小さいけれど確かな幸福
恥ずかしいから、なんだかあまり声を大にしては言えないけれど、
一緒に住んで4年目、
結婚して3年目だけれど、
まいにち、まいにち、
夫が帰ってくるのが待ち遠しい。
夫は大学院生だから、
起きたときに大学に行って、
大体夕方に帰ってくる。
ドアがかちゃりと鳴って彼が帰ってきたときは、
「おかえりーーーーーーーー!」と犬のようにかけより
(わたしに犬の尻尾があったら、ぶんぶん振ってると思う)
2匹の猫のうち1匹もしっぽをピン!としてかけより
(もう1匹はクールな猫なので寝てる)
1人と1匹で、わふわふ夫を取り囲むのだけれど、
たいていは、「汗だくだから触らないで…!」と夫が1歩下がる。
自転車で30分かけて通学している彼は確かに汗だくなので、
彼がシャワーを浴びている間に、
夜ごはんの仕上げをする。
それで、一緒にキッチンカウンターでごはんを食べながら、
海外ドラマを観て、
アイスクリームを食べる。
そんな毎日の、
「今日も無事に帰ってきてくれた」という
小さいけれど確かな幸福を味わいながら今日も生きている。