私の音楽
私はずっと歌を歌って生きてきました。
ひとりぼっちの私はひとりで暮らす家で仕事以外はギターを弾き、曲を作り、時々ライブをして人前で歌う。
それが、私のライフワークでした。
先日、パートナーから「なんで音楽やめたの」と聞かれ、私はそのことについて考えていました。
音楽は私にとって、鬱屈した自分の中にあるヘドロのようなものを吐き出す作業でした。
また、ライブで歌を歌うことは、たくさんの人から賞賛を得られ、承認欲求の満たされる行為でした。
私は、歌っている自分だけは生きていても赦されるような気持ちでいたのです。
しかし、パートナーと出会って共に暮らし始めたことで、音楽への欲求が消えたのです。
歌いたいことがなくなってしまいました。
私には、全てを受容し、醜い自分すらも愛してくれる絶対的な存在ができたのです。
ですから私は、長年ライフワークとしてきた音楽を、歌を歌う意味を失ったのです。
今のところ、そうなのだと思います。
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