MGL週報 #48 - システムアクセス関連のドキュメント化など
このエントリはゲーム開発用フレームワーク「MGL」の開発記録です。MGLはzlibライセンスの下に無償で提供されています。
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今週の作業
システムアクセス関連のドキュメント化
タスクシステム関連のドキュメント化が一段落したところで、比較的軽めの作業になりそうなシステムアクセス関連の整理に着手しています。
システムアクセスとは何かというと、OSなどのゲームの動作環境となっている部分へのアクセス機能です。アプリケーションの実行時引数を取得したり、終了要求を出したり、ウィンドウのサイズを変更したりなど、ゲームから見たちょっと外側な部分とのやり取りになります。
こういった機能はゲームロジック内で呼び出すことは稀ですが、ゲームを製品として整える際にはどうしても必要になります。例えば、「ぺぐそり+」はウィンドウサイズに応じてゲーム内の表示倍率が変化したり、逆にゲーム内で倍率を変えると適切なウィンドウサイズに調整する機能があります。このような機能はゲーム内容とは無関係とはいえ、ユーザーが持つ印象への影響はそれなりに大きかったりします。
そして、そういった部分の実装的なノウハウはゲーム開発関連の情報としてはあまり発信されておらず、そのプラットフォーム向けのAPIリファレンスを読むのが一番の近道だったりします。そうなると当然、プラットフォームごとに個別に対応する必要に迫られます。
ゲームの開発にゲームエンジンを用いる大きな理由の一つは、こういったゲームとは直接関係の無い(そして面倒臭い)部分を吸収してくれる事にあると思います。ですので、MGLも当然その部分をカバーしてはいるのですが、いかんせんドキュメントが無ければ無いのと同じですよね。という訳で、今更ながらドキュメント化に着手した次第です。
機能そのものは実装済みで、あとは意図した通りに動作するか確認しながらAPIリファレンスを作るだけですので、それほど時間は掛からない見込みです。
iPhone新調
先週の週報にちらっと書きましたが、必要に迫られてiPhoneを新調しました。
今まで使用していたiPhone 7 Plusは2017年販売で、かれこれ7年前のモデル。いよいよ限界を迎えつつあると感じていたところ、普段使用している銀行アプリの対応終了が決め手となり、今回の新調に至りました。
購入したのは、現行のラインナップで最も安価なiPhone SE。本当は15 Proが欲しかったのですが、元々PCを新調するために貯めていたお金を削って購入したため、これ以上はすぐには出せませんでした。
……MGLとは無関係な話? いいえ、大いに関係しているのです。だって、iPhoneにしろ新調する予定だったPCにしろ、どちらもMGLの開発機材の一部なのですから。
本当は15 Proが欲しかった理由は、このモデルはProMotionという最大120Hzの可変フレームレートに対応しているためです。これはSDK付属のシミュレータでは再現できず、実機を用いてしか動作検証ができません。MGLがゲーム用フレームワークを名乗る以上、この機能を取り込みたくなるのは必然でしょう。
残念ながら今回は先送りになってしまいましたが、あと半年もすれば次のモデルが発表されるでしょうし、その時に再度検討する事にしましょう。検証端末は多いに越した事はありませんからね。
その他
Steamでスプリングセールらしいです。私はすっかり忘れており、開始直前に慌ててセール価格を設定しました。
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