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ワンピースを今さら読んだ感想①(東の海編〜アラバスタ編)
まえがき
日本を代表する少年漫画「ワンピース」。
連載初期の頃単行本を買い揃えていたクチです。
が、ネットで見ると結構いるっぽい「空島編」でリタイアした組でした。
そんな折、某漫画アプリで久しぶりにワンピースを読み返していたところハマってしまい「あぁ!もう1日1話なんてじれったいわ!」となり、もともと完結したら単行本買うつもりだったんですが、この度電子書籍で買い始めることにしました。
いやぁ、気がつくと続きを買っちゃってるんだから電子書籍は怖いよ。。。
東の海編
誤解を恐れずに言えば、全体的にやっぱり地味。
いちストーリーが短いのでサクッと読めるのがいいところですね。
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改めて読み返してみるとキャラのバックボーンとか過去編が必要最低限しか描かれていないんですよね。
これが例えばサンジのようにキャラの余白になってる感じでしょうか。(サンジのこととかは一応ネット上の知識レベルで知ってる)
内容的には一番最初の敵であるアルビダだったりバギーが未だに出てくるのが驚きですね。
基本的に作中でキャラが死なないのも再利用する前提だからなのかな?なんて思ったり。
アルビダ・モーガン・バギー編
東の海編の前半は「紹介編」な感じがしました。
アルビダは主人公の紹介、モーガンについては「海賊と海軍の対立構造」の紹介、バギーは「この作品はこんな感じですよ」っていう雰囲気の紹介っていう感じでしょうか。
今読み返すと「なんでゾロこんな所に捕まってんの・・・?」って話ですが。(空腹だけが理由じゃないような)
キャプテン・クロ編
連載当時はキャプテン・クロがめちゃくちゃ好きだったのを思い出しました。
特に能力者ではないのにグランドライン中盤に出てくるボス並の超スピードでの移動ができたりするあたりちょっとヤバい。
単純なパワーキャラじゃないのも良いですよね。
有名な話ですが「ウソップのついた嘘は本当になる」っていう話、めっちゃ良いですよね・・・。
首領クリーク編
反して首領クリークは単純なパワーキャラなのであんまり好きじゃない。
すごい艦隊の首領なんだけどその設定があまり活きてない感じ。
まぁ「グランドラインでやられて来たから疲弊している(=グランドラインがいかに恐ろしい場所かを表している)」というのは分かっているので、もしかしたら100%の状態で出てきていたらまた印象は変わっていたのかもしれません。
ナミは離脱、それを追うためウソップも離脱、ゾロはミホークと戦って戦闘不能、ということで(後のエピソードに比べて)戦闘面でも地味なのも理由かも。
でもクソお世話になりましたは名シーン。
アーロン編
そして東の海編ラスボス(?)のアーロン。
アーロン編は泣きましたねぇ。
ナミの「助けて」のシーンは何度見ても泣いてしまいます。
このあたりから
何かしらの理由でルフィが一時的に戦線離脱→ほかメンバーが各個戦闘→ルフィ合流→過去編→ボス撃破みたいなテンプレートが出来てきた気がします。
〜アラバスタ編
リトルガーデン編
グランドラインの入り口でMs.ウェンズデー(ビビ)に出会ってからウイスキーピークでバロックワークスとひと悶着あり、ルフィとゾロが喧嘩したり(めちゃくちゃアツいですね)ゴタゴタして何やかんやあって巨人の島リトルガーデンへ・・・
ビビってこんな序盤から出てたの!?と読み返してびっくりしました。ビビりました。ビビだけに。
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リトルガーデンの話数自体はすごく短め。
(調べてみたらアーロン編より短いっぽい)
ただ、その分話の内容は非常に濃密で、起承転結がこんなにキレイにまとまっている編もそう無いんじゃないかと思いました。
今の所短編シリーズでは最高傑作だと思っています。
当時中高生だった男子的にはセクシーナミさんもありがたかったよね。
ドラム王国編(チョッパー編)
こちらも名作ですね。
というか単体でOVA化、映画化してるストーリーが名作でないワケがないんですが・・・(初期の話に集中してますね)
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さて、まぁ全体的にめっちゃ面白いですし、最後の「雪の桜」のシーンはしびれます。「あぁなるほど、だからこんな変な形の山だったのか!」と驚きました。完全にオチから逆算してストーリーや設定が練られているなと感心しきりです。
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が、若干ヒルルクの行動に「泣かせようとしてる感」が強かったり、敵キャラ・ワポルがあまり魅力的ではなかったりするかな、という感想です。
あくまで個人的な感想ですよ!
そういった意味ではちょっと首領クリーク編に通づるところがあるかな。
アラバスタ王国編
さて来ましたアラバスタ王国編。
初めての(本格的な)多VS多の戦闘、「国」を賭けた壮大なストーリー、ボスはここで初登場となる王下七武海の一角クロコダイル・・・と盛り上がる要素がマシマシのモリモリです。
前述の首領クリーク編やドラム王国編とは反対に麦わら一味の個々の戦闘、活躍が前面に出ているのも個人的に好きなところです。
ただ、御存知の通り若干この辺りは今後どんどん過剰になっていくわけで、個人的にはせいぜい次の空島編くらいのボリューム感が限界というか適正じゃないかなーと思っている次第。
紆余曲折あり、ついに対峙したクロコダイルにルフィが明確に"負ける"感じ。強敵感と絶望感がすごいですね。
よくネットで言われていますが、その後再戦する際に濡れた手でクロコダイルの腕を握りしめたり、血で濡れた拳で殴り飛ばすあたりは単純な力押しではない知性も感じられます。
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アラバスタ王国編に関しては長編の締め方も非常に良いですね。「出発前にわざわざ腕に✗印書いたんか・・・」とか「このときすでに船に潜入しているであろうロビンはどういう気持でこれを見ていたんだ・・・」とか思わずにはいられませんが、ワンピース及びアラバスタ王国編を名作たらしめているのはこの画像のシーンがあるからと言っても過言ではないかもしれません。
✗印といえば二重の確認手段というのも当時は「頭良いな!」と思ったものです。これを考えたのがゾロなのがまた良い。
サンジの暗躍感もめちゃくちゃ好きでした。(一味ではサンジが一番好き)
さて、そんなわけでグランドライン突入からここまで続いた「ビビにまつわる大長編」はこれにて完結。
ここまで通して「ビビ編」がやっぱり名作だなと思いました。
さて、次回は空島編から。
続きます