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8月21日(水)日記 自分のための場所

今日はネイルサロンへ行った。私は月に一度、ジェルネイルのデザインを変える。コロナ禍の外出制限があった時期を除いて、かれこれもう6年ほど通い続けている。

月に一度行くのは、単純に爪が伸びるからで、ネイルサロンに通い続ける人の多くが(手の爪に関しては)そのくらいのペースだと思う。

7年ほど前。少し時間に余裕ができた時期があり、なんとなく、自分のために何かに通おうと思い立った。そうして通い始めたのが、整体と、ネイルサロンだった。ちなみに、整体も同じく6年ほど通い続けている。

ネイルサロンも、整体も、最初の1年くらいはいろんなところへ行った。

ネイルサロンであれば、インスタで気になるネイルデザインを探して、渋谷、新宿、原宿、表参道、恵比寿──いろんなお店にそれぞれ何度か通ってみた。整体は、チェーン展開している大手や、ホットペッパービューティーでたまたま見つけたところなど、とにかくいろんな整体院に足を運んだ。

いろんなところへ通った結果、私にとって大切なのはひとつだと気づいた。それは、技術力の高さ。それも、その技術が自分に合っているかということ。いや、当たり前のことかもしれない。お店というよりは、合う人を見つけるのがすごく大事。

たとえばネイリストなら、自爪をどれだけ傷めずにオフ(前のジェルを取り除く作業)をしてくれるか、私にとってはこれが一番大事。デザインセンスも大事だけど、それ以上に大事。というか個人的には、オフがうまければジェルの扱いもうまく、総合的な技術力が高い気がする。

整体であれば、評判が良い整体院はたくさんあるし、人気の整体師もたくさんいる。でも結局のところ評判よりも、自分の体をよく理解してくれて、施術を適切におこなってくれて、それを安定的に継続してくれる整体師と出会えることが何より大事だと感じる。

どちらもあくまで個人的な感想だけれど、ヘアサロンもそんな感じだと思う。カットやカラーがインスタで評判の美容師のもとに一度だけ行くよりは、自分の骨格や髪質、髪の状態などをよく理解してくれる美容師のもとに通い続けたほうが、結局はしっくりくる。

探し、通い、吟味して、自分に合っていると感じて、安心して通い続けられる、そんな「自分のための場所」が、ネイルサロンや整体以外にも、私にはいくつかある。

カフェやバー、居酒屋、書店、宿など、「自分のための場所」のかたちやあり方は人それぞれだと思う。ほっとひと息つける場所というよりは、ここで過ごすこの時間は、自分のために使っていると思える場所。

そんな場所を見つけて、そこで時間を過ごすことは、とても豊かなことのように思う。考えてみれば、子供のころに「大人だな」と感じていた人たちは、そういう「自分のための場所」を持っている人だったような気がする。

私も、少しは大人になったということなのだろうか。だとしたら、ちょっとうれしい。

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