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プロキモオタで食っていきたい

 吾輩の名前は八坂早桐。職業は底辺介護職である。
 日々、爺婆の機嫌を取りつつ…いや、その尊厳を守護りつつ、その清潔を保持するのが主な職務である。尊厳とは何かという難問は、この際置いておく。
 趣味は神社仏閣めぐりと時々ゲーム、そしてプロレス観戦である。
 プロレス観戦と言っても、ほぼほぼ観るのはスターダム一択。勘のいい読者の方は、記事タイトルから察して下さると思うが、わたくしは紛うことなきキモオタ。即ち、

 “電光石火の起死回生”鹿島沙希


の下僕であり。英語でいうところのStan=Stalker fanである。
 
 ここまで読んで「スターダムって何?」となった読者の方の為に、簡単に説明しよう。
 STARDOMは、アントニオ猪木が創設した新日本プロレスリングと同じく、ブシロードが母体となって運営している、今年で設立から12年目となる女子プロレスラー団体である。最近はメディア戦略にも力を入れており、テレビ番組に選手が出場することも多い。
 そのせいもあってか、2021年の売り上げ4.6億円から、2022年度は10億円。2023年は目標15億という急成長を遂げている。
 ちなみに、私は2022年4月からの新参キモオタなので、この10億円の内0.02%程が、私からのお布施という事になる。
 
 ぶっちゃけ、介護職員としての私の手取りは20万に届かず、ここから、平均すると二ヶ月に一回ほどの遠征とPPV観戦、そしてファンミーティング参加費用にグッズ購入代を捻出するのは、結構な労力を伴う。つーか年に一月ほど無料働きしている計算になるな。
 しかも、去年は確か地方大会S席7~8000円だったのが、今年は10000円に値上げ。主力商品たる選手ポートレートも、去年から一枚2000円に値上げ。おそらく、来年も更なる値上げが待っているだろう。
 無論、それだけ価値のある試合や生き様を見せて下さる選手の方々に、しっかりと還元されるのであれば、この値段は決して高くないと思う。
 プロレスラーは過酷な職業であり、彼女たちは、まさに生命を燃やして、戦う事の、そして生きる事の素晴らしさを、私達に伝えてくれている、闘技者にして表現者なのだから。

――しかしながら、わたくしの財布はそろそろ限界である。
 そろそろ副収入源を考えなければ、鹿島沙希様大好きなキモオタとしての活動、即ちキモ活に支障が出かねない。
 かといって、介護職は結構な重労働で、別の施設にバイトに行ったり、日雇いの仕事などする余力はなく、隙間時間を使う副業と言っても、マルチ紛いのセールスや情報ビジネスに手を出すつもりも毛頭ないし、キモオタらしくスロット北斗の拳を打ちに行くには原資がない。その他の資産運用も同様である。

――この絶体絶命の窮地に、まさに起死回生の閃きが舞い降りた…ッ!
 キモオタらしく、鹿島沙希様の素晴らしさを伝えて、投げ銭もらって、それをキモ活資金に換えればいいんじゃね…ッ?
 そして、読者を徐々に増やしつつ、ラノベ作家としてデビュー。印税もキモ活に投入。ゆくゆくはアニメ化を目指し、それもキモ活資金にすれば、介護は趣味でできるんじゃね…ッ!?
 
 そう、私は……プロキモオタとして食っていきたい…ッ!
 
 という訳で、これからプロキモオタ、そして作家デビューを目指し、鹿島沙希様とキモオタ、キモ活の魅力を皆さんに発信していきたいと思う次第である。
 キモオタ先輩やプオタ先輩におかれましては、底辺介護職の悪あがきと、生暖かく見守って下さるようお願い致したい。

 私は、ようやく進み始めたばかりだからよ…この果てしない空を見上げるVictory Roadをよ…

 取り合えず週一での更新を目安に、もやし様こと鹿島沙希選手を中心として、スターダムを通じて得た体験を披露していきたいと思います。
 有料部分にはお礼しか有りませんが、皆様からの投げ銭は、プロキモオタを目指して奮闘する底辺介護職のキモ活費用となります…ッ!

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