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【今更聞けない・今だから聞きたい】演技のアレコレ術!~其の8「台詞が上手く言えない時は?」~
いつもお読みいただきありがとうございます!
今週のテーマは 「台詞が上手く言えない時は?」 です!
多くの方が抱えるお悩みだと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!
① 台詞に頼るのをやめる!
台詞を覚えているのに、上手く口に出せない時ってありますよね。
特に「この感情の時にこの台詞を言うのは難しいな…」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
その原因の多くは、自分の中で台詞の解釈を 限定してしまっていること にあります。
いわゆる「自己演出」の一つですね。
でも、よく考えてみてください。
その台詞の本当の意味や意図は、極論を言えば 書いた人間にしか分からないもの です。
もし、直接その意図を聞ける環境なら良いですが、そんな機会はなかなかありませんよね。
では、そんな時はどうすれば良いのでしょう?
そうです、 台詞に頼るのをやめる のです!
② 台詞は音として捉える?
もし、全く分からない言語の台詞を渡されたとします。
読み方はフリガナで分かるけれど、意味が全然分からない…。
その場合、台詞を話す時に頼れるのは その時の気持ちや感情 ではないでしょうか。
「今、こんな気持ちだから、この感情で発してみよう!」と。
これを普段のお芝居にも取り入れてみてほしいのです。
もっと噛み砕いて説明しますね。
台詞を「音」として捉え、自分の 今の感情に従って その「音」を発してみるんです。
例えば、「ありがとう」という台詞がその時の感情では出しにくいならば、
「ありがとう」という 擬音を発しているつもり で出してみる。
「わー!」や「おー!」を発したつもりで「ありがとう」と言ってみると…。
意外と新しい発見が生まれることがあります。
「え、この感情でもこの台詞が言えるんだ!」と気づいたりします。
こうして、 台詞に対する引き出しが増える瞬間 が訪れるのです!
台詞が言えない時こそ、逆に 「台詞に頼るのを捨てる」 ことが大切です。
③ 最後は相手を観察!
とはいえ、ただ「捨てる」だけでは不十分です。
ここで大切なのが、何度もお伝えしている 「相手とのつながり」 です。
じっくりと 相手役を観察 することで、自然と感情や衝動が「反応」として生まれます。
その「反応」は感情の流れを意味し、
その流れに台詞を 「置く」 ことでリアリティが生まれるのです!
この感覚を身につけると、驚くほど多くの引き出しが増えていきます。
ぜひ試してみてください!
【まとめ】
•台詞を自己演出しない!
•擬音を発する感覚で喋ってみる!
•最後は相手に全集中!
今回は以上です。
次回は、多くの方が悩む 「台本の読み方のコツ」 をテーマにする予定です!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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