【人生のほんの1日】20230706 人生を着彩する日々
今日は、ふと撮ってみた自宅屋内の写真(タイトルの写真)がいい感じだったので、家のことについて書いてみたいと思います。
今住んでいる私の自宅兼社屋は、私の実家をリノベーションしたもので、4年前から暮らしています。
いったん屋内の全てを銀色に塗って、その後、床に私自身の手で抽象的な着彩を施しています。私の空き時間を使って少しづつ進めているので、4年経ってもまだ現在進行形なのですが、面白い空間に成長し続けている感じがあり、私にとってはとても楽しく刺激的に暮らせる場所になっています。
改修前の実家は、もともとは特に目立つこともなく、私の両親がやや過度なプライバシーを求めた結果、前面道路方向に窓がなく、どちらかというと閉鎖的な造りの家でした。色と光がない、灰色な感じ。
このリノベーションを機に「色と光のある生活にしたい」という原初的なイメージがあり、それを建築家の藤野高志さんと私の協働設計で表現として具現化したのがこの家です。
私は建築学科で建築設計を学びましたが、この家では非建築的な建築の在り方を提示したいと思いました。設計ではミリ単位で物事を決めていきます。建築とは宿命的に物事の位置を決めて定常性を作っていくような作業なのですよね。
ですが、私は昔この家に住んでいた時のように「感覚を剥ぎ取られるように何も変わらない」空間にはいたくないと思い、常に変わっていくような、流体のような建築を創りたいと思いました。
そんな考えから、太陽の動きや外の天候、照明の光や家具の配置や人の動きによって景色がライブで変わっていくように、床の着彩が光に反射してぼんやりと蕩け合った色の幻影が壁と天井に映し出されるという案に辿りつきました。
建築設計の世界では色をテーマにすることは意外と少ないんですね。
個人的な趣味や恣意性、装飾の範囲を脱しにくく、主題にするには少し弱い要素というか、普遍的なテーマになりにくいからかもしれませんが。
だからこそ色によって「物質的固定からの解放」を提唱できると新しい建築における色の考え方になるのではないかなと。
かといってこの家が「何色」っていうことはできず、あるのは「何色ともつかず境い目なく移ろい続ける色の変遷」だけなんです。虹みたいに規則性を持った多色でもなく、あえていうなら「玉虫色」。
図面や模型で考えている時は、ある意味「実物大になったらまさに異様な『イロモノ』になってしまうのではないか」という懸念も大きかったのですが、実際その空間の中に身を置いてみると意外とそんなこともなく、常に新しい感覚刺激や発見を与えてくれて、とても楽しいし普通に「美しい」と思える空間になりました。なんでも試してみるものですね。
テーブルなどの「動かせる家具」は金色に塗って、壁や天井に映し出される幻影に変化を加える要素にしています。
テーブル大のものが金色だと、悪趣味を通り越して非現実的に見えて、この家の「幻のようなイメージ」に合ってるかなと思います。
ちなみにテッシュケースとか、塗っても使用上問題ないものは結構な確率で金色化しています😅
写真のティッシュケースは、もともとはシンプルモダンな色合いで、詰め替え用のテッシュをセットして使う機能合理的な製品です。
私は自身のコンセプトから色を塗ってしまっていますが、製品そのままでもシンプルでとてもお洒落なデザインと思います。
【今日のピアノ練習覚え書き】
ウォーミングアップ
スケール #系全調
ツェルニー 30番11、12
初見練習
ルドヴィコ・エイナウディ
「Elegy for the Arctic」(Extended version)
昨日弾いてみてとても良い曲だったので、同じ本に収載されていた長いバージョンも弾いてみました。同じ曲なので、初見というよりは気に入ったのでもう一回復習してみたという感じですね。
以下、楽曲練習
今日もいろいろ突然入ってくる仕事で忙しく、練習時間少なめでしたので、曲数絞ってほぼメンテな感じの練習でした。
スクリャービン エチュードop.2-1
この曲は暗譜メンテも兼ねて表現にも注意しながら1回通しました。
パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ
ファンキー、ボレロとも1回通しました。
バッハ 平均律 第1巻 2番 BWV847、6番 BWV851
2番のみ1回通しました。
ベートーヴェン
創作主題による32の変奏曲
今日は第19~第32変奏までを弾きました。
ショパン バラード第2番 op.38
6ページめからラストまでをほぼ譜読みの遅さでやっとこさ弾きました😅
ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番
3番はほぼ完成メンテでしたが、この曲、和音の音数が多いせいかなかなか暗譜ができません。
4番は、ゆっくりめのテンポで、覚えている箇所は暗譜を確認しながら、苦手なところは間違えないように弾きました。
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