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レギュHダブル・特殊バシャーモ+剣舞ドドゲザン

9月のランクマッチで使用。

TN:ふらっと   →最終レート1913(162位)
TN:きわみロード →最終レート1910(176位)
(戦績は合わせて49-24くらい)


■構築経緯

1.ドドゲザンを上手く使いたい

レギュレーションGまでのルールを一通り触ってきているが、その中で強さの割に自分が上手く使えなかったポケモンがいるので、その使い方を理解するために対戦しようと思った。

その筆頭であったドドゲザンが今回のテーマ。
広く攻撃範囲を取って打ち合う補完的な型は多少感触を得ていたので、剣の舞を持たせた攻撃的な型を試してみたかった。

2.ドドゲザンの相方選定

剣の舞ドドゲザンを活かすために「この指止まれ要員」「高速範囲攻撃持ち」が欲しいと思った。

不意打ちで相手の行動を制限しながら強気に剣の舞を押す動きも強いが、安全に使える盤面を自ら作れると取れる選択肢が広がって尚良い。
ということで、この指止まれ要員としてエレブーを選択。一番の理由は特性がやる気なことで、ドドゲザンの持ち物を防塵ゴーグルではなく黒い眼鏡にして汎用性を上げやすいことだ。

剣の舞を使う使わないにしろ、最終的にドドゲザン+何かを並べて不意打ち+攻撃で相手に行動を許さずに倒していけるのが理想形だが、守るで攻撃を防がれる展開を考えると味方は範囲攻撃を軸にできた方が良い。
ということで、高速範囲攻撃持ちとしてバシャーモを選択。1回の加速で最速オオニューラも抜ける速さになるので、不意打ち+熱風での攻撃的な並びを実現しやすい。

3.補完要員の選定

おおまかな理由だけ記載しておく。

●アシレーヌ
ドドゲザンが苦手なヘイラッシャ対策。
範囲攻撃で削ってドドゲザンで仕留めるシンプルなプランを取るにあたっても、バシャーモの熱風が通らない炎・ドラゴンに打点を持てるので相性は悪くない。

●ゴリランダー
ここまで一貫する地面技への対策。
また、ドドゲザンが不意打ちで圧力を掛けていく際に障壁となるサイコフィールドの書き換えを担う。その他、猫騙しでのサポート。

●ドラパルト
日本晴れ+炎タイプに耐性を持ちながら打点を稼げるポケモンとして採用。
全体的に素早さが遅いポケモンが多いので速いポケモンが欲しかったし、ドラゴンアローは実質範囲攻撃なのでドドゲザンのコンセプトとも合っている。

■個別解説

1.ドラパルト

167-180-96-×-100-194
28-220-4-0-4-252

・素早さ振りきり
・A182ガブリアスの命の珠テラス75%地震耐え
・C150コータスの晴れ拘り眼鏡テラス75%噴火耐え(15/16)
・残り攻撃(テラスドラゴンアロー1発で183-116ガブリアスを14/16で1発)

バシャーモと並べて鋼テラスを牽制したりエレブーで守りながらドラゴンアローで削りを入れる。
バシャーモと足並みを合わせるなら守るを使えた方が良いが、命の珠だと火力も低かったり耐久を削るのが痛手になるので拘り鉢巻き。

テラスタルは悪弱点を消しつつ炎耐性を保つ目的で火力強化にも使えるドラゴン。
蜻蛉帰りはイエッサン絡みに安全にゴリランダーを着地させる目的、不意打ちは対バクフーン(乱数1発)や砕ける鎧グレンアルマを先に小突く目的。ゴーストダイブは一番使わないが、終盤に使う可能性のある技として採用。

2.ドドゲザン

189-194-141-×-127-77
108-172-4-0-172-52

・A200ガブリアスの命の珠地団駄耐え
・205ガチグマの大地の力耐え(14/16)
・ドゲザンで177-128イエッサン1発(15/16)
・残り素早さ

パーティのスタート地点。
悪技を半減できるタイプは3種のみなので剣の舞を使えば実質ほぼすべてのポケモンに等倍以上の打点を叩き出せる(このルールで悪技1/4なのはズルズキンのみ)。

テラスタルは苦手な格闘・地面に耐性をつけられる飛行。剣の舞を使うタイミングを無理やり生み出して形勢逆転を狙える。
オオニューラのインファイトを耐えるなら悪テラスも考えた(配分を工夫すれば耐えることはできる)。悪テラスにすると+2ドゲザンでHB特化モロバレルも倒せるので、すごく強い。

3.エレブー

161-×-102-116-106-157
164-0-196-4-4-140

・最速コノヨザル/カラミンゴ抜き
・A127イッカネズミのテクニシャンネズミ斬10回耐え

ドドゲザンをはじめこの指止まれで味方を守る役割。削った中速相手にトドメを刺せる素早さがあるので攻撃的にも使える。

攻撃技は10万ボルトを選択。バシャーモドドゲザンで打点を持ちにくいアシレーヌを削ったり、あくびでテンポを取るタイプのヘイラッシャに強く出れるのが嬉しい。
やる気を活かしてドーブル・ビビヨンのような搦め手にも対応して欲しいので挑発を採用。エレキネットは強いが今回はパーティの素早さが足りていない。手助けは一考の余地がある。

テラスタルはゴースト。主にケッキング・神速カイリューを意識。
オオニューラのフェイタルクローで毒しか引かないためインファイトを誘発しやすく、そこをテラスタルで回避する動きも強い。

4.バシャーモ

155-×-90-178-91-132
0-0-0-252-4-252

・特攻素早さ振り切り(火力重視)
・残り特防(C188サーフゴーの拘り眼鏡75%ゴールドラッシュ2発耐え)(2発目はランク-1想定)

鋼タイプの強いポケモンが環境の中心にいるので、刺さらない試合は少なく選出率も一番高い。

耐久を気合の襷に頼っているので、テラスタルは攻撃的に使える炎。熱風2発では倒せない相手を熱風+テラス熱風で倒せるようにするケースはそれなりにある。何度か熱風を打つ想定なのでステラではない。
真空波は比較的融通が利く枠だが、マタドガスが絡んで加速が発動しない状況で先制技があると便利なことがあったので採用している。他にはテラバーストやコーチングも候補。特にカイリューにスケイルショットで狙われる機会が多いところをフェアリーテラスで防ぎながら熱風→テラバーストで返り討ちにする動きはまあまあ刺さる(ドラパルトは一撃だがガブリアスは倒せない程度の火力)


5.ゴリランダー

195-176-111-×-94-131
156-116-4-0-28-204

・200オオニューラのフェイタルクロー耐え
・10万馬力で155-81オオニューラ1発
・194グレンアルマの+2テラスワイドフォース耐え15/16
・残り素早さ(性格補正のないイダイトウ抜き)

フィールド奪取・猫騙しなど便利屋。ただ、攻撃範囲は広くないのであまり選出したくはない。

これだけ鋼タイプの強いポケモンがいる中でそれに打点を持てないようでは流石に使いづらいので10万馬力を採用。グラスシードのオオニューラ・マタドガス・鋼タイプへの打点を意識してテラスタルを地面にしている。

配分はだいぶ素早さに寄せていて、パーティ全体での素早さが遅いこともあってバンギラスやペリッパーに先手でウッドハンマーを叩き込めることの重要性が高いことから、そのようにした。

6.アシレーヌ

186-×-114-165-138-89
244-0-156-28-12-68

・C205ガチグマのテラスブラッドムーン耐え(15/16)
・A200オオニューラのフェイタルクロー耐え(14/16)
・性格補正なしヘイラッシャ抜き+1
・残り特攻

黒い霧でのヘイラッシャ対策がメインの役割だが、攻撃を耐えて打ち合える性能はドドゲザンで詰める動きと相性が良い。

テラスタルは毒技への耐性を目的に、サーフゴーのゴールドラッシュに耐性を作ることも意識して鋼タイプを選択。
素早さ操作技もないのでしっかり耐えてから返しで削りを入れることが重要だと思って、耐久重視の配分をしている。火力は高くないが動ける回数を増やすことでダメージを増やす。


■感想

目的であったドドゲザンの強さを理解することは達成できた。

剣の舞の強い点は取れる選択肢が広くなること。
不意打ちで相手の動きを制限するのが強みであり、味方の削りと合わせてその射程に持ち込む戦い方が基本だが、剣の舞があれば単体でリーチを拡大できる。特に味方が動きづらい状況でそれを実現できれば味方を守ることにも繋がる。
(あと地味ながら火傷を相殺できるのでそこを強気に動かせる点も大きい)

その反面、攻撃範囲が狭まるのがデメリットではある。ただ悪技は元々一貫性が高く、それを半減しつつドドゲザンに強く干渉できるのは格闘タイプのみで、このルールの格闘タイプは耐久に難があるポケモンが多いこともあって、剣の舞不意打ちで簡単に関係性を逆転できることが多いのも使いやすさに繋がっているだろう。

このルールにはハバタクカミのような迅速に処理しないと壊滅的な被害をもたらすようなポケモンは少ないのでアイアンヘッドがなくてもさほど問題にはなっていないが、同時に採用してるドラパルトをもっと攻撃の軸として扱っていく場合はアイアンヘッドを優先したい気がする。


■おまけ:補完ドドゲザンのパーティ

9月のはじめくらいにちょこっと使っていた。
蝶の舞ウルガモスが軸になっている中で、ウルガモスが積むタイミングを作りやすくするため、素早いポケモンの動きを不意打ちで制限する役割とトリックルームに瞬発的に安定した打点を出す役割で採用している。

>ガブリアス
183-182-115-×-106-169
襷を持って削りを入れてくれるポケモンが欲しかった。ブリジュラスより速いことが最低条件だったので、キラフロル・ゲンガー・ゾロアークR・オオニューラ辺りを試した。

>ドドゲザン
193-198-141-×-106-91
守るを上手く使いながら隣での削りと合わせて不意打ちで行動を制限していく。ガブリアスを採用した枠のポケモンと並ぶことが多く、ガチグマ・ドドゲザンに打点を持ちづらかったので、けたぐりを採用。

>ケンタロス
152-162-126-×-103-152
ウルガモスを威嚇で守るポケモンとして使ってみたかったが、あまり選出できなかった。もっと攻撃的なパーティに採用すべきで、パーティと足並みが合ってないかもしれない。

>ウルガモス
192-×-93-176-126-140
パーティの軸。モロバレルを意識してテラスタルは草。積みなしで無振りサーフゴーを倒せることを理由にメインウエポンは火炎放射としている。

>ゴリランダー
195-160-111-×-120-119
ウルガモスが蝶の舞を使うにあたって繰り出せる回数を増やしたいので、耐久重視の配分。テラスタルの岩はガチグマコータスのトリパへの耐性を意識している。

>ピクシー
202-×-107-115-141-80
ブリジュラスに対してエレクトロビームを受けながらウルガモスで積む展開を作りたかったので特殊耐久寄りの配分で、ヘイラッシャのウェーブタックルを2発耐えないと交代では出せないのでオボンの実で補うことにした。

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