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クールな実力者ムーブをかます男(中二病日記14)

 他と違う。
 それは最強の強みだ。

 まわりの連中と何かが違うだけで、君は唯一無二の存在として、この世界にその存在をアピールすることができる。

 だが、他との違いは、行動にも顕著にあらわれる。

 これは今日、僕が学校で自習をしていた時の出来事だ。


 教室にいきなりスズメが入ってきた。
 チュンチュン、という可愛らしい鳴き声が、教室に響く。

 ほとんどのクラスメイトは騒ぎ立て、集中を切らす。

 スズメの方に近づき、勉強中だというのに、席を立って珍しい光景を眺めにくるのだ。
 それ自体は別に問題ない。

 ただ、僕はそこに便乗するようなことはしない。

 興味なさげな表情で、課題を続ける。
 クールで、そして冷静。

 そしてこんな言葉を言い放った。

「僕は野次馬はしない。僕は今、極限の集中状態にいるんだ」

 少し低めの声で、軽い悲壮感を漂わせながら。

 そうすることで、あるクラスメイトは思う。
――こいつ、只者じゃないぞ……。

 僕の周囲にも何人かこの状況に動じていない、最高の中二病諸君がいた。彼らに敬意を示したいものだ。

 僕が思うに、別に野次馬は悪いわけでもないし、好奇心旺盛な人間に生まれた以上、仕方のないことだ。

 だが、集中すべき時に集中し、自分の世界に入る、という技術もまた、この世界に伝説を残す上では重要になってくると思った。

 君はもし、今日の僕と同じような状況にいる場合、どうしていた? コメントを聞かせて欲しい。

 また、スキやフォローをよろしく頼む。


2024年6月28日 エース皇命

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