都心部のマンション規制と郊外部の秘策
前回、大規模な分譲マンションが抱えるリスクについてnoteに書きました。
その最後に、神戸市は三宮駅前に限定しているがマンションリスクに対する対策を講じていると書きました。
それが、こちら
タワマン規制の条例
神戸市の記者発表資料調べたけど見つからなかった…
全国的に注目を浴びたので日経新聞や東洋経済なんかでも大体的に取り上げてくれています。もちろん賛否両論で、デベロッパーからは不安と不満たっぷりですが。
気になるコメントとしては「経済の流れとあっていない」ってこと。
いや、大手デベロッパーが儲けるだけの市場が正しい流れだとは思ってないです。昔の公害問題なんてまさにそう、経済発展に走りまくったツケを住民が払わさえたようなもんだと思います。
いわゆる「タワマン規制」と言われるこの条例。前回のnoteに書いたように、神戸の都心部の機能を守るためのもの。
私なりにざっくり紙芝居的に将来予測すると
①このままタワマンを含む大規模住宅地開発が進む
②金持ちが移住して潤う+大阪のベッドタウンになる。
③商業や業務の機能が低下し、同時に街の魅力も低下
④金持ちは次の魅力的な街を目指して大移動
⑤老朽化したマンション群だけが残る
まあこんな感じですかね。
いくら魅力上げようとしても中心地が大阪になった時点で、尼崎、西宮、芦屋のほうが優位です。だって近いし。
三宮がこの状態になれば、大阪へのアクセスが遠い地下鉄沿線の街はもう選ばれないですね。だって明石や加古川のほうが新快速で近くて便利やし。
神戸電鉄沿線なんて目も当てられなくなってしまう。
でも、ベッドタウン化を止める一手を打つことができた(2019年6月市議会提出、2020年7月施行)。これは大きいと思う。そして新たな一手も打っている。
それが2020年6月にスタートしたこれ。
私鉄北神急行鉄道の市営化
民間鉄道の市営化です。大阪のような市営鉄道の民営化ではないですよ。
私が個人的見解で勝手に結び付けているかもですが、この二つは連動して成果が期待されます。物理的距離は実は近かった六甲山の北側(裏側っていわれていますが)との、金銭的距離をぐっと縮める施策です。
三宮→新神戸→谷上で550円かかっていた運賃が280円になります。
で、これで終わりではない。ここから先は神戸電鉄の沿線の活性化が必要になってきますからね。それはまた書くことにします。