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MGL週報 #76 - ゲーム開発中とか、直近のMGL側の作業とか
このエントリはゲーム開発用フレームワーク「MGL」の開発記録です。MGLはzlibライセンスの下に無償で提供されています。
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ゲーム開発中
ここ最近MGLの週報をサボって何をやっていたのかというと、ゲームそのものを作る作業に集中していました。
前々から何度も述べていますが、今のMGLに不足している最も致命的な要素は、機能や資料よりも利用実績です。すなわち、実際にMGLを利用して作られたゲームがほとんどありません。これではいくら改良やメンテナンスを続けていても、よく出来た模型にしかなりません。
ですので、今年はMGLを利用したプレイアブルなゲームを最低1つは増やすという目標のもと、ここ最近はそちらに比重を傾けています。
……なのですが、少々特殊なものを作ろうとしていまして、慣れていない事もあってそれなりに難航しています。もちろん、それを作ろうとしているには色々と理由があるのですが。
本当はある程度動くところまで実装して「こんなの作ってます」みたいな事を言いたかったのですが、それにはもう少し時間が掛かりそうです。下地となる基本的なシステムが固まってくれば、そこから先は週報の話題に挙げやすいかもしれません。実験的とは言え、アルゴリズム的にも興味深い分野かと思います。
MGL側の作業
ゲーム開発を優先するとはいえ、MGL側の作業から離れる訳にも行きません。
ツール類のアップデート
先日の対応でMGL本体はgccでビルド可能になりましたが、ツール類も併せて対応が必要だという事に今更気付きました。今のままでも互換性に問題は無いはずですが、念の為にこちらの対応もリリースまでに済ませておきましょう。
現在MGL向けに公開されているツール類は、実はMGLよりも古い歴史を持っていたりします。元々は個人的に使用していた開発用ツールで、それを元に改修したという経歴を持っています。そのため、大きな問題にはなっていないけど機会があれば直したいという部分はそれなりに抱えています。
その辺も含めてごっそり改修したい気持ちもありますが、今は他に優先したい作業があるため必要最低限にしておきましょう。目下の問題については、各ツールが共通で使用しているライブラリを最新版にアップデートすれば解消されるはずです。ライブラリ側の改修は対応済みなので、それを適用すれば解決する見込みです。
clang-tidyが動かない問題
MGLのルートディレクトリにあるclang-tidyチェック用のシェルスクリプトが現在機能していません。あれだけ時間を掛けて対応したのに。
どうやら先日のXcodeのアップデート以降、今までの方法ではシステムのヘッダパスに辿り着けなくなってしまっているようです。ならばと思ってLinux環境で試してみたところ、こちらでも意図した通りに動作していませんでした。つまり、今までの方法は何かが足りていなくて、その状態で何となく動いていたのかもしれません。
一応CMake経由では動くことは確認できているし、VisualStudio経由なら今まで通り問題なく動作します。なので、致命的に問題になっているという訳ではないのですが、私自身が普段CMakeを使わないので早めに解決したいところ。
とりあえず、修正に時間が掛かりそうであれば、次のバージョンで該当スクリプトを一時的に削除するかもしれません。
その他
今月中にゲームのほうをある程度動くレベルまで持っていって、来月以降はそれを主軸にあれこれと思っていたのですが……もう今月も最後の週ですか。早くも2025年の12分の1を消費してしまいました。