理想の中二病ムーブ（中二病日記16）

　僕が一生に一度はやってみたい、中二病ムーブがある。

　それは――。

　他の誰も「ソイツ」の秘めたる力に気づいていないのに、僕だけが「ソイツ」の強さに気づき、クールな表情で「君達の目は節穴か？」と言い放つ最強のムーブ。

　これ、大好きだ。

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〇ゼルトル王国の闘技場内　皇命ら戦士たちが集まる

そんな中、ひとりの少年が瞑想をしている
モブ達はそんな少年を馬鹿にし始める

皇命こうめい「……」

モブ１「おい、あれ見ろよ。だっせぇ。あんなことして、何になるってんだ？」

モブ２「今から戦うってのによぉ。ふぁけてるぜ」

モブ３「賢者にでもなったつもりかよ」

皇命は少年の隣でたんたんと剣を磨いている
モブ達の会話には入らず、ふっと微笑みながら瞑想をする少年を見る

皇命「君達は何もわかってないようだ」

モブ２「ぁんだと!?　おめぇぶん殴られてぇのか？」

皇命「くだらない。この闘技場の品位を下げるな。きっと彼は君達を倒すだろう。そんなこともわからないようでは、せいぜい１回戦止まりといったところか」

モブ１「ちょっと表出ろ。厳しい闘技場の世界ってもんを見せてやる」

モブ１が皇命の胸ぐらを掴み、拳を構える
皇命は微動だにせず、冷たい目でモブ達を見つめる

皇命「はぁ。君達も実力を見せられないとわからないか」

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　もうこの後の結末はわかるだろう。

　そういうことだ。
　僕はそういうムーブをかましたいが、現実では難しい。よって、創作活動でその理想を実現させたいところだ。

小説家になろうで『勇者学園の西園寺オスカー』を読む

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　今後も最強の中二病ムーブをかましたい。