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ダックカーブってなんだ?ネッシーカーブとかもあるらしい…

今日はお仕事の中で一般財団法人大阪科学技術センター(OSTEC)のオンラインでスマートグリッドを勉強する会でした。

いやーマニアック!(笑)
知識の足りなさを痛感しました。

ってことで折角なのでそこで出てきた基礎用語的なものをちょっとメモ代わりに整理して復習しておこうって腹です。

今回取り上げるのは「ダックカーブ」

なんじゃらほい?そして調べてみたら「ダックカーブ」がさらに成長した「ネッシーカーブ」ってのがあるらしい。

ダックカーブについては以下のサイトが分かりやすい

「ダックカーブ現象」とは、分散型太陽光発電システムを多く導入している米カリフォルニア州において、日中は太陽光発電で電力消費を賄うため実質電力需要が少なくなり、電力需要のピークを迎える17時以降に実質電力需要が急増する現象です。

うむ、もうちょっと柔らかく説明しよう。自分の家で電気がどう使われるかを頭に思い浮かべてみてください。朝起きて活動し始めるとテレビやらトースターやらで電力消費が上がります。昼間もエアコンだったりパソコンだったりで電力を消費し、夜が実は結構電気を消費します。20時くらい電力消費のピークになるのは何となくわかる?2013年くらいまではそれが一般的。

そして2015年くらいから、その一日の電力消費に、太陽光発電が導入されると、太陽が照っている昼間は太陽光で電力を賄うので、実際に電力会社から受け取る電力が昼間にぐっと下がるわけです。それをグラフで表すと下の図のようになるってこと。

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(図はGIGAZINE.NETの記事より)

そして太陽光発電がさらにさらに導入されるとダックカーブがさらに大きくなり「ネッシーカーブ」と呼ばれるようです。そこはあんまり知らんけど・・・

で、このダックカーブがなぜ問題になるかと言うと、グラフのめちゃ減ったダックの背中部分、つまりお昼間に電力会社から過剰な電力が来てしまうということなんです。

「だったら電力会社が発電量減らせばいいじゃん!」

はい、そうなんです。24時間電力を供給しているために動かしている電源を「ベースロード電源」というのですが、そこを減らせば昼間の対応はできるんです。

ところがどっこい、ベースロード電源減らしちゃうと夕方以降の電力消費のピークに電力が足りなくなっちゃう。慌てて発電量上げようと思ってもそんな簡単に発電所は停止させたり稼働させたりできないので、結果停電が起こっちゃうんですね。

簡単に停めたり動かしたりできるのは火力発電ですが、火力発電は今後どんどん減らしていく方向ですからね。火力に頼ることはしたくない。

じゃあどうするかって時に登場するのが「電気を蓄える機能」です。一番わかりやすいのが蓄電池(スマホバッテリーのバケモンみたいなやつ)ですね。

要するに昼間に過剰に供給される電力を蓄えておいて、夜のピークに放出することで、うまく融通しようってことです。
この蓄電池をITやAIの技術を使っていかに電力を効率良く供給したり消費したりするかを考えるのがスマートグリッドの分野です。

電気を蓄える方法はいろいろあって、古くからある方法は揚水発電ですね。
一般社団法人新エネルギー財団のサイトに分かりやすい図があったのでお借りします。

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昼間に余った電力を使ってポンプを動かして高いところに水を運ぶ。そして夜に電力が必要な時に水を流して発電するという仕組み。中学の時に習った位置エネルギーに電力を変換して蓄えるという方法です。

昔は夜の方が電力が余っていたので夜にポンプで水を吸い上げて、昼に発電していたんだけど太陽光の大量導入で昼夜の使い方が逆転しましたね。

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秋田大介(社会課題解決コーディネーター)
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