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【ドローン申請レポート02 】:飛行申請におけるmini3proのプロペラガード問題を整理する。

包括申請の際にモヤモヤしていた、mini 3 proで飛行申請する際のプロペラガードの問題について、今回の個別申請で少し整理できた気がする。

こちら、おなじみDIPS2.0のプロペラガードの画面。

引用:DIPS2.0機体登録画面

【包括申請のモヤモヤとは?】
半年前の申請の際、非純正のプロペラガードを装備し何の疑問も持たずに「プロペラガードを装備して飛行させる」にチェックし、画像を添付した。
すると補正指示で「純正以外はNG」と指摘を受け、納得いかぬまま装備から外して申請を通した。
https://note.com/acidojaz/n/n3a0ca563c22e


■前回と同じ内容で申請

以前の補正指示画面は消えてしまったため、詳細については覚えていない。そのため今回も同じ内容で申請。すると、下の補正指示が届く。

引用:DIPS2.0個別申請の補正指示

入力段階での説明が圧倒的に不足している・・・と書くつもりだったが、上記スクリーンショットの「参考URL(飛行形態の区分)」の情報が10月10日に改定されており、不足と感じていた情報も追記されていた。

要約すると、2023年10月31日現在、mini 3 proで申請を通す方法は以下の2つ。

1.「プロペラガードを装備して飛行させる」をチェックし、メーカー指定(いわゆる純正)のプロペラガードを装着した写真およびファームウェア更新後の送信機の画面を添付。ただし、大容量バッテリー(インテリジェントバッテリーPlus)は使えない。

2.「プロペラガード等を装備していないが・・・」を選択。

純正以外のプロペラガードを装着した写真を添付しても、申請は通らない
再現してみて、モヤモヤは少しスッキリした。

しかし、疑問は残る。

・なぜ、非純正のプロペラガードではダメなのか
・なぜ、純正プロペラガードでは大容量バッテリーを使えないのか


◾️なぜ、非純正のプロペラガードではダメなのか

この答えはわからない。知っている人がいるなら、教えてほしい。
・非純正の欠点(想像)
純正は360度ガードするが、非純正の多くは上方向のガードが無い

左:純正    右:非純正

・非純正の利点(想像)
商品により差はあるだろうが、軽さ。下記実測値。ノーマルバッテリーなら、これを付けても最大離陸重量未満。いったい何が問題なのか?

左:純正    右:非純正(一例)


申請を通すには「純正を使う」or「無し」の2択。

ということは、非純正のプロペラガードを付けて特定飛行するのは違反なのか?通報されると捕まるのか?
もしそうなら、見た目ですぐわかるだけに通報マニアの絶好の餌食になりそう。

無難なのは認可の出た飛行をすることだと思うが、これまた判断が難しい。
会社のmini3proの場合、

・包括申請は「プロペラガード無し」で認可済。
・包括申請の飛行マニュアル02には「プロペラガードを使用」と書いてある。

僕はいつも練習場で非純正のプロペラガードを装着しているが、違反なのだろうか。機体購入時(2022年10月)にAmazonで純正を売っていなかったことは、自信を持って言える。

日本のDJI正規代理店では、mini3pro用の非純正プロペラガードを堂々と売っている。使うと捕まるようなものを正規代理店が売るわけがない・・・と思いたい。


◾️なぜ純正プロペラガードでは大容量バッテリーを使えないのか

「純正プロペラガードと大容量バッテリーを組み合わせると、総重量がドローンの耐荷重を超過し、飛行の安全性を保証できなくなるのが理由」と、どこかの資料に書いてあった。
大容量バッテリーの説明書にも「純正プロペラガードを使わないように」と書いてある。DJIがそこまで言うからには、それなりの理由があるのだろう。

問題は「総重量」か。

上記スクリーンショット内の「参考URL(飛行形態の区分)最終改正日:令和5年10月10日」を見ると、mini3proの最大離陸重量は0.29kg(290g)。そしてそこに「プロペラガードを除く」の一言が追記されている。

執筆開始時に確認した国土交通省の上記「参考URL」(最終改正日:令和4年12月22日)では、mini3proの最大離陸重量は0.299kg(299g)。そして「プロペラガードを除く」の追記は無かった。

プロペラガードはもともと最大離陸重量に含まれないようだが、今回の改定で明記された。
「総重量」を確認するために、軽い順に並べてみる(実測値)。
・ノーマルバッテリー+プロペラガードなし:247g←申請OK
・大容量バッテリー+プロペラガードなし:287g←申請OK
・ノーマルバッテリー+純正プロペラガード:328g←申請OK
・大容量バッテリー+純正プロペラガード:367g←申請NG

飛行の安全性を保証できる総重量は328gまでで、それ以上〜366gがボーダーラインということか。

考えてもモヤモヤが溜まるだけだ。上記4パターンの操縦感覚の違いを、そのうち検証してみよう・・・と思ったが、包括申請で認可を得ているのは「プロペラガードなし」なので、純正プロペラガードを使って気安く検証することはできない。
検証するには申請不要の「カテゴリーⅠ」で飛行する必要があり、それには特定飛行に該当しない場所(いつもの練習場など)で、目視内飛行を厳守する必要がある。

会社の2台のmini 3 proはともにFly Moreキットなので、バッテリーは合計6本ある。しかしノーマルバッテリーは2本。純正プロペラガードを付けるとバッテリー2本分しか飛ばせないのか・・・。それなら当然、プロペラガードなしを選ぶよなぁ。安全かどうかは別として。


ちなみにノーマルと大容量の見分け方はこちら。大きく「249g」と書いてあるのがノーマルバッテリーだが、裏にも小さくアンペア数が書いてある。

■3850mAh:大容量 ■2453mAh:ノーマル 

今回は記事執筆開始と国土交通省の資料更新のタイミングが重なり、内容の多くを修正するハメに。まとまりのない文章ですいません。

ドローンの情報は頻繁に更新されるため、なにかを調べるときは「いつの情報なのか」にも意識を向けなくてはならない。
日付が新しくても、記事の執筆者が古い情報を参考にしていると「記事は最新・内容は古い」となるため、日付だけを目安にするのは危険。僕も間違った情報を発信しないように気をつけねば・・・。


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