見出し画像

【簿記2級】合格体験記〜ネット試験で3回不合格になっても諦めなかった話〜

はじめまして!あちゃんと申します。

この度、簿記2級のネット試験に独学で合格しました!!
しかも、96点という高得点合格です!自分でもびっくり仰天です!!!

第3問で2つ空欄にしてしまったので、100点も狙えたかもしれずめちゃくちゃ悔しい…

とは言っても、去年の夏に受験を決意してからほぼ半年経ってしまった上に、なんと3回落ちているため、4回目でやっと合格です。

このnoteやネットでは、「2か月の勉強で一発合格」などの体験談をたくさん見てきました。ズボラな私はそれを鵜呑みにして、合格まで結構苦労してきました。

きっとこれから受験したいと思っている方は、私と同じようにnoteなどで参考になる体験談を探して、なるべく少ない努力で短期間合格したいのではないかな、と思います。
そういった方に向けて、私が合格までにやってきたこと、感じたことなどをなるべく詳細に記録したいと思います。

少しでも参考になれば幸いです!

※前置きが長いため、勉強方法から知りたい方は目次から飛んでください。


自身のスペックについて

私は四大卒で、MARCHのいずれかを卒業しています。会計学とは関連がない学部でした。なので、勉強自体は全くできないわけではないと思いますが、地頭が良いとは思っていません。
さらに、昔から普通の人の1.5倍ほど努力しないと周りに追いつけない、要領が悪いタイプでした。

会計知識についてですが、私は約2年前に簿記3級を取得しています。
3級もCBT形式で受験し、その際は76点というギリギリではありましたが、一発合格できました。
そのため、完全に0からのスタートではなかったものの、3級取得後から2年経過していたため、まずは色々と思い出す必要がありました。

なぜ簿記2級の取得を目指したのか

次に、簿記3級取得から2年が経過した今、なぜ2級を取ろうと思ったかについてですが、理由は主に2つあります。

1つは、単純に勉強習慣をつけたかったから。
私は基本だらけるタイプの人間なので、勉強を始める前は、空き時間があればずっとゲームをしていました。ゲームは本当に大好きで、何時間でも熱中できます。
ただある日、30歳目前で必死にゲームをしている自分が、とても虚しく感じました。もっとちゃんと貴重な時間を有効活用したいと思いました。
そこで、ゲームとは対極にあると思っている勉強を頑張ろうと思いました。

もう1つが、現職で経理業務を少しかじっているからです。
経理実務を担当しているわけではないですが、請求関連の業務を行っています。将来的に経理職になりたいと強く思っているわけではないですが、どんな業務をしているのか知りたい、自分に適性があるかどうかを知りたい、とはぼんやり思っていました。

本当は3級取得後にすぐ2級も取得したかったのですが、当時2級の参考書をざっと見た際、3級とのあまりの違いに絶望して勉強をやめてしまいました。それもあり、今度こそ2級の取得を諦めない!と心に決めました。

これらが、私が簿記2級の取得を決意した理由です。

勉強方法や使用した参考書について

さて、ここからが皆さんが気になるであろう、勉強方法などについての紹介です。
仕事の関係で毎月どうしても勉強が難しい期間があり、それらを除いて実質3.5〜4か月ほど勉強していたわけですが、そのうちインプットに1.5か月残りはずっと問題演習に充てていたと思います。
1日の勉強時間は、平均1〜2時間でした。

テキスト

まずインプット期について、主に使用していたのが商業・工業ともにパブロフくんのテキストになります。

ちなみに、以前購入したまま使用していなかったテキストだったため、私は2023年度版で勉強していました。それでも合格できたので旧版でも大丈夫かとは思いますが、自己責任でお願いします。

各チャプターごとにキュートな犬の「パブロフくん」の4コマ漫画があり、私はそれが可愛くて頑張れてました。特に独学だと自分でモチベーションを保たなくてはならないので、こういった頑張れるポイントを探すのは結構大事だと思います。

また、初心者にもわかるように、解く際の下書きメモなどを含めてかなり詳細に説明いただけており、著者の配慮が感じられました。

同シリーズの総仕上げ問題集も保有していましたが、こちらは後述する問題集をメインに使用したこともあり、そこまで使用しませんでした。

問題集

アウトプット期に使用した問題集は、「本試験問題集」です。こちらも型落ちの2024年SS対策版を使用していました。

有名すぎて説明不要かと思いますが、問題が豊富且つ、ネット試験の難易度にとても近く、この問題集を周回して反射的に解けるようになれば、少なくともCBT形式の試験は必ず合格できます。4回受験していることもあり、自信を持って言えます。
私は、完全に捨てた論点を除いて8回分を2周+苦手な論点はさらに2周ほどやりました。

本番も全く同じ形式の問題が何度も出てきました。何なら、本番の方が気持ち簡単な問題でした。この問題集は購入必須かと思います!

動画学習

さらに、普段から愛用しているYouTubeにもおすすめしたい動画があり、紹介させていただきます。
まず、本試験問題集を題材に解く過程を解説してくださる、いのう簿記チャンネルです。めちゃくちゃおすすめ!!

インプット期にテキスト不要で学べる動画はたくさんあると思うのですが、実践レベルの問題の解き方を動画で観れるコンテンツって意外となかなかなくて。
特に、問題集の学習に入ったばっかりだと、精算表の問題とかまじで意味不明で泣きそうになってました。笑

そういう時に、問題集の解説だけではよくわからないので、井上先生の動画で解く過程を順に追って観れるのがとても助かりました。
これは、最後の試験直前でも観ていたくらい、個人的にはおすすめです。

また、皆苦手な連結会計も、テキストだけだと私は「???」でした。
連結会計も先述したいのう簿記チャンネルはおすすめできるのですが、下記動画もおすすめしたいと思います。
後々わかりましたが、サムネの通り、この動画一本で2級に必要な知識はほぼ網羅されていると思います。

連結会計はテキストでも占める割合が多くて捨てたくなると思うのですが、かなり出題頻度高いので、捨てないことをおすすめします。。
逆に、意外とパターンが決まっているので、一度流れを掴むと得点できるようになると思います!2級レベルだと言われているほどやばくないので、諦めないでください!

ネット模擬試験

ネットスクールの模擬試験を2回試しましたが、個人的には少し捻った問題が出てきた印象です。本試験問題集に近いけれど、この形式は見たことないな?と思うことがありました。
もちろん解けるに越したことはないですが、直前でも合格点に全然届かなかったりしたので、点数が低くてもあまり気にしすぎないで大丈夫かと思います。ネット試験の感覚を事前に掴みたい方は、ぜひ挑戦してみてください。

おまけ

簿記学習を機に、iPad Air(第5世代)とApple Pencil(USB-C)を購入しました。回答用紙のコピーが不要で、好きな時に何度も解き直しができて、合格に欠かせなかったと思います。これから学習を始める方には、iPadの購入もおすすめしたいです。

電卓は、Amazonでランキング1位のものを使用していましたが、あまり使いこなせなかったので可もなく不可もなくでした。四則演算ができれば何でも良いかと。

受験回数と結果

冒頭でお伝えした通り、私は4回目の受験にしてやっと合格しました。
3回不合格を経験したので、受験したタイミングと結果、自分なりの不合格要因について参考までに記載します。

ーーー

1回目
10月下旬(勉強開始から約2か月):57点
<不合格要因>
簿記の勉強が好きでなく、早く終えたい気持ちが強かった。
曖昧な部分も多いが、ネット試験は簡単という情報を鵜呑みにして、ワンチャン受かるのでは..!と淡い期待を抱いていた。
第2,3,5問が全て一桁の点数で撃沈。そんな甘い試験ではなかった。

2回目
12月中旬(勉強開始から約4か月):62点
<不合格要因>
11月が仕事・プライベート共に多忙でほぼ勉強できず。
全問二桁の点数にはなったものの、第2,3問が半分の正答率。仕訳も2問落としで全体的に安定せず、勉強不足が露骨に表れた。

3回目
12月下旬(勉強開始から約4か月、前回試験から5日後):56点
<不合格要因>
苦手論点があることを認識しつつ、何とか年内に合格したい気持ちが勝り
問題運がいいことを期待してほぼ賭けのような受験、見事に苦手論点が出て今までで一番得点できず撃沈。ここで次は合格しないと精神的にも辛いと思い、時間をかけてもう一度苦手論点の克服を試みる。

4回目
1月下旬(勉強開始から約5か月):96点
<振り返り>
工業簿記はやはり満点を取らないといけないとわかっていたため、苦手な標準原価計算を中心に問題演習を繰り返した。また、連結会計が出た場合に備えて7割は得点できるように時間を費やした。第3問に備えて損益計算書・貸借対照表の作成問題を中心にとにかく問題演習を増やした。

ーーー

最後の合格は問題運が良かったことも勿論あると思いますが、不合格を繰り返して苦手論点にもしっかり向き合ったことが、合格できた一番の理由だと思います。それにしても、ここまで得点できているとは思わなかったので、今でも本当にびっくりです。

まとめ

結果的に合格できたので良かったものの、一発合格できている方もたくさんいる中、私は早く合格したい気持ちで焦り、2万円弱無駄にしてしまいました。(対策にもつながったので全部が全部無駄ではないですが)
それでも、ここまで頑張ったので絶対に諦めたくなく、合格まで粘りました。

合格の称号を得ることを目的にしすぎてしまうと、私のように「点」での勉強になってしまい、よくわかってないから結果にも結びつかないということになってしまうと思います。

合格も大事ですが、70点という合格点は結構高いです。
せっかく勉強するのであれば、理解を深めて点と点を繋げて「線」にして、簿記の面白さを体感するのがいいなと思いました。
私も、苦手を克服する中でわかることが増えたり、初見の問題で精算表の数字が全てあってた時は簿記の知識が身についているのを実感して本当に嬉しかったです!

独学だと最初は馴染みのない学問で辛く思うかもしれませんが、何事も自分のものにできると意外と楽しい。ぜひ簿記の学習を楽しんでいただけたらと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
少しでも参考になっていたら嬉しいです。
簿記学習、楽しんでくださいね♩

いいなと思ったら応援しよう!