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陰キャ高校生の1つ目のターニングポイント -生い立ち②-
電車の乗り方よくわからなかったし、怖かったし、
特にこだわりもなく、家から近い偏差値も普通な高校を選びました。
ですが、大きな人生の分岐点がこの高校生活にありました。
陰キャも陰キャなので高校デビューもせず、当然のごとくカースト下位の高校生活スタートでした。
とはいえもちろん、クラスの中に私以外の陰キャもいるので自然とそういうグループで仲良くなったりしていました。
でも時たま陽キャに壊されるんですよね。
陰キャグループのうちの一人と知り合いで、その人経由でちょっかいかけにきたり。
球技大会の練習とか、陽キャが打ち上げたボールをたまたま私がキャッチしてアウトにしたら、そりゃもう暴言の嵐。
「なんだよあのクソ陰キャ!!!!〇ね!!!!」
当時の私は堪えたなあ。
頑張れば罵倒が飛んでくるって思ってしまうには十分なきっかけですよね。
この頃から、少し不思議な友達と知り合います。
陽キャグループにはいるんだけど、アニメやゲームの趣味が多岐にわたっていて、
陰キャグループとも仲がいい人。
当時、私もやっていたニッチなネットゲームをやっていた彼とは自然とその話題で仲良くなっていきました。
彼はもうとにかく色んな事が雑で、大まかで、適当で、いつでも明るい元気な人で、周りに常に人がいるような存在でした。
私に足りないもの全部持っている人だったんです。
知り合って仲良くなって年単位で少しずつ少しずつ彼を知っていき、
自分に足りないものを自覚していき、
「もっと適当でいいんだ」「そんなに考えすぎなくていいんだ」「バカやって笑ってもらっていいんだ」
今まで全てを細かく管理して、自分を律して完璧を目指して(完璧の基準ってなんだろうね)
何でも全力で頑張らなきゃ。
っていうマインドを徐々に破壊されていきました。
彼のいい所を吸収していってたんです。
おかげで高校2年後期ぐらいからは本当に肩の力を抜いて生活することができたし、いい意味で”適当”でいられることを覚えました。
これが人生の大きな転機。
実はその彼が高校の人間関係内で唯一今でも定期的に遊ぶ友達です。
陽キャグループとの絡み方も会得したので、本当に顔が広くなりました。
誰とでも仲良く絡めて喋れるようになったんです。
基本いじられキャラを貫いてたので、自分さえ辛くなければ本当に面白い空間を作れました。
ただ、ずっとその姿でいるのが少し苦しかった時期もあります。
”明るくて、弄られて、面白いキャラ”を演じないといけない、
そうじゃないと自分が居られる場所を作れない、
って自分の中思い込んでしまっていました。
確かに顔は広くなりました。
人間関係の輪は広がりました。
その反面、本音を話せる相手はいなかったです。
心から気持ちを許せる相手がいなかったのです。
それをずっと悩んでいました。
今思えば、人生の転機となった彼がその存在でしたね。
視野が狭くなっているだけで、案外自分の周りにいるのかもしれません。
この頃から、自分の一人称に違和感を持ち始めました。
"俺"、"僕"、どれもしっくりこなかったんです。
性自認も全部男性だったし、ジェンダーレスというわけでもなかったんですが、謎の違和感を抱き始めていました。
じわじわと父親の不倫や、ネットにはびこる直結厨(ヤリ目)のツイートとかに影響を受けて、
”自分が男性であること” に強い嫌悪感を持ち始めていました。
ちょうど大学受験もあるし、面接のときに自然と ”私" と一人称を言えたらかっこいし、
この機に変えちゃお、って軽い思いで変えちゃいました。
大人になった今でも一人称は私です。
この3年間で人格がガラっと変わったなって、ずっと思っています。
誰が見ても明るく、よく笑う人のように見えたと思います。
でも根っこはメンヘラのままなので頻繁に病むし、
肥溜めみたいなツイートをいっぱいして色んな人に迷惑かけました…笑
そんなこんなで高校生活は終わり。
中学の時にずっと夢見ていた心理学を学びに大学へと進みます。