変化に恵まれた年⭐︎
2020年は、「変化を強いられた年」というよりは、「変化に恵まれた年」と言いたいと思います!
年が始まりほどなくして、年間の大きい仕事はほとんど全てキャンセルになりました。感染症の広がりという事実には驚きましたが、これを機会に観てみた数々の映画ーー例を挙げると『コンティジョン』(Contagion)や『アウトブレイク』(Outbreak) などーーから、現在の状況は専門家たちからすると起きて当然のことだったとわかりました。時間の問題だったということかと思います。
ちなみに『コンティジョン』は、やはり中国が発端で、コウモリから豚に感染して、その豚を調理して出していた立派なレストランで感染者が続出し、あっという間に広がり、人々の間で買い占めや争いさえもが起きるという恐ろしくリアルな話です。ラストもまた衝撃的なのです。。!
現実にも、自由に外に出たり、必要なものを買ったり、当たり前にできていたことができなくなることには不安を感じました。日々の生活はグローバルサプライチェーンに依存していることも痛感しました。でも、同時に地球や自然にとっては当たり前じゃないことを、人間がここまで推し進めてきた結果の一つなんだな、ということも感じました。人間の活動が停止したら、一時的でしたが大気汚染が減り、空の色が変わったと聞きました。
日本は特に得意ではないイノベーションも、多少は後押しされ改善されたと思います。東京の異常な通勤状態は昔からどうにかならないかと思っていましたが、ようやく時差出勤や在宅勤務が強いられる状況になり、少しは解消されているかなと感じます。
個人的には、ずっとやりたいことがあったにもかかわらず、仕事ばかりに時間と労力を使っていてなかなかできなかったことをとうとう始めることができた一年でもありました。
一方、通訳の仕事に関しては、「滅多に会えない人に会える」、「滅多に行けないところに行ける」という通訳業の魅力の一つと思う点は残念ながら享受できない状況でした。ですが、リモートでも同じように仕事ができるという点は大きな魅力です。在宅勤務はまた別の可能性を生み出してくれています。
その一つは、もちろん自習室の存在です。私はスペイン語のお仕事は本当に数えるくらいの経験のみなのですが、それでも入れていただき、遠くにいらして以前だったらきっと知り合うこともできなかった皆様と知り合うことができ、勉強をして、時間を共有させていただいています。本当に貴重で嬉しいことです! とてもとても感謝しております。。。❤️
学会なども、海外はもちろん、国内でも遠方のため、以前だったら参加することを検討しなかったような会も、今では場所・地域に縛られずに参加することが当たり前になってきたと思います。ZOOMが生活の一部になった今、通訳パートナーとの仕事の打ち合わせも、「じゃあzoomで15分話しましょう」という風にできるようになりました。変化です!
長期的に見たら、通訳者・通訳の業務はこれまでも様々な変化をしてきたと思います。
"Lo único que nunca cambia es el hecho de que las cosas cambian" ("Only thing that never changes is the fact that things change") と言いますが、これからも変化し続けることを予期し、その都度求められる価値を提供できるように、自分も変化させていけるように頑張っていきたいと思っています⭐︎
あ、そして、在宅時間が増えたので、うちには念願だった猫も来ました^^ 猫アレルギーを薬で抑えつつ、猫可愛がりしております^^。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します⭐︎
神藤 理恵
(写真は我が家の自由の象徴の図)