【ネタバレなし】わかってるとゲームオブスローンズをより楽しめる5つのポイント
すごく面白いと話題だけど、設定が細かくて難しそう…。海外ドラマ『GAME OF THRONES』にそんなイメージを抱いている人へ、セリフ中で気になるであろう用語について簡単解説。これを読めば重厚なストーリーにより浸れること間違いなし!?
※ 以下の内容はシーズン1開始時点を基準としています
『七王国』は国名、『ウェスタロス』は大陸
物語の舞台となる架空の地名で、作中ほぼ同義に扱われることもあるが、厳密にはウェスタロスという大陸にある統一国家が七王国。北部のスターク家や西部のラニスター家など、各地域は名家によって治められている。昔はその名の通り別の国だったこともあり、統一されてはいるものの諸家の思惑はそれぞれ異なる。
極北部は未開の地で巨大な〈壁〉と〈冥夜の守人(ナイツウォッチ)〉によって守られている。東の〈狭い海(ナローシー)〉を超えた先のエッソス大陸とは多少の交流はあるものの完全な異文化圏になっている。
七王国の王都は『キングス・ランディング』
王都の中心が〈赤の王城(レッドキープ)〉で、ここにある〈鉄の玉座(アイアンスローン)〉こそ王位の象徴である。〈鉄の玉座〉は七王国を初めて統一した“竜王”エイゴン・ターガリエンが討ち倒した敵の剣から出来ているとされる。
王の下には小評議会があり、その長〈王の手(キングスハンド)〉はいわゆる宰相を指す。
また、〈王の楯(キングスガード)〉はその名の通り王の護衛だが、名誉であると同時に終身職のため、家督の相続が難しくなるという側面もある。
国王は『ロバート・バラシオン』
17年前、“狂王”エイリスと王家ターガリエン一族に対し反乱を起こし王座についた人物。盟友エダード(ネッド)・スタークとは幼少期をジョン・アリンの庇護のもと〈山と谷間(ヴェイル)〉で兄弟のように過ごし、17年前も共に戦った。
この戦争の引き金はネッドの妹でロバートの婚約者だったリアナが、王子レイガーに誘拐されたことで、ネッドの父リカードと兄ブランドンは王都まで召喚され狂王エイリスに無残にも処刑された。ロバートとネッドはアリン公と共に決起し、リアナを取り戻そうとしたが、その戦いの中で彼女もまた命を落とした。その後王妃となったサーセイはウェスタロス一の資産家ラニスター家の娘で、明らかな政略結婚であった。
ロバートの任命した〈王の手〉であり、彼とネッドの親代わりでもあったジョン・アリンの死が、物語の発端となる。
民族と宗教
ウェスタロスの原住民〈森の子ら〉は強力な魔法を使い、12000年前エッソスから渡来した〈最初の人々〉とは友好関係を築いたが、6000年前にやってきたアンダル人に追いやられ滅亡したとされる。
ウェスタロスのほぼ全域を支配したアンダル人は〈七神正教〉を広めたが、彼らが征服出来なかった北部では〈最初の人々〉の子孫が〈森の子ら〉の神である〈古の神々〉を信仰している。主人公の一人であるネッドをはじめ、スターク家など北部人は〈最初の人々〉の血に連なる。七神正教はキリスト教を、古の神々はアニミズムをイメージすると良い。
また、1000年ほど前にやはりエッソスより渡ってきたロイン人は主に最南部ドーンに住み着き、人種・文化ともに他の地域とは異なる特徴を持つ。
ターガリエン王朝とドラゴン
ロバート以前の〈七王国〉は、統一以来一貫してターガリエン家によって王位が継承されてきた。300年前、“竜王”エイゴン・ターガリエンが3頭のドラゴンを従え七王国全土を征服したとされる。その150年ほど後に王位を巡る御家騒動が内戦に発展しドラゴンはすべて滅んだという。また、ターガリエン家は伝統として近親婚を繰り返したが、エイリスが暴力と死に取り憑かれた“狂王”となったのはその影響ではないかと示唆する者もいる。
17年前の〈簒奪者の戦争〉ののち、生き残った一族はエイリスの子ヴィセーリスとデナーリスの兄妹だけであり、彼らはウェスタロスを追われエッソスへと渡った。
【終わりに】
他にも細かい設定はいろいろあるけれど、とりあえずこのくらいを頭の隅においておくと登場人物たちの会話の意味が掴みやすいかと。
2019年4月、待望の最終シーズンが本国で始まった。その直前シーズンまではHuluやAmazon Primeで視聴できるので、気になってる人はこの機会にぜひ!