見出し画像

新たな地球温暖化対策計画の案が出た。家庭部門でCO2削減66%、これは金メダルより難しいぞ…

7月26日に経済産業省が開催している超長い名前の会議(笑)

「第8回 中央環境審議会地球環境部会 中長期の気候変動対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会 地球環境小委員会地球温暖化対策検討ワーキンググループ 合同会合」

が、新たな地球温暖化対策計画の案を公表しました。

資料は超長いのでちょっと読み切れない(案だから確定したらちゃんと読もう)ので、新聞記事を参照に肝になる部分をピックアップ。

2030年度の温暖化ガス排出量を13年度比46%減らす目標に向けて「国民各界各層における意識の変革と行動変容」が必要だと強調した。
排出量を家庭部門で66%、産業部門は37%減らすといった内訳も示した。

ちょっと驚いたのは家庭部門で66%削減ってところです。
2013年度比で66%なので2019年度から計算すると少し削減率は減って50%代くらいになるみたいなんですが、それでも家庭部門から出るCO2排出量を半減させないといけないんですね。

画像1

右のグラフ見ると、燃料種類としてCO2たくさん出しているのは電力が45%、そしてガソリンが25%。
家庭で出来る努力ってなんだろ?電気を使わない省エネと、ガソリン車を使わない生活かな。
単純計算で日本の全世帯で省エネで電力使用を4割にして、ガソリン車を使用しなかったら何とかなる数値。って結構無理ゲーですやん。

もうちょっとアカデミックに、電力供給を再エネに半分置き換えれたら、45%⇒22%、さらに省エネで半減させることが出来たら22%⇒11%となり約34%削減になる。そしてガソリン車を半分電気自動車(EV)に置き換えた上で再エネ50%の電力で使用すれば、25%⇒18%となり、7%の削減になる。34%と7%足して41%!
No~!全然足りない。自動車を半分EVに置き換えても無理なのか。やっぱり電力を再エネにするしかない。逆算すると95%くらい再エネで賄わないといけない。これまた無理ゲーだ。

ってな感じで軽く調べてみただけでも絶望的に難しい目標です。でも方向は合ってる!2030年という目標、そして2050年の目標にむけて全力でいくしかないのよね。

計画には「国民、国、地方公共団体、事業者など全ての主体が参加・連携して取り組むことが必要」と記載されているので、これはホントにみんなで知恵を出し合って総力戦で挑むしかない。もはやオリンピックのメダル取るより難しいぞ!くらいの勢いでチームで頑張らないと…


いいなと思ったら応援しよう!

秋田大介(社会課題解決コーディネーター)
サポートいただいた時は、NPO、アスミーの活動やアートプロジェクトのために使わせていただきます。