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もう悩まない!コンサルの料金体系と相場感を徹底解説!

こんな方におすすめ!

  • コンサルタントに助けて欲しいが高額な金額を請求されそうで気が引ける

  • どれくらいの金額が妥当なのか、自分なりの金額感を持っておきたい

  • 上司に発注金額の妥当性をきちんと説明できるようにしたい


コンサルティングファームに仕事を依頼すると使い方次第では大きな成果を得ることができます。

一方で、失敗すると大きな損失となることもあります。

失敗しないためには、まず下記の式を頭の中に叩き込んでおきましょう!

コンサルの成果 = (ファームの有する)知見 × スピード × 人材の質

頭のキレる皆さまなので、既にお察しだと思いますが、コンサルのコスパの良さとは、「コンサルの成果 ÷ 金額」 です。

本記事では、コンサル料金の種類を紐解き、料金の与える影響について徹底解説します。


1. 「プロジェクトベース料金」を提示するファームを選ぶべき


コンサルタントを使うと決めて、商談を続けていくと、具体的なご支援の範囲が決まります。

ご支援の範囲が決まると、コンサルティングファームは、ご支援に対するお見積りを提出してくるでしょう。

この見積りは、下記の3つの方法(または、3つの組み合わせ)によって皆さまに提示されます。

プロジェクトベース料金
プロジェクトの範囲と期間に基づいて一括で料金が設定される方法です。
大規模な戦略コンサルティングやシステム導入プロジェクトなど、具体的な成果物や期限が明確な場合に適用されることが多いです。
この方法は、クライアントにとって予算の見通しが立てやすいというメリットがあります。

時間ベース料金
コンサルタントが費やした時間に応じて料金が決定される方法です。
特に、特定のスキルや知識が必要な短期的な支援の場合に使われます。
時間あたりの料金はコンサルタントの経験や専門知識のレベルによって異なり、一般的に1時間あたり数万円から数十万円程度です。

成果報酬型料金
プロジェクトの成果に基づいて料金が決まる方法です。
クライアントの売上向上やコスト削減など、具体的な成果を達成した場合に報酬が支払われるため、リスクを共有する形となります。
しかし、このモデルは成果を測定する基準を明確にする必要があり、双方にとって管理が難しい場合があります。
 
成果の質が高いコンサルティングファームは、「プロジェクトベース料金(+成果報酬型料金)」で提示をします。

一方で、成果の質にばらつきのあるコンサルティングファームは、「時間ベース料金」で提示をします。

なぜそう言い切れるのか、頭の中で、「?」が浮かんだ方がほとんどだと思いますので解説します。

実は、「プロジェクト料金」は「時間ベース料金」をもとに作成されています。

つまり、「一般的なコンサルタントをアサインした時」に「かかる時間」と「金額」で算出しています。

冒頭の式を思い出してください。

コンサルの成果 = 知見 × スピード × 人材の質

コンサルタントの質が高ければ、圧倒的なスピードで、幅広い知見をもとに、成果を創出できます。

したがって、成果を創出するまでの「時間」が当初の見積りより少ない時間で済むため、質の高いコンサルタントを沢山抱えるコンサルファームとし
ては、コスパが良い料金体系であるということになります。

一方で、質にばらつきのあるコンサルティングファームでは、時間ベース料金の方が得です。

なぜなら、一般的な能力のコンサルタントが成果創出するまでの時間を正しく見積もれないため、時間がかかった分の報酬の取りこぼしを無くすことができるからです。

2. コンサルティングファームごとの相場感を押さえておくべき

 
料金体系の基本は、「時間ベース料金」であり、皆さまへの提示の仕方「プロジェクトベース料金」「時間ベース料金」の2つに「成果報酬型料金を上乗せ」することは、前章で解説したとおりです。

では、ファームの「時間ベース料金」の相場はそれぞれどの程度なのでしょうか?

これは、ご支援する範囲に対する成果創出の「難易度」によって金額が大きく変わります。

もちろん、前述のとおり皆さまが名前を聞くコンサルティングファームは「プロジェクトベース料金」で提示されます。

(個人の主観で勝手に時間ベースに直しておりますので、あくまで参考程度のご覧ください)
 
戦略ファーム:コンサルタント(役職なし)で、5万~10万/時間 程度
マッキンゼーやボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、ベイン・アンド・カンパニーなどの大手戦略コンサルティングファームは、トップレベルの企業に対して高度な戦略アドバイスを提供。
これらのファームは非常に高額で、プロジェクトベースで数千万円から数億円に達することもあります。

IT・総合ファーム :コンサルタント(役職なし)で、3万~5万/時間 程度
アクセンチュアやIBM、デロイトなどのIT・総合コンサルティングファームは、システムの導入やデジタルトランスフォーメーションの支援を行います。
ITインフラの複雑さやプロジェクトの規模に応じて、プロジェクトベースで数百万円から数億円の料金が設定されることがあります。

中小企業向けファーム:コンサルタント(役職なし)で、0.5万~2万/時間 程度
中小企業に特化したコンサルティングファームは、大手よりも低価格でサービスを提供することが多いです。
プロジェクトの規模に応じて、数十万円から数百万円程度の料金が一般的です。

これらのファームは、個別のニーズに応じた柔軟なサービスを提供することが特徴です。 

役職なしのコンサルタントで比較してみましたが、大体はこんな相場感です。

もちろん単価は公表されていませんので、参考までにご確認いただくことが前提ですが、プロジェクトベース料金からチーム構成を考えて分解していくと、大体このくらいの相場感かなと思っています。

戦略系とIT系は、プロジェクトベースで比較すると遜色がないように見えますが、システム開発のベンダーを選定して発注する代金もプロジェクトベース料金に含まれていますので、単価は戦略系ファームの方が圧倒的に高いと推察されます。

中小企業向けファームは、プロジェクトベース料金より、時間料金での発注が多い印象です。

理由は前述のとおり、人材の質にばらつきがあるからです。
大体の相場感を頭の中に入れておけば、その見積りの金額が妥当なのかどうか計算できますね!

3.まとめ


いかがでしたか?

コンサルティングファームの料金体系について徹底解説しました。

もちろんここに記載していない例外もありますが、料金体系の基礎の90%を押さえられたのではないかと思います。

コンサルティングファームを上手に使い倒し、皆さまの益々のご活躍を祈念しております。