イマゴト活動報告2023.09.01「気候市民会議の多様な開催を考える」
STiPSが共催するワークショップ「気候市民会議の多様な開催を考える」に参加してきました。
気候市民会議ってまだまだ日本では、特に西日本ではなじみがないですよね。東京では少しずつ事例が増えてますが。
こちらの東京新聞の記事はとても丁寧に書かれていてわかりやすいですね。
こちらの記事からイメージを拝借します。気候市民会議はヨーロッパで始まった仕組みですが、ざっくり言えば「地域の縮図」を作って話し合うということです。縮図の作り方は「無作為抽出」から始まります。まちの代表を無作為で決めてその方たちに専門家が情報提供を行い、熟議を重ねて提言書を出すというものです。
私が参加したワークショップ「気候市民会議の多様な開催を考える」では、この気候市民会議をどうやって広めていくかという意見交換をしました。無作為抽出の問題、選ばれた住民が勉強して熟議して提言する負担の問題などいろいろありますが、まずはいろんなパターンで小さくたくさん実践していくことが重要だったんだろうなと思います。
ところで「地域の縮図って言うなら議員が代表としているのでは?」って負った方もいますか?議員に何も期待していない人はそんなことは思わないですかね…
東京新聞の記事にはこんな書き方がされていました。
僕もずっと感じているのが政治家の任期による弊害。最近も選挙に勝つための解散議論、内閣改造などのニュースがたくさん出ていますが、そんなことより中身の議論をしてくれよと言いたい。
日本の政治の仕組みではなんも変わらないという感じがしますね。変えていくなら住民の行動力(民度とも言いますが)とそれをよしとするフットワークの軽い自治体の首長が合わさっているところからでしょうか。
昨年、僕が神戸市の環境創造課長の時に新たなチャレンジとして開催した「神戸ゼロカーボンチャレンジ」では、将来にわたって気候変動の影響をうける若い世代の方たちが、市民等の意見を聴きながら温暖化対策の取組を検討し、神戸市に提案していただきました。その中で優秀賞を取ったアイデアが「神戸版気候市民会議の開催」でした。
まだ神戸市で開催できているわけではないですし、開催がゴールでもないですが、まずはこういったアイデアをスモールスタートでいいので実践していきたいですね。
神戸市に限らずこれがやれるチャンスがあれば是非とも自治体と一緒にその土地ならではのやり方を考えていきたいです。
無作為抽出でなくてもいい、テーマを絞ってもいい、地域をさらに限定してもいい。いろんなやり方があってしかるべきでそれをたくさん産んで大きなうねりにしていくことが大事です。
(20230919追記)
きんき環境館のサイトにこのイベントの報告がアップされたので、リンク貼っておきます。資料もここから見れるし。