目的がちがうなら、その学びも実践もまったくちがったものになってしまいます
目的を明確にする
コース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)を学び、そして実践していく上で忘れてはならないのは、目的をしっかり認識しておくことだといえましょう。
それは何のためのものか?
何の目的でコースを学ぶのか?
そのことを明確にしておくことは大事だということです。
たとえば、「この世界の中でハッピーになる」「この人生をより良くする」ということが目的であるなら、それはつまり「自分はこの世界に存在している」ということが前提になるわけで、そうするならば、その学びも、その実践もまったくちがったものになってしまうからです。
その場合、当然、コースが教えている「目覚め」とは程遠いものになってしまうということです。
ですから、目的を忘れないこと、目的を見失わないことがとても大事なのです。
コースは、「自分は存在していない」「もともと自分などいないのだ」ということを受け入れていくことを目的としています。
このコースというスピリチュアリティ(霊性の道)はそういうものであり、「この人生をハッピーなものにする」ということを目的とはしていないということです。
とは言いましても、まったくちがう目的でコースを学ぶこともできたりするわけです。
なので、コースを学ぶその目的についてしっかりと明確にしておくこと、そうでないなら、明確にしていくことが極めて重要だといえるでしょう。
コースが教えていることを真に理解していくならば、真の幸せというものは「自分」という個別性が消滅したところにあるのであり、つまるところ、その「自分」が存在しているかぎり、たとえハッピーであろうともそれは偽りの一時的な代替品でしかない、ということが分かってきます。
そして、自分の内側を観察するなら、「自分」はこの世界のもので、この世界の中で、いわゆる代替のもので幸せになろうとしているのを自覚/認識することができます。
この人生をハッピーなものにしようとする誘惑にいとも簡単に引っかかってしまうのが、私たちです。
私たちは、そうやって自我に、そして自我がでっち上げたこの世界に縛り付けられていると言うことができます。
だからこそ、コースを学んでいるのであるならば、その目的を思い出していくこと、明確にすることを心がけましょう。
自分にとって何が重要項目なのか?を忘れないようにしましょう。
それは、
何の目的で生きるのか?
この世界をどちらの目的で見るのか?
ということです。
つまりは、
夢を見続けるのが目的か?
この世界の夢から目覚めるのが目的か?
ということです。
そして、私たちは夢を見続けるほうを常に選んでいることにもっともっと自覚的になっていきましょう。
そうしていかないかぎり、真の幸せ、真の平安などあり得ないということを肝に銘じておきましょう。
そのようにして、この世界の夢から目覚めていくことが目的だと定まっていくとき、コースの学びも実践もより妥協のないものになっていくといえましょう。
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