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【乙庭植物図鑑】20241208 エリオボトリア (= ビワ) ジャポニカ 黄覆輪 Eriobotrya japonica cv.
今日は、なにげに冬咲きの花木としても知られていない)、そして私の園芸観、植栽表現にとてもマッチするなぁ、と私の園芸家心の中で長年大切に想い続けている品種 エリオボトリア (= ビワ) ジャポニカ 黄覆輪を紹介します。
何種類かあるビワの斑入り品種の中でも、最も植栽映えする品種だなと思っています。
【エリオボトリア (= ビワ) ジャポニカ 黄覆輪】
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ビワ特有のゴワゴワ質感で面の広い葉に
派手めの覆輪斑が入る
たいへんレア魅惑的な黄覆輪斑入りのビワです。
ビワの斑入り品種にはクリームホワイトの白斑の品種と
鮮やかな黄斑の入る品種がありますが、
黄斑の方が植栽映えが良く乙庭でもとても気に入っています。
どちらの斑入り品種も、たいへん生産量が少なく、
原産国の日本であってもとてもレアですが、
2024年現在では黄斑の方がより入手困難ですね。
ビワは初夏を感じさせてくれる瑞々しい
果物です。関東平野以南の暖地では
昭和期の庭木としても一般的で、
ノスタルジックな記憶も呼び覚ましてくれる
樹木でもありますよね。
ビワの斑入り品種は葉だけでなく
実にも斑が入ると入ります。
本種は葉を観賞する園芸品種ですので、
実は食用品種に比べると味は劣りますが、
斑入りの実も観賞価値が高いでしょう。
ビワは自家結実性で1本でも実ります。
結実までに年数がかかり、
4号程度の苗から育てると概ね4年め頃から
結実が期待できます。
ビワ特有の大きめの常緑葉で
派手めの外覆輪が入り、
観葉植物的な魅力のある品種です。
存在感のある斑入りの常緑大葉で、
カラーリーフプランツとして庭の植栽でも活躍します。
ちょっとトロピカルな雰囲気もあり、
アガベやユッカ、ニューサイランなどのある
オーナメンタルな暖地系植栽にも
よく似合います。
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ビワは冬(関東では12月頃)から開花し、初夏に果実が熟します。
開花期の冬に-3℃以下の低温にあたると
花が冷害を受けて実りにくくなるため、
関東平野以南の暖地での栽培に適した果樹です。
緑葉の種よりは生育が緩慢で、
樹高も原種ほどには大きくならないので
コンパクトに育てやすい品種です。
枝先を剪定すると花芽がなくなって
結実しにくくなります。
結実が期待できる年数が経過したら、
余分な枝ごと除去する剪定を中心とし、
枝先の剪定は時期や量をよく考慮して
行うようにしましょう。
_________________________
学 名:Eriobotrya japonica cv.
科名等:バラ科 耐寒性常緑樹(-7℃程度)
花 期:冬
樹 高:3m程度
【今日の読書】
ファイナリスト5名のひとりとして、現在挑戦中のプロジェクト「東京パークガーデンアワード@砧公園」に向けての参考書として、日本語版の方で熟読しています(洋書版は長年すり減るほど熟「見」しました😅)
kindle unlimitedのサブスク元取りで、下記の本を読み始めました。「大人でも楽しめ、かつ何か人生の示唆を得られる童話」というものに最近興味があります(自分でも書いてみたいというか)。
【今日のピアノ練習】
【坂本龍一 「andata」】
レパートリーメンテで1回通し
【スクリャービン エチュードop.2-1】
レパートリーメンテで1回通し
【マルチェロ作曲 バッハ編 「オーボエ協奏曲ニ短調BWV.974 第2楽章 」】
間違えないようにゆっくり通しと部分練習。
【フランク「前奏曲、フーガと変奏曲」(バウアー編)】
※↑の楽譜は私が練習しているバウアー編ではなく、ペアン編曲版です。ペアン版の方が前奏曲の譜読みは格段にしやすかったです。
今日は前奏曲を弾きました
【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード 1-1 ファンキー、1-2 ブレリア、1-3 ボレロ】
1〜3番ともに通しと部分練習。
【ラフマニノフ 楽興の時 op.16-3、4】
レパートリーメンテで1回通し
【ベートーヴェン 創作主題による32の変奏曲】
今日は主題から第6変奏まで。苦手な変奏は繰り返し練習
【ドビュッシー 版画 全曲】
今日はお休み
【ベートーヴェン ソナタ 「テンペスト」 op31-2 全曲】
今日は第1楽章を。
【私の連載が掲載された Garden & Garden 発売中です!】
私の連載「創造的 NEW GREEN GARDEN」第3回 が掲載された雑誌 「Garden & Garden vol.91」が発売中です😊
今号と次号の2回にわたる記事の後編です。
前後編併せて多くの方のご高覧いただけましたら幸いです。
最後に私 太田敦雄の著作や掲載誌をいくつかご紹介します。
2024年1月16日発売(本記事執筆時点では発売前)のガーデニング雑誌「Garden&Garden vol.88 (Spring 2024)」。
巻頭特集「風景ガーデニング」にて、私 太田敦雄 / ACID NATURE 乙庭 を8ページにわたり掲載いただいています。私の設計案件の中でもこれまで一般誌で解説紹介していない2つの住宅を実例に写真豊富に、自分が思い描く植栽風景を形にしていく思考のコツなどについて解説しています。私のページ以外も人気ガーデナー、ガーデンデザイナーさんの多様な植栽事例をお楽しみいただけます。
私と、おぎはら植物園の荻原範雄さん、フローラ黒田園芸の黒田健太郎さん・和義さんご兄弟との共著作「グリーントータルプランツブック」。前半の1/3を私が執筆担当しており、実例も交えた植栽論と植物の解説をしています。
私の最初の著作本「刺激的・ガーデンプランツブック」は、出版社のご都合で現在絶版となっていますが、この本に書いた内容も含めて、今後の出版物に盛り込んで、なんらかの形で情報としてこれからも手に入るようにはしていきたいと思っています。
noteの「乙庭植物図鑑」では、これまでの著書では解説していない植物も積極的に取り上げていく予定です。
自分だけの特別なお庭造りの参考になれば幸いです😊✨