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【植栽家の日常】20241230 東京パークガーデンアワード@砧公園 年末のメンテday😊✨
年末のスケジュールをやりくりして、今日は、1日スケジュールを空けられたので、私もファイナリストのひとりとして挑戦中の東京パークガーデンアワード@砧公園の植栽の経過観察とプチ手直しメンテに行っていきました😊✨
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本来だと暖かい時期に植えて根付かせておくと耐寒性が発揮できるマンガベなどが
少し寒がっている感じに見えたので、霜の影響を軽減してあげるために不織布シートで防寒してあげました。
東京よりもかなり寒い群馬県でも傷まない植物なのですが、冬季の植え込みだとちょっとキツいみたいですね。早い段階で気づいて守ってあげられてよかったです😊
ローメンテナンスが要求されるアワードですが、植えたての植物はやはり本来の生命力が存分には発揮できませんし、ほぼ真冬の植え込みでもあるので、その辺は、人間が愛のある視点で見守り、植物に厳しくしすぎず、適切に手を差し伸べてあげても良いと思うのですよね。
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人が植物を放置して植物に耐え忍ばせるのがローメンテというのは、自分が植物の立場であったとしたら、「優しくされていない」と思うのです。
今回、私はボランティアの植栽チームを作って、植物を植え付けるところから、植物大好きなみんなといっしょにこのガーデンを創っています。
今日もご近所のメンバーを中心に数人のメンバーで、楽しく植物談義などしながらメンテをしました。
このガーデンを「自分の庭」と思える延べ人数の多いメンバーが、自分にできる分の作業を行うだけでも、かなり細やかに愛情と知見のあるメンテができると思うのです。これはハイメンテというよりは「多くの人が少しづつ楽しめる範囲で協力している」関わる人間のひとりひとりの労力としてはローメンテというか趣味に近い楽しみな作業となり、植物にとっては多くの愛のある手が加わっているので、「植物をいたわるローメンテ」なのではないかと考えています。
今は初代のボランティアメンバーのチームですが、これから先、この庭に加わりたい方がいれば、既存のメンバーがこの庭についてお教えしながら、受け継ぎ広げていくことができる。
業者による労働としてのメンテをローにするのではなく、多くの人が少しづつ協力しながら庭を慈しみ育んでいく。そんな、ひとつの庭を介して人のつながりが生まれていくコミュニティライクなローメンテな庭の在り方というのも、これからの社会にはあってもよいのではないかなと思うのです。
【今日の読書】
ファイナリスト5名のひとりとして、現在挑戦中のプロジェクト「東京パークガーデンアワード@砧公園」に向けての参考書として、日本語版の方で熟読しています(洋書版は長年すり減るほど熟「見」しました😅)
【私の連載が掲載された Garden & Garden 発売中です!】
私の連載「創造的 NEW GREEN GARDEN」第3回 が掲載された雑誌 「Garden & Garden vol.91」が発売中です😊
今号と次号の2回にわたる記事の後編です。
前後編併せて多くの方のご高覧いただけましたら幸いです。
最後に私 太田敦雄の著作や掲載誌をいくつかご紹介します。
2024年1月16日発売(本記事執筆時点では発売前)のガーデニング雑誌「Garden&Garden vol.88 (Spring 2024)」。
巻頭特集「風景ガーデニング」にて、私 太田敦雄 / ACID NATURE 乙庭 を8ページにわたり掲載いただいています。私の設計案件の中でもこれまで一般誌で解説紹介していない2つの住宅を実例に写真豊富に、自分が思い描く植栽風景を形にしていく思考のコツなどについて解説しています。私のページ以外も人気ガーデナー、ガーデンデザイナーさんの多様な植栽事例をお楽しみいただけます。
私と、おぎはら植物園の荻原範雄さん、フローラ黒田園芸の黒田健太郎さん・和義さんご兄弟との共著作「グリーントータルプランツブック」。前半の1/3を私が執筆担当しており、実例も交えた植栽論と植物の解説をしています。
私の最初の著作本「刺激的・ガーデンプランツブック」は、出版社のご都合で現在絶版となっていますが、この本に書いた内容も含めて、今後の出版物に盛り込んで、なんらかの形で情報としてこれからも手に入るようにはしていきたいと思っています。
noteの「乙庭植物図鑑」では、これまでの著書では解説していない植物も積極的に取り上げていく予定です。
自分だけの特別なお庭造りの参考になれば幸いです😊✨