神奈川県から広島県まで歩いた話、そしてそこから九州までチャリした経験5
ここまでのおさらい
2018年に勤続のお祝いとして1ヶ月間のお休みをもらいそこで神奈川県から九州への徒歩旅(巡礼?)を企画しました。結果として広島までは徒歩・・・そこから自転車で無理くり九州まで行く物語です。
ここまでの旅のおさらい
神奈川県の箱根をスタートして約10日が過ぎます。箱根⇒静岡⇒浜松⇒愛知入り熱田⇒四日市⇒亀山⇒伊賀上野というのが主なルートでした。Googleマップさんで見てみます。
ただ時速5キロで計算するので82時間ではここまで踏破するのは無理。不眠不休でも4日・・普通に1日35キロ平均で歩いても10日は掛かる道のりです。
伊賀上野から京都をかすって奈良へ
ちなみに2024年のGoogleMAPを見たら、歩道がない道や危ないルートは極力避けてくれるルートになっているのですが2018年の時は基本的に歩けそうなら全部歩かせるルートでした。つまりは歩道が無くても物理的に歩けえるなら徒歩ルートに組み込まれていてこれが結構難儀でした。
トラックが猛スピードで曲がってきます。なのでカーブの前後はとにかくダッシュ。そして車の音が来ない事を確認します。確認しないと急に車来たらはねられちゃうので・・とにかく静かになったら走るそしてカーブを過ぎて20メートルくらいしてやっと落ち着いてあるくということの連続。
10回以上通り抜けたほぼ歩道のないトンネル。本当に恐怖、体感だとトラックや車との距離感は50センチくらいしかない・・ような記憶。やはりトンネルもできるだけ車が来ないタイミングでダッシュします。
ただし良い事もある
きっと今の優秀なグーグルマップであれば下記の鋳造跡地に立ち寄ることは無かったと思います。
国の古い貨幣として知られている「和同開珎」(わどうかいちん)を鋳造していたところです。奈良時代の鋳銭司はいわば現在の造幣局といわれる木津川市にありました
またこんなところも通り過ぎました。
決して大きな町ではないと通り過ぎてしまうちょっとした町の名所を抜ける事ができる・・これはとても良い経験でした。日本中で行った事が無い所の方が圧倒的に多く有名な名所以外に記憶に残る場所は沢山あるのだなと思えた瞬間です。
急にバベルの塔のようなモニュメントが現れたり・・・ここから奈良へはだいぶワクワクしてた
タツタタワー(給水池)
そして奈良入り目前でプリンを食べたりw
まほろば大仏プリン本舗 - 奈良のお土産・洋菓子
そして奈良入り
急に視界が開けると奈良の街並みが飛び込んできます。さっきまで山道だったおに気づくとそこは奈良なのです。いきなり大型の古墳が二つ出迎えてくれる・・・昨日までは亀山だ、四日市だ、忍者の里だといっていたのですがここ1日で奈良に行き着いたのは圧巻でした。あと古墳も大きい
知らなかったけど生の古墳を初めて見て、また急に開けた街並みにひどく感動したのを覚えています。
折角奈良にきたのでこの日はちょっと鹿を見に寄り道して終了。
鹿はかわいかったけど滅茶苦茶かまれた。鹿強い
この日は奈良で一泊して翌日の大阪入りに備えたはずです。
第3の難所・・生駒山越えがあります。
奈良から大阪へ生駒山を越える
奈良から大阪に入るルートは色々ありますが多くが迂回ルートです。直線距離で徒歩でいけるルートとなるとやはり生駒山を越えなくてはなりません。ここはきつかった・・・特にのぼりが尋常じゃない
本当に尋常じゃない
いざ生駒山攻略へ!!
生駒山は遠目から見ても峠というにはちょっと小高い山くらいありまして、ここを登るのは箱根の山を越えたときと同じくらいのプレッシャーがあります。あの時は初日・・・こっちはもう12日目!?です。疲れの度合いが違います。
という事で、生駒山越は大変でした。ただ普通の小高い峠なのでここまで300キロとか歩いていなければ高尾山よりもゆるやかなハイキングコースとも言えます。ただ僕はすでに300キロ以上歩いているのでこの山を越えるのは本当に酷でした。
日本屈指の酷道らしいですし
棚田風景があり牧歌的というかとても良い景色・・
登り切った先にはカフェがあります。ここでちょっと一息つきました。
山小屋カフェ・・ゆったりとした時間が過ごせます。
あとは下るだけで生駒山に別れを告げて・・・大都市「大阪」に入ります。
遂に大阪入り
そして東大阪に入ります。花園ラグビー場があったりこのエリアはとても活気がありました。というより・・・やはり大阪は待ちが広くて大きい・・デカい建物や高層ビルも久々にみた・・懐かしい!という感想でした。町が広いし道が大きい
商店街にスーパー玉出・・・やはり大都市にたどり着いたんだという安堵感とここまで歩き切ったのだという達成感が存分に感じられた瞬間でした・・・ただしこの時点ではまだ中間地点です。そしてすでに100キロ近いロスがあるわけでこれらをどうにかして埋めないと九州にたどり着くことは難しいとわかっていました。