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ZERO ESCAPE 刻のジレンマ クリアくだまき

話すと長くなってしまうんですが(それでも書く)実は4、5年前に購入したもののいよいよ満を持してプレイしたという感じです。
極限脱出シリーズのバンドルパックで購入したんですが、1作目「9時間9人9の扉」をプレイしたあと2作目の「善人シボウデス」をクリアするのにまる4年くらいかかってしまいました。

というのも、実は善人シボウデスに関してはオジリナル版(Vita版)でプラチナトロフィーを取得済みのためどうしても既視感が拭えずなかなかプレイに至らず・・・という感じでしたが、ストーリーぶっ飛ばして脱出パートだけしっかりプレイ、という感じでようやくクリアしたので完結編の「刻のジレンマ」にたどり着いたという感じです。

※以下ネタバレを含みます。


評価

ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
パズル:★★★★★
システム:★★★☆☆
難易度:★★☆☆☆

ストーリー

SFだけじゃない「◯◯仮説」とか「◯◯問題」「◯◯論」みたいな話をふんだんに盛り込んだストーリーでひとつふたつは絶対に聞いたことがあるような名前が出てきて非常に興味深いです。
モンティ・ホール問題とか「あー知ってる知ってる!詳細は忘れたけど!」とちょっと興奮しました。
一方で過去作に比べてグロさ、エグさが段違いに増しておりそこまでやるか!?と思いました。(曲がりなりにも過去作の主人公だぞ
でもシグマが腕と片目を失うシーンは「あぁここから善人シボウデスにつながるのか・・・」と感慨深い気持ちになりました。
ちなみに私がプレイした限りですが、過去作をプレイしていないと分からない要素が多すぎるので、とっつきにくいという意味で評価マイナス1かな。

キャラクター

過去作のキャラ、特に淳平が「誰だお前」状態。あれ?こんなキャラだったっけ?と思って調べたらやっぱり面影がないくらいキャラが変わっていたそうで。見た目ではシグマもファイもかなり違いますが、全然悪い印象はなかったです。
で、問題なのはQチームの皆様。
単刀直入に「必要でしたか?」という気持ちが強い。
いや、もちろん鉄仮面の少年(あえてこう書く)は間違いなくキーパーソンなんだけど、ほか二人がちょっと弱い。
さいあくミラは善デスルートにつながるために必要ですが、エリックに関しては「ミラのおまけ」感が強く、途中のブチギレ展開的にも「うーん」という感じが強かった。

パズル

恒例の脱出パート。バリエーション豊富で非常に楽しかったです。
今回は最初から手元に子どものお絵描き帳を用意して謎の暗号を書き込んでメモしていくというストロングスタイルで臨んだのでほとんど詰まること無くプレイできました。楽しかった。
逆に言えば手元に何かしらの物理メモを遺さないとトゥルーエンドに行くのはかなり厳しいです。(これに関しては善デスも同じ)
ただ、1点残念なのが、ストーリーを進めていくと後半は脱出パートが一切なくなり、他ルートで手に入れたパスワードを入力する以外ほぼ全てストーリー(ムービー)を見るだけになってしまう点。
最後に全員で臨む脱出パートとかあれば最高だったんだけどなーと。

システム

ストーリーが断片的に語られる仕様なので、選んだストーリーがどのルートの、どの時点(時刻)の、誰視点なのか?が理解出来ていないとかなり訳がわからないことになります。
せめてルートごとに時系列順にストーリーが進行していけばまだ少しはわかりやすいんですが、まぁ雰囲気重視ということで。

難易度

脱出パートに関してはちゃんと怪しげなワードをメモし、手元のヒントから推理できればそこまで難しくは無いです。かといって簡単すぎるわけでもなく、非常にいい塩梅だったと思います。
ストーリーパートは「このルートが開放された」というのが分からないのでたまに「アレ?どうしたら良いの?」と軽く詰みかけるシーンがチラホラ。
フローチャートをこまめに見ていれば分かる話なですが、そういう意味ではちょっと不親切というか、無駄に難易度が高く感じてしまうかなと。

まとめ

極限脱出シリーズの完結編としては申し分ない出来だったと思います。多少グロの程度がキツイかなとは思いましたが、ストーリーのスパイスになっているのは間違いないので。
ただ、どうしても過去作のプレイありきな感じは否めないので、そういう意味ではちょっと勧めづらい気はします。(逆に言えば過去作だけプレイして本作を未プレイの人には是非プレイしてもらいたい)

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