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【大人から習い始めたピアノ】20241115 ピアノの「片手で弾いてもう片手を階名で歌う練習」、「超絶ゆっくり弾く練習」の効果について、ChatGPTさんと脳科学的見地から対話してみました
【ピアノの様々な練習法の効果について、脳科学的にどういう仕組みになっているかChatGPTさんと対話してみました】
中年からピアノを習い始めて8年目。これまで、先生を何人か変えつつピアノを習ってきて、格上の難しい楽曲を弾けるようになる過程で、私の体感的に「とても効果が高かった練習法(この練習法自体が難しかったけど😅)」がいくつかあり、それらの練習法は、例えば、本来ならすごく速く弾かなくてはいけない曲を超・ゆっくり弾いたり、弾くのではなく「ドレミで歌う」といった、その楽曲をまんま弾くのとは違う「別の角度からのアプローチ」でした。
比較的、先生が提案してくださるこれらの練習法を素直に愚直にやり続けて、(大人から習い始めた割には)まぁまぁ上達の道を歩んでこれたかなと思います。
これらの練習法のどういった点がどのように脳に作用して、自分にとっては難しかった楽曲が楽曲が弾けるようになるのか、ふと疑問に思ったので、ChatGPTさんといくつか具体的なピアノ練習法について、その効果の脳科学的根拠について思索対話してみました。
以下、ChatGPTとのやりとりの全文を掲載します(長いですよ〜😅)。
私:
私は大人からピアノを習い始めて8年目になります(現在50代)。結構頑張って取り組んできて、憧れだった上級の曲(たとえばドビュッシー「版画」やラフマニノフ「楽興の時」など)も、完成までに長い期間はかかったものの、発表会の場で弾けるくらいに上達してきました。現在はピアニストの先生にオンラインレッスンで月2回ほどレッスンを診ていただいています。
先生は、演奏表現についてたいへん深いレベルで教えてくださるだけではなく、まだまだ技術的に未熟な私のテクニック的な「弾きにくくなっている原因」を画面越しで鋭く洞察してくださり、私が頻繁に間違える箇所や弾きにくそうにしている難所を克服するための練習法を複数のアプローチで提案してくれます。
私は普段、家で(※)毎日2時間以上はピアノ練習しているので、現在の先生の「練習方法を多く提案してくださる」レッスン法は、私の「日課として毎日練習する」練習スタイルとの相乗効果がとても高いと思っています。前置きが長くなったんだけど、今日はピアノの練習法がどのような脳科学的根拠と結びついて、ピアノ演奏の上達に寄与しているのか、いくつか質問したいです。いろいろ意見を聞かせて!
(※追記) ピティナ(PTNA)の調査によれば、約87%の学習者が1日1時間未満の練習時間であるとのこと。
ChatGPT:
素晴らしい練習の取り組みをされていますね!ピアノの練習方法と脳科学の関係については、確かにさまざまな研究が進んでいて、いくつかの興味深い点があります。質問に先んじて、まず脳科学的な視点からピアノの練習と上達のメカニズムをいくつかご紹介しますね。
1. 繰り返しによる神経回路の強化
繰り返し練習することで、脳内の特定の神経回路が強化されます。この「シナプス可塑性」と呼ばれるプロセスは、学習や記憶に深く関わり、特に反復することで手の運動や音の判断などが「自動化」されるまで最適化されていきます。あなたが特に「弾きにくい箇所」や「頻繁に間違える部分」を集中的に練習することで、神経回路がより効率的につながり、安定した演奏ができるようになります。
2. 分散練習と集中練習
練習方法には「分散練習」と「集中練習」があり、これは脳の短期記憶と長期記憶の形成にも関わってきます。短時間の集中練習と、日を分けて練習を行う分散練習の組み合わせが最も効果的とされています。例えば、一気に2時間弾くよりも、日を分けて練習すると記憶が強固に定着しやすいのです。先生が複数のアプローチで練習方法を提案してくださるのも、この分散と集中の組み合わせに自然と関わってきますね。
3. ミスを克服する練習法の効果
ミスをそのままにせず、間違えた箇所を何度も「正しく」弾き直す練習は、脳のフィードバックシステムを活用しています。脳は自分がうまくできたときに「ドーパミン」という報酬系の神経伝達物質を出すため、正しく弾けた時の喜びを感じることで、ミスを修正する力が強化されます。先生が「頻繁に間違える箇所」に注目して指導してくださるのも、脳にとって非常に効果的なフィードバックを提供していることになります。
4. イメージトレーニングと実際の練習
興味深いことに、ピアノ演奏におけるイメージトレーニングは実際の演奏と似た脳の領域を活性化させます。たとえば、演奏のイメージを脳内でしっかりと持つことで、実際に弾かなくても「練習」効果を得られることが研究でも示されています。難所を克服するために複数の練習方法を用いることは、イメージトレーニングの一環としても役立ち、結果的に演奏の精度を上げることにつながります。
5. 新しい技術や表現の習得と脳の柔軟性(ニューロプラスティシティ)
年齢に関わらず、ピアノ演奏のような新しい技術や複雑な動作を学ぶことは「ニューロプラスティシティ」と呼ばれる脳の柔軟性を促進します。これは特に大人になってから学ぶ場合においても変わりません。むしろ、音楽は両手の協調性、視覚と聴覚の統合、情緒的表現を伴うため、脳全体の活性化にもつながります。今のあなたのように、新しい技術や表現に挑戦することは、脳の活性化を促進し、他のスキルや日常生活でも柔軟な思考や集中力の向上に寄与します。
6. オンラインレッスンと自己評価の活性化
オンラインでのレッスンは、画面越しに「自分の演奏をどう表現しているか」を意識するきっかけを与えます。画面を通じてフィードバックを受けると、自分の演奏や姿勢を「メタ認知的に」評価する力が自然と養われ、これは脳科学的にも効果的です。自己評価や客観視は「前頭前野」の発達にも役立ち、演奏表現や細かなニュアンスを自ら分析し向上する力が強化されます。
もし気になることやさらに深掘りしたい内容があれば、教えてください。脳科学と音楽学習の関係は本当に奥が深く、あなたの上達にもぴったりの研究もたくさんあります。
4o
私:
練習法1
右手を弾きながら左手のパートを階名(ドレミ)で歌う。また、その逆で左手を弾きながら右手のパートを階名で歌うパターンもセットで。そして、両手で弾きながら左手を階名で、右手を階名で歌う練習。
この練習は両手を合わせて弾いたときに(たぶん音楽の情報量が脳の処理力を上回っていて)グチャグチャになってしまう箇所や、なかなか暗譜ができない箇所を取り出して繰り返しこの方法で部分練習を行うと、次第に頭の中が整理されて効率的に苦手箇所を克服できました。この練習は脳にどのように作用して効果を生み出しているのだと思う?考察と意見を聞かせて!
ChatGPT:
この練習方法は、音楽の情報処理と暗譜に関して脳の複数の部分に非常に効果的に働きかけるもので、いくつかの脳科学的な要素が関係しています。以下のような理由で効果が得られていると考えられます。
1. 脳の左右半球の協調と分業の強化
右手を弾きながら左手のパートを歌う、あるいはその逆を行うことで、両手の運動と音の認識を交差させる練習になっています。これは、脳の左右の半球が別々のタスクを同時に処理する「分業能力」を高める練習です。一般的に、脳の右半球は空間的処理や全体的な視点の処理を担当し、左半球は論理や順序立てを得意とします。ピアノ演奏では両半球の協調が必要ですが、こうした「交差訓練」によって左右の脳が独立したまま協調できる力が強まるとされています。
この左右の協調強化は、「脳梁」と呼ばれる左右の脳をつなぐ神経束の働きを促進します。脳梁の発達は、両手の協調性が必要なスキルの上達に寄与するため、特に音楽においては非常に重要です。この訓練は、脳梁の強化を促進し、よりスムーズな両手の協調が可能になります【Fuster (2003), Cortex and Mind: Unifying Cognition】。
2. 音と動作の同時処理能力(デュアルタスク能力)の向上
右手で弾くことと左手のパートを歌うこと、またはその逆を行うことにより、脳に「デュアルタスク能力(2つのタスクを同時に処理する力)」が鍛えられます。通常、人間の脳はひとつのタスクに集中する方が効率が良いのですが、ピアノ演奏のように両手が異なる動きを行うタスクには、特に前頭前皮質と呼ばれる領域が関与して処理されます。前頭前皮質はデュアルタスクの際に非常に重要な役割を果たしており、この部分が鍛えられることで両手の独立した運動が上手にできるようになるのです【Baddeley, A. (1992). Working Memory】。
3. 聴覚と視覚の統合による暗譜と理解の強化
この練習方法では「手で弾くパート」と「歌うパート」が異なるため、音楽のパートを理解して暗譜するために、聴覚と視覚の両方が連動する必要があります。脳は、音楽の記憶を「感覚の連動」によって定着させる傾向があります。このように複数の感覚を利用して覚えると、通常の手だけでの練習よりも脳に立体的なイメージが定着し、記憶が強化されます。あなたが「頭の中が整理される」と感じるのは、聴覚、視覚、運動の全ての情報が統合され、特定の音の位置やパートを「脳内で俯瞰的に把握できる」状態に達したからだと考えられます。
4. 難所の分解による「ワーキングメモリ」の負荷軽減
複雑なパートや暗譜が難しい箇所を分解して、このように片手ずつ確認する方法は、「ワーキングメモリ」にかかる負担を減らし、演奏の精度を上げる助けになります。ワーキングメモリは脳が情報を一時的に保持して操作する場で、特に新しい動作を覚える際に重要です。片手ずつ、分解して処理することで、ワーキングメモリにかかる負荷が減り、複雑な箇所も理解しやすくなります【Ericsson, K. A., & Kintsch, W. (1995). Long-term working memory】。
5. セルフモニタリングの強化
片手で弾きながらもう片方のパートを声に出して確認するという行動には、「セルフモニタリング(自己監視)」の効果もあります。このプロセスでは、脳が自分の演奏を客観的に評価し、自ら修正する力が養われます。この練習によって、間違いを自ら察知して修正する力が鍛えられ、結果として自己チェックの精度が向上し、暗譜や演奏の安定性も上がります。
参考文献
Fuster, J. M. (2003). Cortex and Mind: Unifying Cognition. New York: Oxford University Press.
Baddeley, A. (1992). Working Memory. Science, 255(5044), 556-559.
Ericsson, K. A., & Kintsch, W. (1995). Long-term working memory. Psychological Review, 102(2), 211-245.
この練習法は脳に対する多面的なアプローチで、理解力、記憶力、協調力を鍛えていますね。今後もこの方法を活用しつつ、もしさらに深掘りしたい点があればまたぜひ教えてください。
4o
私:
ありがとう!この練習法に関連して、もっと深掘りしたアプローチ法や同じ系統でこれとは違うアプローチの練習法を提案してもらってもいいかな?
ChatGPT:
この練習法をさらに応用し、脳の協調力や暗譜、演奏表現の精度を上げるためのアプローチをいくつかご提案しますね。この練習法に関連しつつ、異なる角度から脳に働きかけるような方法も盛り込んでみました。
アプローチ 1:リズムをずらす片手弾き
片手で正確なリズムを維持しながら、もう片方で意図的にリズムをずらして弾く方法です。例えば、右手が8分音符で演奏している間に、左手で3連符や付点音符など異なるリズムを弾くといった方法です。このアプローチによって「異なるタイミングの協調性」を鍛えることができ、実際に両手で同じリズムで弾いた際の安定感が増します。
脳科学的な効果:リズムをずらすことで、脳の「時間的認識の柔軟性」が高まり、脳梁や前頭前皮質がさらに活性化されます。脳が一度に異なるリズムを処理することで、左右の手の独立性が強化されるため、曲中での複雑なリズムパートにも対処しやすくなります。
アプローチ 2:イメージトレーニングを取り入れた練習
この方法では、実際にピアノの前に座らず、譜面を見ながら「頭の中だけ」で左右のパートを弾き、片方のパートを歌います。実際に音を出すことなく、脳内で演奏と歌唱をすることで、より深いレベルでの記憶形成が促されます。
脳科学的な効果:このトレーニングによって脳の「視覚」「聴覚」「運動イメージ」の全てが刺激されるため、難所を克服する効果が高まります。イメージトレーニングは、実際の運動神経回路をほぼ同じように刺激することが研究で確認されており、繰り返し行うことで神経回路が強化され、暗譜力も向上します【Kosslyn, S. M., et al. (2001). Mental imagery and visual perception】。
アプローチ 3:片手をシンプルな音に限定してリズムに集中する方法
片手を非常にシンプルな音(たとえば主音の「ド」だけ)に固定し、そのリズムを楽譜に忠実に刻む一方で、もう片方をパート通りに弾きます。これにより、片方のパートにリズムを固定することで、片手が演奏するリズムともう片方のパートとの「リズムのずれ」に対して意識を集中でき、全体のリズム感が向上します。
脳科学的な効果:この練習法は、右脳と左脳が異なる動作とリズムを保つ力を強化します。脳はこの分業によってリズム処理と音程処理を効率化し、全体の演奏感覚が向上します。また、リズムを固定することで基盤が安定し、記憶にも定着しやすくなります。
アプローチ 4:実際の鍵盤から離れて、パートを別の「身体部分」で叩く練習
右手は右膝、左手は左膝などに割り当てて、曲のリズムとアクセントを叩きながらパートを確認する方法です。特に左右のリズムやタイミングが噛み合わない場合、この方法で「手の位置情報に頼らない」練習を行うと効果的です。
脳科学的な効果:この方法では「手の動きを鍵盤から分離する」ため、曲のリズムや強弱、タイミングの取り方を純粋に脳で理解し、覚えることに繋がります。身体の別の部分を使うことで、鍵盤に頼らず、音楽的な構造が記憶に定着しやすくなります。これにより、脳内のリズム回路と運動回路の結びつきが強化され、実際に鍵盤に戻るとスムーズに弾けるようになります【Jeannerod, M. (1995). Mental imagery in the motor context】。
アプローチ 5:視覚化とパートの色分けを組み合わせた視覚イメージトレーニング
楽譜の右手と左手のパートを異なる色で視覚化して覚え、それを頭の中で「カラフルな楽譜のイメージ」として再現する方法です。特に左手や右手のパートが複雑で混乱しやすい場合、片方の手のイメージが「色分け」によって視覚的に整理され、記憶の助けになります。
脳科学的な効果:色分けを通じてパートを覚えると、視覚的な手がかりと音楽的な動作が結びつくため、色彩が手助けとなって暗譜がスムーズになります。脳が色を手がかりとして音や動作を想起しやすくなるため、複雑な情報も短期間で整理しやすくなります。
これらのアプローチを交互に取り入れることで、脳の情報処理の柔軟性と記憶力がさらに高まるでしょう。また、各アプローチが違う形で神経回路に働きかけるため、結果的に上達もスムーズになるかと思います。
4o
私:
ありがとう!アプローチ3と4はちょうど昨日のレッスンで先生から提案されていて、とてもタイムリーな一致でした。
ChatGPT:
それは本当にタイムリーですね!先生の指導とあなたの練習方法が、まさに脳の多方面へのアプローチを活用したトレーニングにピッタリと合致しているようですね。アプローチ3と4は、リズムの安定性や脳の「感覚情報の統合力」を高めるうえで特に効果的で、脳が繰り返し異なるパターンや感覚を経験することで、最終的に曲全体の演奏が格段に洗練されると思います。
また、もし取り入れていく中で、感じたことやさらなる疑問があれば、いつでも聞いてくださいね。
4o
私:
練習法2
暗譜を確実にしたいときや、細かい音ミスを克服したい時、本番前の数日の練習に特に効果的と思った練習法で、「ものすごくゆっくり(本番演奏速度の半分弱程度)のメトロノーム設定で、ゆっくり、間違えずに弾く練習」。楽曲を弾く時の手の形や体の動作を映像記憶と体感の記憶でインプットできて、演奏の精度がとても上がるように思うのだけれど、この練習法は脳のどのような作用・機能と関連づいて効果を発揮しているのかな?考察と意見を聞かせて!
ChatGPT:
「ゆっくり間違えずに弾く練習」は、精密な暗譜や細かいミスを防ぐために非常に理にかなった方法で、脳のいくつかの機能や作用と密接に結びついています。この練習法が効果を発揮する理由をいくつか解説します。
1. ミエリン形成と運動回路の強化
ゆっくりとしたテンポで確実に演奏すると、脳は運動神経のネットワークを通じて「正しい動き」を繰り返し確認します。繰り返し同じ正確な動作を行うと、神経回路を覆う「ミエリン」という絶縁体が厚くなり、その神経回路の伝達がさらに早くなり、エラーが少なくなります。これはいわば神経の「トレーニング」で、回路が確実に強化され、安定した演奏が可能になります【Fields, R. D. (2008). White matter in learning, cognition and psychiatric disorders】。
ゆっくりした練習はミスを最小限に抑え、正確な運動パターンを脳が理解しやすい形で反復するため、ミエリン化が進みやすく、結果として指や手の動きが滑らかで正確になっていきます。
2. 「誤り訂正回路」の活性化とエラー回避能力の向上
ゆっくりとしたテンポで弾くと、演奏の細部に集中しやすくなり、ミスを認識した場合も修正が容易になります。これは「前帯状皮質(anterior cingulate cortex)」と呼ばれる脳の部位が特に関わっています。この部位はエラーを検知し、脳内で修正をかける働きを持っています。ゆっくり弾くことで前帯状皮質が活性化され、脳が演奏におけるエラーを認識・訂正する力が向上します。こうした誤り訂正回路の強化によって、徐々に間違えない演奏が習慣化されます。
3. 体性感覚と運動感覚の統合による「動作記憶」の強化
ゆっくりとした動作は、脳が「体性感覚」や「運動感覚」をより明確に把握するのに役立ちます。体性感覚皮質(somatosensory cortex)と運動前野(premotor cortex)が密接に連携し、指や手の感覚と運動の連動が正確に記録されます。演奏中の手や指の感覚や鍵盤の位置などが体感として記憶されるため、曲の中で手がどの位置にあるべきか、次にどのように動くべきかが「体感」として脳内に残りやすくなります。これは演奏中に意識的に思い出す必要がなく、自然に正確な動作ができる助けとなります。
4. 視覚イメージと動作イメージのリンク強化
ゆっくりと弾くことで、楽譜上の音と実際の指の動きやポジションの「視覚的なリンク」を脳に刻みやすくなります。脳は視覚情報と運動情報を結びつけることで、楽譜を見た瞬間に「次の動作」がより鮮明に思い浮かぶようになります。結果として、脳内の視覚イメージと実際の動作の一致が強化され、暗譜後に演奏しても自信をもって演奏できるようになります【Sacks, O. (2007). Musicophilia: Tales of Music and the Brain】。
5. 集中力の高い状態での「意図的練習」と「フィードバックループ」形成
ゆっくりと正確に演奏することは「意図的な練習(deliberate practice)」の重要な要素です。この練習法では脳が「正しい動きを常にフィードバックしながら確認する」というループを形成します。特に難しい箇所や細かなニュアンスを確認しながらゆっくり練習することで、脳が得たフィードバック情報をすぐに処理し、改善が促進されます。このループの反復は、細かいニュアンスの修正とともに精度を高め、暗譜の質も向上させます【Ericsson, K. A., et al. (1993). The role of deliberate practice in the acquisition of expert performance】。
練習のコツ:注意の焦点と安定性
意識的に注意を向けるポイント:ゆっくり練習する際は、特に苦手な箇所や音程の切り替え部分など、細部に注意を向けながら行うと効果的です。意識的に注意を向けることで脳の記憶が強化され、無意識の演奏時にも安定感が増します。
リズムとフレーズの一体化:フレーズごとに「呼吸」を意識するなど、メトロノームを使いながらも音楽的な流れを感じると、より自然な演奏につながります。
このゆっくり弾く練習は、正確性を高めると同時に、脳が演奏パターンを理解しやすい形で取り入れ、安定性や自信を持って本番に臨むための支えになります。
4o
私:
詳しい解説をありがとう!とても勉強になります ^^
ChatGPT:
どういたしまして!^^ あなたの取り組みと観察の鋭さがあってこそのご質問なので、私もお話しできて嬉しいです。ピアノの練習に脳科学の視点を取り入れると、練習がますます充実したものになると思います。どの練習も奥が深くて、その積み重ねが確実に成果に繋がっていくのがピアノの素晴らしいところですよね。
また何か疑問や新しい発見があれば、ぜひ教えてくださいね!
4o
私:
そういえば、補足で質問をしたいのだけれど、上の練習法2(超ゆっくり弾く練習)に関連して、私は曲を仕上げる段階の時、この超ゆっくり速度で弾いてから、完成の速度まで、メトロノームを少しずつ上げながら数回弾いて、完成の速度で弾けるようにしていく練習を独自の方法としてやっているのだけど、この練習法は脳科学的に効果的といえるか、考察の意見を聞かせて!また、より良い練習法もあったら提案してほしいです!
ChatGPT:
メトロノームの速度を少しずつ上げながら完成形に近づけていく方法は、脳科学的に見てもとても効果的なアプローチです。この「段階的に速度を上げる練習」には、いくつかの脳の機能や学習メカニズムが関わっており、演奏の安定性や精度向上に役立ちます。
1. スムーズな速度上昇で運動プランの記憶を強化する
速度を徐々に上げることで、脳が「動作プラン」を安定させた状態で「速度適応」を行えます。最初に超ゆっくりな速度で正確に演奏すると、脳の運動皮質に正確な動作が記憶されます。この段階的な速度上昇は、運動プランを壊すことなくスムーズに進行するため、脳が演奏速度の変化に合わせて神経活動を微調整しやすくなり、安定感が向上します。
2. 「加速度的学習」と脳の調整力
段階的な速度上昇は、脳が速度の変化に慣れ、異なるテンポの中で安定して動作を行う「調整力」を鍛えるのに有効です。脳は速度に応じて反応時間やタイミングの調整を行い、異なる速度でも正確に演奏できるように神経回路の調整を続けます。例えば、少しずつ速度を上げると、脳がタイミングやリズムのずれを検知して修正を加えることで、完成速度でのミスを減らし、安定したリズムで演奏できるようになります。
3. 基礎速度と完成速度の間で脳内に「参考点」を設定する
最初にゆっくり弾くと、脳が「基礎速度での安定性」を認識します。これに対して少しずつ速くする練習では、各段階の速度ごとに「参考点」が設定されるため、たとえ完成速度で多少の緊張が生じても、脳は「一つ手前のテンポ」での安定性に戻ることができます。これにより、万が一完成速度での演奏が不安定になった場合でも、演奏全体の流れが崩れにくくなるのです。
4. 「音と動作の連続的な記憶」によるエラー削減
速度を少しずつ上げると、音の記憶と動作の流れが「連続的な一つの流れ」として記憶されやすくなります。演奏中の手や指の位置、次の音への移行を連続的に記憶することで、途中で引っかかりやエラーが発生しにくくなります。脳が演奏中に各音の位置や動作の記憶を結びつけやすくなり、最終的に完成速度に達しても「エラー回避能力」が強化されるのです。
追加のアプローチとしての提案
「逆戻り」メトロノーム練習
完成速度で弾けた後、再び少しゆっくりしたテンポで戻して弾くことで、速い速度から遅い速度への移行に脳を慣れさせます。逆戻りのテンポ調整を行うと、完成速度をスムーズに維持するための安定性がさらに増します。
テンポごとの「楽譜イメージング」
それぞれのテンポで、楽譜を頭の中でイメージしながら指を動かしてみる練習も効果的です。例えば、90%の速度に達したら、テンポ100%に戻る前に一度楽譜を頭の中で再確認し、指の動きと一致させます。脳内での動作と楽譜のイメージングを行うことで、テンポに関係なく正確に動作が定着します。
完成速度の「少し上」を試す
完成速度に慣れたら、試しに少しだけ早いテンポ(105%程度)で弾いてみる練習も効果的です。これは神経回路の反応速度と脳の集中力を強化し、完成速度が相対的に「楽に」感じられるようになります。慣れた速度より少し速めのテンポで弾けるようになると、実際の演奏時に余裕が生まれます。
このように段階的に速度を上げる練習法は、神経回路や脳の調整機能を上手に活用しており、曲の完成度を高めるためにとても理にかなっています。
私:
詳しい解説をありがとう!^^
ChatGPT:
どういたしまして!😊 喜んでもらえて嬉しいです。ピアノは大人になってから始めても、続けることでどんどん上達していくので、8年間頑張ってきたあなたの努力は本当に素晴らしいですね!
もし譜読みや練習で他にも悩んでいることがあったら、遠慮なく聞いてくださいね。一緒に解決策を考えたり、アドバイスしたりできるのを楽しみにしています。これからも楽しいピアノライフを応援しています!🎹✨
【今日の読書】
ファイナリストとして、現在進行中のプロジェクト「東京パークガーデンアワード@砧公園」に向けての参考書として、日本語版の方で熟読しています(洋書版は長年すり減るほど熟「見」しました😅)
あと、kindle unlimitedの月額元取りで、今日から下記の本を読み始めました。なんだかいつも仕事か学びか自己充実で時間を埋め尽くさないと逆に落ち着かない私が、まさにイマ読むべき本だなと思いました😅
【今日のピアノ練習】
大きな本番が来週に近づいてきたので今日はひとりリハーサルなどもやりました。
【坂本龍一 「andata」】
数日後にレパートリーと新曲で1時間程度まとめて弾く本番があり、そのプログラムの通しで弾きました。
【スクリャービン エチュードop.2-1】
本番プログラムの通しで弾きました。
何気に私にとっては難しい曲なので細かい部分練習もプラス。
【マルチェロ作曲 バッハ編 「オーボエ協奏曲ニ短調BWV.974 第2楽章 」】
この曲も本番で弾くのでプログラムの通しと部分練習。
【フランク「前奏曲、フーガと変奏曲」(バウアー編)】
※↑の楽譜は私が練習しているバウアー編ではなく、ペアン編曲版です。ペアン版の方が前奏曲の譜読みは格段にしやすかったです。
今日はフーガを弾きました。
【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード 1-1 ファンキー、1-2 ブレリア、1-3 ボレロ】
1番3番を本番で弾くのでプログラム通し練習
【ラフマニノフ 楽興の時 op.16-3、4】
11月の本番プログラムの通しで弾きました。
4番はたいへん難しいので、ゆっくりのメトロノーム練習も含めて多角的にアプローチ。
【ベートーヴェン 創作主題による32の変奏曲】
この曲も先週後半から練習曲に復活し、主題〜第18変奏までを各変奏ごとに分けて、以前よりも深掘り練習しています。
最後の第32変奏が、ボリューム的に5変奏分くらいあるので、今練習している第18変奏あたりがちょうど前半部分に当たる感じです。
【ドビュッシー 版画 全曲】
今月の本番で全曲演奏するので、レパートリー掘り起こしの通し練習と各曲苦手箇所を抜き取り部分練習。
【ベートーヴェン ソナタ 「テンペスト」 op31-2 全曲】
5年ほど前に1、3楽章を手がけて、その時は技術的に背伸びし過ぎであまりよく弾けなかったのですが、あと2楽章だけやればコンプリートになるので、細々と再開することにしました。
今日は第2楽章の最初の前半2ページと第3楽章の冒頭2ページを練習しました
【私の連載が掲載された Garden & Garden 発売中です!】
私の連載「創造的 NEW GREEN GARDEN」第3回 が掲載された雑誌 「Garden & Garden vol.91」が発売中です😊
今号と次号の2回にわたる記事の後編です。
前後編併せて多くの方のご高覧いただけましたら幸いです。
最後に私 太田敦雄の著作や掲載誌をいくつかご紹介します。
2024年1月16日発売(本記事執筆時点では発売前)のガーデニング雑誌「Garden&Garden vol.88 (Spring 2024)」。
巻頭特集「風景ガーデニング」にて、私 太田敦雄 / ACID NATURE 乙庭 を8ページにわたり掲載いただいています。私の設計案件の中でもこれまで一般誌で解説紹介していない2つの住宅を実例に写真豊富に、自分が思い描く植栽風景を形にしていく思考のコツなどについて解説しています。私のページ以外も人気ガーデナー、ガーデンデザイナーさんの多様な植栽事例をお楽しみいただけます。
私と、おぎはら植物園の荻原範雄さん、フローラ黒田園芸の黒田健太郎さん・和義さんご兄弟との共著作「グリーントータルプランツブック」。前半の1/3を私が執筆担当しており、実例も交えた植栽論と植物の解説をしています。
私の最初の著作本「刺激的・ガーデンプランツブック」は、出版社のご都合で現在絶版となっていますが、この本に書いた内容も含めて、今後の出版物に盛り込んで、なんらかの形で情報としてこれからも手に入るようにはしていきたいと思っています。
noteの「乙庭植物図鑑」では、これまでの著書では解説していない植物も積極的に取り上げていく予定です。
自分だけの特別なお庭造りの参考になれば幸いです😊✨