たくさん服があるのに着るものがない!を解決するクローゼット作り:後編「シンプルな黒ワンピースの着まわしアイデア」
手放せない、、というほどの愛着あるアイテムをお持ちのご本人様。そんなアイテムに囲まれていることがまず、素敵だと思います✨
愛着あるからこそ、活用できてないことがプレッシャーになってしまうこともあるのかもしれません。出番が来たらサッと出せる状態を保てるクローゼットであることと、出番が増える組み合わせのアイデアがあれば、、、。着こなし術でそのお気持ちに添いたいと願っています。
▼お客様からのご相談、、、前編からの続き
「気に入って購入したのに、使いきれてない。断捨離しようにも、愛着あるから手放せないもの」について、どうしたらいいかを相談したい というご依頼を愛知県にお住いの方からオンラインにて頂きました。
まずはこちらの記事にて、アイテムの取捨選択の際、要不要の判断基準となる項目を3つ挙げました。
いわゆるそれが似合うかどうか、というレイヤーの視点ではなくもっと俯瞰してクローゼットをみる考え方です。
ここからはいよいよ、実際に手元に残すと決めた「気に入って購入したのに、使いきれてない。断捨離しようにも、愛着あるから手放せないもの」を、活用できるようにコーディネートを考える時の具体例をいくつか示します。
▼西畑からのご提案:定番の黒ワンピースについて
ご本人様はすらっとしたスタイルで、黒髪が美しいショートヘア。クールビューティな雰囲気をお持ちでご本人様も凛としたイメージを与えるとご自分の持ち味に自覚を持っておられます。
今回活用しきれてないとお悩みのアイテムはノーブルでシルエットの美しい黒ロングワンピース。共布のベルトでウエストが絞られストンとAラインに落ちる、くるぶし丈程の長さがあるものです。ワンピースのイメージはフェミニンな印象が強いですが、こちらのワンピースはすらっとご長身のご本人様の体型も活かせる丈の長さでかっこいい魅力を持つ女性にも着こなしやすいです。
お話を伺うと、ドレッシーすぎると感じるのが着こなしを難しくしている要因のよう。STAY HOME以降は出社するにも会社全体の雰囲気もカジュアルになり、これまで会社でのイベント受付など改まった機会でした登場しなかったワンピースは尚更着る機会が減ったのも頷けます。
ワンピースのイメージは90年代に一斉を風靡した海外ドラマSATCのシャーロット。
ネットからお借りした画像の左です。お嬢様キャラクターで、ワンピースやAラインのスカート、ブラウス、レース使いやドットなどフェミニンな着こなしが得意。今回見せて頂いたご本人様のワンピースも、画像のようなシンプルなAラインでした。シャーロットはワンピースやブラウスの着こなし名人で、そのワードローブは今も色褪せずにタイムレス。上品でフェミニンな装いのお手本になります。
▼定番の黒ワンピース着こなしアイデア 1、with ブラウス
ご本人様にまずおすすめした着こなしのアイデアは、ワンピースの下にボウタイブラウスを重ねること。無地のウールワンピースはカチッと改まった雰囲気になるのですが、デザイン要素が増えることで華やかさを加え、少し普段使用にトーンダウンさせます。
ワンピースの下にブラウス!!というのは、意外というお声も多いのですが、ノースリーブもしくは長袖のワンピースの下に重ね襟と袖を覗かせると思った以上にしっくりくるのでは。しっかり厚みのあるウールの下に、透け感のあるシフォンを持ってくることで素材の違いが際立ちよりフェミニンで華やかになります。
※画像はネットより。このスタイリングは当時の私にはとても衝撃で、記憶を頼りにネットサーフィンを繰り返しやっと小さなこの画像を発掘できました。画像ではグレーのウールワンピースに、ドット柄の黒いシフォンブラウスを重ねています。もしもこのブラウスがなかったら、少し硬い印象に見えそうです。
画像では半袖のブラウスをINにしていますが、まず最初はノースリーブのワンピースのINに長袖のボウタイブラウスを合わせるのが最も違和感がないでしょう。袖だけでなくボウタイも胸元で存在感を出せるため、INにしたブラウスの面積が増えて見えるためです。
ブラウスを薄いシフォンにというのは、ワンピースが長袖の場合に重なった袖部分がもこもこするのを軽減するためです。厚みあるウール素材を上にすることで生地の当たりが出ずらくなります。
ワンピースが無地の場合は、柄が入ったブラウスを持ってきてもイメージの幅が広がりますし、合わせるブラウスも無地にして素材の違いで勝負するのもCOOL!!
▼定番の黒ワンピース着こなしアイデア 2、ベルトアレンジ
もう一つのアレンジは、共布のベルトをレザーベルトにチェンジ。リボン状に結ぶ共布ベルトがついていることも多いワンピースですが、共布リボンから別のレザーベルトに。バックルのメタリックで印象がよりオフィシャルに、通勤仕様になります。加えて、布→レザーと素材(と色)が変わることでワンピースとのメリハリができウエストシェイプ効果&足長効果も錯視的に期待できます。お出かけではなくビジネスに、、と通勤シーンへの適応度もUP。
※画像右上が共布リボンを使った時・他はレザーベルトにした例。甘さが抑えられ、メリハリが効いてきます。ワンピースの上に長めの羽織を重ねて、一緒にベルトでキュッと結ぶのもよりカジュアルダウンするテクニックです(右下)。
共布のベルトは、首に巻いてボウとしてあしらうアレンジもできます。ノーブルな要素に加えて、クールでかっこいいすらっと長身のご本人様。甘いイメージに寄せるのではなく、片リボンや一つ結びでネクタイのように長さを出してアレンジし、Iラインをより強調させた着こなしに変化させます。
左はリボン結びの甘めアレンジ。中央はIラインをより強調した、クール寄り。共布のリボンベルトをボウタイのように首元にあしらった時、ウエストをもっと絞りたいわ、と思ったならば右のように別の(付属ではない)ベルトをすれば良いですよ^^ ベルトの有無によるくびれ&脚長効果がわかりやすいですね。
他にもブローチや、スカーフなどの小物を使ったアレンジなどをお伝えしたり、ワンピース以外のアイテムについても組み合わせ方法をご提案してZOOMの時間を終えました。
▼後日談
「やっぱりファッションは楽しいです!ドキドキしつつ、申込んでよかったです。」というご感想とともに、早速ベルト探しの旅に出られたことをご連絡いただきました^^
▼コーディネートパターン、手数を増やす
ワンピースは、せいぜい合わせるジャケットやカーディガンくらいしか組み合わせがないと考えられがちですが、小物やレイアード(重ね着)でパターンは増えます。もちろん、組み合わせには最終的にバランスを見てそれが合うのかどうかを考えるのですが、鏡の前であーでもない、こーでもないと色々やってみると自分なりの成功法則ができてきますよ^^
中には、色々と着まわすよりもこのアイテムには自分がBESTと思う、1つの組み合わせパターンしか着たくない!というポリシーで服をもつ人やその様なアイテムも、いらっしゃる・あるのは事実です。それはそれでOK!クローゼットの収納状況や、手放す優先順位を考えて行けば良いのです。
今回はより活用したい、と思うならどんな方法があるか考えて見ましょう、というアプローチでした。
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テクニックは数あれど、それを知っているのとできるのとはまた別。英語学習でも、YOGAでも、料理でも、、、同じですよね^^ また、どの方法を使うのが自分にとって良いのか。自己満足という意味ではなく、本当のBESTを探るにも答えは「パーソナル」にあります。
ご提案では「なぜ」を深掘りする外見と内面の分析も実施し、必要なアイテムの購入サポート、お手持ちアイテムの組み合わせ、、へと実践的に組み立てて参ります。オンラインの一時間をどう過ごしているか、からパーソナルにお客様がそれぞれ異なる服装へのあゆみの幅広さを感じていただけるよう事例を note に記しています。
▼サービスメニュー(対面、オンライン 共に対応中!)お気軽にお問い合わせください。今後も顧客様事例や、装いの考え方など更新していきますのでフォローして頂けると励みになります^^
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