I-LAND タキ 타키 TA-KI にハマった影響でマイホームを買った40歳のおじさんの話①

最初にどんなことを書こうかといろいろ思索してたけど、今年前半にもっとも影響を受けた人のことを書くことにした。

その名もタキ(ハングル表記:타키)。若干15歳の男の子なのだが、僕は彼にとても強く惹かれ、彼に影響され、人生最大の決断・マイホームまで買うことになる。

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背景をちょっと説明しておくと、タキはボーイズアイドルオーディション番組【I-LAND】の志願者だ。普段から地上波ではなくAbemaを見ている僕は、6月くらいからやけに「史上最大規模のサバイバル!」「日韓同時放送!」などと謳われて猛烈に推されているI-LANDのCMに興味を持った。その時は【無人島サバイバルゲーム】みたいなのを監禁施設でやるのかな?とダーク寄りの番組だと期待、ワクワクしながら放送の日を待った。そして、いざ放送が始まると数々のイケメンたちが集まってきてソワソワしてる…。ああ、これはサバイバルオーディション番組なんだ…と気付き(まあ初回は見るか、来週からは見ないな…)と思ったとき、タキが現れた。

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数々のビリっとした表情のイケメンたちがひしめく中、現れたタキはカラフルなジャージスタイルにリュック、キャップを逆さまにかぶり、まるでポケモンセンターにやってきた駆け出しポケモンマスターのようだった。「かわいい!」とにかく可愛かった。実際には彼より歳下のダニエル、ニキという志願者もいるのだが、ダントツで彼が可愛かった。大人の会合に紛れ込んじゃった子供みたいにキョロキョロしてる。仕草のひとつひとつが本当に可愛いのだ。

I-LANDはかなりえげつないサバイバル制度で、集まったのは23人だがパフォーマンスによって12人を選抜、選ばれた者は【ILAND】、漏れたものは【GROUND】に送られる。そして最初の選抜方法は自分たちで公開投票。本人が見ている前で、彼がILANDに相応しいかどうかを挙手して投票していく。そんな中、タキはたった一人でパフォーマンスを始めるのだが、選曲が彼の風貌にあっていなかったのか、表現力が伴わなかったのか、みんなの反応はいまいちだった。(これはこの子は入れないのかなぁ…)と思っていたところ、さらにチャンスが与えられ、タキはロッキンダンスを披露することに。これが彼のキャラクターにマッチしていて大ウケ!なんと満場一致でタキはILANDに入ることを認められる。


この瞬間、僕は完全にタキの虜になってしまった。ゲイだから…ということではなくて、本当にタキという人の魅力にほだされてしまったのだ。年齢は関係あったのだろうか、いや、そんなことは全く関係なくて、その溢れ出る可能性に強く強く興味を持ったのだ。ダンスのことは正直まったくわからない。だからタキのダンスがうまかったのかどうかなんてわからない。だが、タキを見ていると「おお~」とか「すごい!」とか思わず口に出して言ってしまう自分がいた。それまで【イケメンオーディション番組】と自分の中では切り捨ててしまいそうだったI-LANDを見続けようと思ったのは、このタキのパフォーマンスがあったからだった。[talent]とはよく言ったもので、タキには人の目を奪う才能があった。ほっとけない、心配になる、楽しませてくれる、応援したくなる、どちらかというと、見ているこちらが上の立場で励ますような感情が浮かぶ風貌のタキ。それが一旦パフォーマンスのスイッチが入るとどうだ。とにかくかっこいい、目が離せない、釘付けになる。一瞬にして彼が上位存在に切り替わって、我々は心を奪われる立場に切り替わる。まったく逆のベクトルに揺り動かされた僕は、もうタキのこの先を見続けるしかなかった。

こうして40歳のおじさんである僕は、異国の地でアイドルになるためのオーディションに挑む15歳のタキの一挙手一投足を毎週楽しみにすることになるのだった。

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