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音の景観デザインって大事だな~と思いつつ、やるとなると結構難しい

夕方、三宮の市庁舎を出て打合せに向かっていると、ボ~~ッって大きな汽笛の音が何度か聞こえてきた。街の人は特に気にすることもない。これが港町神戸の日常なんですが、街の音ってのに耳を傾けてみると、その街、その町、それぞれの独特の音が聞こえます。

この汽笛、停泊している船が出向するときなどに鳴らす警笛なのですが、港町の空に分厚く広がる良い音なんですよね~。
これをもっと街のアイデンティティとしてPRできないかな~って、当時、港湾担当に相談したら「これは警笛!だいじな合図だから遊びでは鳴らせません!」ってめちゃ怒られた(笑)

昔調べた時は、カナダかどこかの港で停泊中の船舶が汽笛で合奏しているのを見たいことがあるんだが、そんなことできたら面白いのにな~。

汽笛で演奏することもできるみたいだし、もうちょっと遊んでも良いんじゃないって思っちゃう。

6年前に都心三宮の将来ビジョンを策定した時に「景観」の項目で「音の風景を楽しむ」という項目を入れました。

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サウンドスケープデザインの基本はまずは邪魔な音を減らすことですね。街中で大きな音を出しているのは乗り物ですよね。EVとか増えてくればもうちょっとましになるのかな。
トラックで「バー〇ラ、バ〇ラ♬」とか大音量流してるバカみたいな広告はやめて欲しいね。選挙の時の名前だけの連呼もしかりやけど、まあ選挙カーの演説は街の未来を決める際の音(時期限定の音)って捉え方もあるね。

三宮駅前から道路空間が減って広場空間が増えたら、邪魔な音が減って、みんながワイワイ楽しんだり、演奏したりしている音が街中に響くようになるかもなーと期待してます。音出しまくりの大型ビジョンはやめたほうが良いな。

そしてJR三ノ宮駅は音が悪い。電車が入ってくる音楽とかはいろいろ工夫しているけど、とにかくアナウンスがうるさい。ホームの転落防止装置が付く前は、「あぶないです、あぶないです」って駅係員がメガホンで叫んでて、転落防止装置付いた今は、「柵から離れてくださーい、離れてくださーい」って連呼。阪急、阪神、ポートライナー、地下鉄とあるけど、音環境の悪さはピカイチだな。

他の鉄道とは乗客数も違うし、通勤と帰宅ラッシュの風物詩だと思えなくもないけど、ちょっと音景観的に悪すぎるね。もうちょっと余裕のある駅の風景にしたいな。


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