピリオド』11巻
絵を描くことに魅了された高校生・矢口八虎が美大を目指す青春マンガ。見事、東京藝術大学に現役合格した八虎の美大生編が7巻から始まり、11巻はスランプに陥った八虎が絵画教室でアルバイトをするお話。
「子供たちは大人にない感性を持っていて刺激を受けて良かったね〜」ではなく、八虎は子供と近い目線で新鮮に物事を知っていく。八虎はとにかく素直という才能を持っていて、何か新しい衝撃を受けたら、「なんでだっけ?」「どうしてだっけ?」と疑問を持ったら、そこからとことん自分の理解を深めるために葛藤する。知ることに躊躇しない。『ブルーピリオド』を読んでいると、八虎の視点で世界に潜り込んでいくことができるのが楽しい。八虎がハッと気づいたときはこっちもうれしくなる。八虎がショックを受けたとき、自分の過去と不意に対面して胸がぎゅっとなることもある。
美大生編になってからたぶん八虎は周りや自分との戦いがつづいていたけど、今回の絵画教室アルバイトのお話は、子供と一緒にいろんなことに気づいて考えていく、八虎にも読み手にも新鮮かつ『ブルーピリオド』の原点回帰的なところがあったんじゃないかと思う。おもしろかった〜