【会社にドローンがやってきた:16】3件目のスクール体験と、助成金の謎ルール
(2023.1月)
今回体験を申し込んだドローンスクールの特徴は
・実技は屋外のグラウンドを使用
・卒業生は講習のある日はグラウンドを利用可能
で、僕の希望をほぼ満たしている。
事前判断の難しい「安心感」については、
・母体が無線通信の会社でドローン事業は2016年からという背景と実績を考慮した。
そして体験当日。
出てきたのは、いい人そうなお兄さん。その土地柄のせいか、どことなく「ホビー好き」の気配が漂うのは気のせいではないはず。ガンダムの話題を振るのを、ぐっとこらえる。
説明を聞きつつこちらも質問を返したりしたが、受け答えに安心感があり、いい意味で「普通」。ほかの2つのスクールで感じたような違和感は無かった。
フロアをよく見渡すと、業者にしかわからないような謎の機械やポスターが並び、奥ではスーツを着た人たちが打ち合わせをしている。ドローンも飾ってあるが、中心ではなく部屋の一角だ。
そう、ここの雰囲気はスクールと言うよりも「会社」だ。そこが今までとは大きく違う。
3回目ということもあり、説明を聞くよりも質問に多くの時間を割いた後、シミュレーターを体験。そしてその次は練習用ドローン体験。
ドローンは手のひらサイズの「トイ・ドローン」で、受講者には同じものが支給されるらしい。
この日までにdji mini 3 proでの総飛行時間は10時間をゆうに超えていたが、他の機体ははじめてだ。どれほどフィーリングが違うのか、興味はある。
「フォィーン」という軽めの音とともに、一直線に機体が浮き上がる。
ホバリングもすることはするが、トリムが若干ずれているような感覚でピタッとは止まらない。また舵(ラダー)を左右に切るたびに機体が予期せぬ方向に流され、その補正で指を休める暇がない。横の動きに気を取られていると、いつのまにか上昇・下降している。
これは難しい。
どうにかぶつけることなく飛行できたが「思い通りに」とは程遠い。しかしそれでもできるほうだったらしく、お世辞込みとは思うがたいそう褒めていただいた。
この頃、会社にドローン撮影の見積依頼が来ており、この機会を利用して相談させていただいた。「会社」対「会社」の会話が普通にできる。
「秋葉原ドローンスクール」
ここで決まりだ。
その後親会社へ受講したい意志を伝え、資料を一式送り承認を得る。早々に入学手続きを進めたいところだが、貧乏性な僕は「助成金」の存在を見逃してはいない。
関連サイトを見ると、「職務に関連した専門的な知識及び技能の習得をさせるための職業訓練等を事業主、もしくは事業主団体等が実施する場合に助成できる」とある。経費の30〜45%が支給されるが、不正防止のためなのか、申請が必ず通るわけでもないらしい。
これは事業主側で申請するもので、さすがに僕には無理だ。「調整さん」から本社の専門の方をご紹介いただき、概略をお伝えした。
しかし、ここで問題発生。
助成金申請の概要をよく読むと「受講開始の1ヶ月前までに申請すること」とある。
受講開始の・・・1ヶ月前?
なにそれ?
今は1月末日。急いで書類を揃えて申請しても2月上旬。そこから更に1ヶ月後の3月上旬にならないと、スクールに通うことはできない。そんなに待つの?
ドローンスクールに受講の意思を伝え、時期については助成金の申請後で最短でも3月上旬になることを伝えると、
「3月のコースは定員となりました。」
え〜〜〜っ!まさに泣きっ面に蜂!
こうして僕は、最短でも2ヶ月以上の「放置プレイ」を余儀なくされるのであった。