「ネガティブ」も「ポジティブ」も一緒
二元性を超える
「今、幸せになりましょう」
「今、幸せを感じましょう」
純粋な非二元の道、一元論のスピリチュアリティを歩んでいる者であるならば、そういった言葉には十分に熟考していく必要があるといえましょう。
というのも、この世界の夢から目覚めようとしている私たちに求められているものは、ポジティブシンキングとはまったくちがうものだからです。
いわゆる、ネガティブをポジティブに変えるというようなことをしていくわけではないということです。
私たちは二元性を超えていこうとしているわけです。
私たちが探究しているそれは、ネガティブもポジティブも超えたところのものであるわけです。
ですから、むしろ「ネガティブ」「ポジティブ」といった両極を同じとして見ていくことが、私たちがしていくことだといえます。
つまり、「幸せ」も「不幸」も、どちらも同じとして見ていくということです。
そして、そのように見ることのできる視点があるのです。
その視点こそが、私たちが思い出すべきものだといえます。
その視点とは、「いまここ」と呼ばれている場所であり、思考を超えたところ、つまり、思考がわき起こってくる一瞬前の場所であるといえます。
本当の私たちはそこに居て、そこから五官の窓を通してこの世界のドラマを観ているのです。
そこから見るとき、すべてをありのままに見ることができます。
そこには、「ネガティブ」も「ポジティブ」もありません。
そこには「幸せ」もなければ、「不幸」もありません。
すべてがただ在る、だけです。
そのような知覚を修得していくことが、純粋な非二元の道を歩んでいる者たちが目指しているものであるわけです。
私たちが歩んでいる道とはそういうものなのだということをしっかり自覚して歩んでいきましょう。