ラスト親知らず抜歯レポ
どうも!
親知らずを4本抜いた人です!
つい今さっき、4本生えていた親知らずの、最後の1本を抜いてきたばかりなので、抜きたてホヤホヤ親知らず抜歯レポをしようと思います(今野、そこに需要はあるんか?)
※治療中の生々しい表現が出てくるかもしれないです。苦手な人は注意!
※追記:書いた後に知った、口腔外科での抜歯は手術になるんだね!治療じゃないんだね!コワイ!!
まず3本の親知らずたちは、順調に上から2〜3年おきくらいに抜いていた。
虫歯になったり、なりそうだったり、定期検診で不都合が見つかるとその都度抜くスタイルで。
比較的問題なく抜いてきたと思う。
下の親知らずって抜くの大変だよね!といろんな人に言われたけど、前回抜いた下の歯1本目は、ほぼ機能していない歯だったのでポロッと抜けたと記憶している。
痛みもなく、腫れもなかった。
そして今回抜歯する、最後に残された1本。
こいつぁ下の歯で歯茎に埋もれて横向きに生えている、なかなかに手強いやつ。
そのため、大学病院で抜かねばならぬのだ…!
予約の10分前には到着すべしとのことだったので、その上を行く15分前には到着する用意周到さ。
そこから口腔外科受付で「診察室の前でお待ちください」と言われて30分。
なかなか呼ばれずウトウトしていると、番号を呼ばれ診察台へ。
ここからが長かった。
結論から言うとわたしは診察台に座らされて1時間も待たされた。
大学病院なので、いかにも病院!な、大きめの部屋に、4席並べられた診察台。
パーテーションのようなもので仕切られてはいるが、すぐ隣には治療中の人。
部屋中に鳴り止まず響く、キーンというドリルと吸引機の音。
診察台に座り、手に汗を握り緊張感が走る。
病院特有の室内の温度感もあり、変な汗が止まらない。
そしてふと、前日次男に「親知らず抜いて亡くなっちゃった人いるらしいから気をつけてね」と言われた事が、頭をよぎる。
おいおい、これから親知らずを抜く人間にわざわざする話か?
(あまりのデリカシーのなさに説教しておいた)
そんな緊張感の中、不安と恐怖に襲われながら診察台に座り1時間も待たされたのだ。
「抜かない選択肢を取れば良かった」
「誰でもいい!この気持ちが揺らぐ前に今すぐ抜いてくれ!」
「今からでもキャンセルできないかな」
などと、心の中で気持ちの浮き沈みを繰り返していた。
ついに自分の番が来た。
「麻酔からはじめます」主治医が言う。
そして言葉尻とほどなく、躊躇なく注射器をわたしに向けてくる。
いや待て待て、行きつけの歯医者では麻酔の注射が痛まないように、塗る麻酔を軽く塗ってから注射していたぞ?
しかも麻酔と思われる液体がたくさん入っているように思えるのは気のせいかい?
そんな疑問を持つも、質問する暇もなくわたしの口をグイグイと開きながら「少しチクリとしますけど、麻酔なので大丈夫です」と言う主治医。
先生ーッ!大丈夫か、大丈夫じゃないかは、わたしが決めると思いますーッ!!!
ブッスゥーーーー!!!
っと注射針が刺される感覚があり、奥の奥でグゥーッと薬液が入ってくる感覚。
その後も軽やかに、四方八方からブスブス刺しまくる。
もうこの時点で緊張はMAXに。あーーーやっぱ抜くの辞めればよかったーーーー!!!!
後悔先に立たずとはこのことか。
もう引き返すことは出来ないところまできてしまった。
麻酔が効くまで少しステイと言われて待つ。
少しずつ、ピリピリとジンジンとして唇辺りから口腔内の感覚を失い始める。
しばらくして、席を外していた主治医と看護師さんがやってきて、麻酔が効いていることを確認して治療開始。
怖すぎて目を瞑っていたけど、恐らくドリルとペンチ、吸引を駆使して、わたしの元気な親知らずを引っこ抜いていく。
ドリルのキーンという振動が顎に響き痛む。
痛かったら教えて、と言われたので痛いですと伝えたけど「顎が痛む?なら大丈夫!」と言われる。
大丈夫かッ!!!どうかはッ!!わたしがッ!!!(二度目)
口の中に血生臭い味を感じる。
歯が砕け、引っこ抜かれる振動を感じる。
口を目一杯に開かれ、口が千切れそう。そうだ、どの親知らずだったか、冬に抜いた時に唇が切れまくったのを思い出した。
いつまで続くんだと体に力が入り、緊張感が続いていたが、作業が変わる。
針と糸で縫われる感覚。手早い作業。
プチン、プチンと糸を切る。
治療時間は体感10分程度か。
あんなに待たされたのに!?治療早くね!?
とは思いつつも、椅子を起こされ綿を噛み患部を圧迫し待つように言われ、指示通り綿を噛み締める。
しばらくして、綿を取られ口を濯ぐように言われ、従う。
治療が終わった安堵か、この辺りから少しずつ変な感覚に。
目の前が砂嵐のようになり始め、徐々に意識が遠のく。
まずい、これは立ち上がったら倒れるやつだ。
わたしの様子を見てか、看護師さんに気分はいかがですか?と聞かれた。が、声が出ない。
すぐに椅子を倒され、血圧と心拍数を測られる。
血圧が低いけど、普段から低いの?と聞かれた。昔はよく低いと言われたが。
頭上で看護師さんが主治医を呼びつけたり、周りの看護師にもわたしの状況を伝えるなど、少し騒つく。
浅く息をせずリラックスして深く呼吸するように注意され、診察台を倒し寝かされたまま休まされた。
その後、ちょこちょこと看護師さんが様子を確認しにきて、診察台を段階的に起こし、気分を聞かれる。
痛かったかな、ごめんね、と謝られたり、靴かわいいねと言われたり。
(NIKEのエアリフトのマルチカラー履いてるとよく言われる)
20分程度休み、体調が戻ったので帰宅を許可された。
その頃には病院に到着して2時間半以上経っていた。
帰りの車で気分が悪くなったら止めて休むのよ、と看護師さんに見送られながら診察室を後にする。
数時間前、病院が終わったらスタバでも飲んで帰ろうと呑気に思っていた自分を恥じる。
病院終わりに予定していた用事もリスケし、大人しく自宅に帰りましたとさ。
実は、抜いた親知らずは全てコレクションしていて(なにそれ)今回の親知らずは最後のバタバタでもらって帰るのを忘れてしまい、親知らずコンプリートならず。
これだけが心残りである。
いまもまだ、口の中の麻酔が効いていてビリビリ、しかし歯茎は少しずつ感覚を取り戻しているのか、ズキズキと痛み始めている。
これから親知らずをデッケー病院で抜くよ!っていう人は、スケジュールには余裕を持って。
できるだけリラックスをして時を待って欲しい。
あと、先生は町の歯医者なんかよりも躊躇なくガシガシやってくるからな。心して挑むように。(個人の見解を含みます)
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