しでかした思い出 その④「どの赤がいいねん!選んだら全部それでいくからな」
今思えばPCの性能の進化はすごいですね。20年ほど前も便利だと思っていたけど、今と比べたらほんとに処理能力が遅いですね。
そんな20年近く前に、私の担当業務ではGIS(Geographic Information System)と呼ばれる地理情報システムを使っていました。結構最先端でしたが、とにかく重い。なので、GIS専用にPCを用意してそこである程度の資料を作って、それをイラストレーターで保存し、別のPCに移してさらに加工するという作業を長々とやっていました。
都市計画の議案書につける図面(下の図面が例です ※これは私が作成したものではないですが…)一枚作るのにどれだけの時間を費やしたのか分からないくらい、今思えば無駄な作業です。今なら30分あれば作れるのでは・・・
そして、プリンターがまた性能が悪くって、メモリが全然足りていなかった。
イラストレーターで加工した地図を印刷しようと思い、「印刷」ボタン押してから、ずーーーーっと反応せず、2時間後くらいに突然動き出し、出てきたら4分の1くらい印刷されてあとは真っ白みたいなことが多々ありました。
なので図面は印刷業者に頼んでいましたが、頼むのは審議会に臨む本番用飼料のみ。それまでに上司にお伺いを立てる図面にお金はかけられません。(といいつつ労力だけはかける・・・)
ある日、やっとこさ印刷に成功し、上司に見せたところ、
「この赤色、色が悪いな・・・」っていわれました。
いやいや、すいません、見て欲しいのそこじゃなくて、内容です。
「プリンターが悪いのでちゃんとした色で出ません。でも最終資料は印刷業者に発注するので綺麗な赤になります」って何度も説明したのに
「いやいや、赤色があかんわ~」って
ずっとこのやり取り・・・
noteの「しでかした思い出」シリーズ読んでいたらずっと切れキャラみたいに思われるかもですが、はい、今回も恥ずかしながら切れました。
机に戻り、ワードに赤に近いで塗りつぶしたボックスをたくさん描き、全てにCMYK(いや当時はRGBだったかな)を表示しました。
イメージ的には下の写真みたいなやつで、それを20個くらい。
それを印刷して、上司に見せて
「どの赤が”良い赤色”なのか指定してください!今後あなたに言われた赤はすべてこの色にします!」
って啖呵切って、選んで貰いました。
ほんと大人気ない私ですいません。でもここで素直に「これ!」って選ぶ上司もなかなかです。
でも、一応これで上司のハードルを越えてOK頂きました。
そして、印刷業者に発注し、出来上がった最終資料を上司の上司が見て一言
「なにこの赤色・・・」
「え?」と上司
俺のせいじゃないで~す♬
もう資料の変更はしませ~ん(笑)