デカレン高知旅行記
6月に公開されたデカレンジャー20周年映画を見て、そのロケ地にもなっていた高知県に旅行してきた。
47都道府県すべてを巡ってみたい中で高知県は未踏であり、せっかくならこの機会に行くのが良いと思った。
また、製作側も「映画による地域の活性化」を狙っているため、その反響の一部になれればという思いもあり、この記事を書いている動機もそこにある。
なお、開催されているスタンプラリーの写真は一番最後にまとめて掲載することにしている(これから行く予定がある人へのネタバレ防止のため)
■余談:そもそもなぜ高知なのか
デカブレイク姶良鉄幹を演じた吉田友一、デカピンク胡堂小梅を演じた菊地美香。この二人は夫婦関係にあり現在高知県に在住している。
特に、吉田友一は大病の経験・医療従事者への転身など壮絶な経歴もありながら現在は高知市の職員として町おこしを推進する立場にある。
そんな中、デカレンジャーが20年の節目を迎えるということで、東映・高知市を説得して実現した「映画での町おこし」企画である。
■空港エリア(1日目)
◯高知龍馬空港
地方空港は特産・著名などの愛称をつけることが多いが、高知県は坂本龍馬である。
羽田空港からは約1時間。空港内に各社レンタカーの受付があり、送迎バスで2-3分の距離にある店舗に案内してもらえる。
この日は空港への到着が11時前だったので、まずはお昼ごはんに向かった。
因みに、市街地から30分で海に山に川に出れるのは高知の魅力の一つであり、空港エリアから桂浜や市街地も同じくらいの時間て移動できる。
■桂浜エリア(1日目)
・藁焼き体験
・牧野植物園
・桂浜/桂浜水族館
◯お昼ごはん:かつお船・藁焼き
高知県と言えば鰹。
かつお船は何店舗かある区画で、そこにある土佐タタキ道場で藁焼きを体験できるということで訪問した。
入店して単品か定食かだけ確認されたら、すぐ鰹の串を持たされて焼き場に案内される。火も調整してくれるし炙り加減も指示してくれるので、実はやることはあまりない。
体験者が創意工夫を行うというよりは、オペレーションの駒として組み込まれる感じだ。
美味しかった。
鰹のたたきはポン酢で食べる機会が多いと思うが、個人的には塩で食べるのが非常に良かった。
◯牧野植物園
牧野植物園は映画にも登場する。
牧野富太郎は日本の植物学の父と称される偉人であり、NHKドラマの朝ドラでも彼をモデルにした作品「らんまん」が放送されている。
園内は約3000種の草花があるということで、正直こちらとしては情報過多。。
緑豊かな地を散歩しつつ、牧野富太郎がどんな人物なのか、1938年の世界に植物図鑑を完成させる価値やそのクオリティな凄みは感じられたので、思っていたより楽しかった。
◯桂浜
名勝・桂浜。
駐車場の隣にはお土産・飲食などの施設があり、3分ほど歩くと坂本龍馬像、そこから桂浜を眺めることができる。
因みに、この観光案内所にスタンプラリーの地点がある。
◯桂浜水族館
桂浜の砂浜沿いにあり、スタンプラリーの地点になっている。
一般的に水族館と言って想像する広さからするとかなり小さめ。
色々な餌やりを体験できるのが面白い。
映画にも登場する、マスコットキャラのおトドちゃんの人形がお土産ショップで見当たらなかった気がする。
サインがお土産ショップの壁面にあって、吉田友一・川村文乃のは発見できた。
■寄り道(1日目)
ここからは映画とは全く関係がない地域になる。
まず宿泊先だが、この日は金曜日。
せっかくなら土日だと予約しづらい場所を選ぼうと考えて、ヴィラにしてみた。
ヴィラ・サントリーニ。
山の上から海を一望できる立地なので日の出とか見れたら面白いんじゃないかと思ったが、午前5時だったので普通に起きれなかった。。(結果的には曇りで見れなかったらしい)
◯夜ごはん:須崎市・鍋焼きラーメン
高知県のご当地グルメとして、特に須崎で人気な鍋焼きラーメンがある。須崎市まではヴィラから車で山道を走って片道45分程度だが、近くにご飯を食べれるお店もなかったので須崎を目指した。
(と言っても人気ランキング上位のお店は軒並み営業時間外ではあった)
鍋焼きラーメンにも種類があり、このお店ではチーズ・キムチ・豚キャベツなど6種から選べた。
激辛の辛さはたぶん中本で言う蒙古タンメンレベルなのでそれほど辛くはないが、店名の通りで美味しかった。
■高知市街地(2日目)
・高知城
・十月一日(お弁当)
・はりまや橋
・帯屋町商店街
この日は市街地の観光。
駐車場はヴィラのひとに勧められたひろめ市場の2Fにしたのだが、よく見ると30分300円で昼間は上限額もないため、最終的に1800円の支払いと結構高かった。。
◯高知城
デカレンジャーが高知城の天守閣に立つ構図は予告映像でも使われていたが、実は映画のカットとしてはEDの1秒くらいしかない(
スタンプラリーは二の丸から本丸へと繋がる広場に存在する。欲を言えば、パネルは入口に向かって左側に置いてもらった方が本丸を背景にした写真が撮りやすく嬉しかった。
天守と本丸が現存する城は高知城だけということで稀少性はあるらしい。
こう見ると結構栄えているように見える。
天守閣では混雑していなかったためか座って風景を眺めることができた。涼しい風に吹かれながら、歴史ある城風景と現代のビル群との融合を感じる高知の街並みに居心地の良さを感じた。
◯お昼ごはん:十月一日・お弁当
高知城の入口からは徒歩5分程度。
デカピンクを演じていた菊地美香さんが営んでいるお弁当屋ということで、あらかじめ予約もしていた。
本人もいらっしゃって、色々と忙しそうにしていたが「ファンの方ですか?」と一緒に写真を撮ってくださったりしていた。
せっかくなら程度の気持ちで予約していたが、めちゃくちゃ美味しくて感動した。
はな弁はオールスター弁当で、メインの食材は当然ながら、ほうれん草のようなその中でもわき役にあたるキャラ(?)にもしっかり味付けがされていて、お弁当という期待値を大きく越えてきた。また食べたい。
お昼ごはんを食べたので街を散策。
まずは高知城の目の前にある市役所でスタンプラリー訪問。土曜日だったので、建物には入れず。
◯はりまや橋・とさでん
はりまや橋はよさこい節で唄われることで有名な名所…ということになっているが、映画のシーンを見ても10mもなさそうな大きさだったので、期待値はかなり低めに見積もっていった。
はりまや橋は何度も建替えされたり水路も短くなったりしているらしく、そういう意味では歴史的な重みは薄めか。今秋には再び工事に入るということで貴重なシーンではあったらしい。
高知市に来るまでの道路案内でも「はりまや橋 ◯km」とスポットとして取り上げられるのが疑問ではあったのだが、それ自体は来て解決した。
市街地にはとさでん交通の路面電車が東西南北に走っているが、はりまや橋の交差点はその交点にあたるのだ。
期間限定の特別車両。
この特別車両はJR高知駅から出る南北の路線を走っている。とさでん交通に問い合わせると居場所を教えてくれるが、南北は片道20分程度で区間往復していそうなので、出会うことは難しくなさそうだ。
(今回ははりまや橋に到着してすぐに来たのでタイミングがかなり良かった)
◯帯屋町商店街
市内のスタンプラリーは残り2ヶ所。
一つ目は高知よさこい情報交流館。
よさこい祭はお盆の時期らしい。
その頃にはデカレンジャーコラボは終わっている可能性もある・・・と思っていたが、菊地美香・吉田友一・デカレッド(スーツ)がよさこい踊りに参加するらしい。
帯屋町商店街への掲出は期間的には終わっていたはずである。それらが続いているということは予想以上に反響が大きかったということなのかもしれない(調べるともっと大きいポスターが出ていたという情報もあったが)
市内最後のスタンプ地点は商店街の中にあるこうち観光ナビツーリストセンター。
が、スタンプラリー制覇特典の受取場所はここしかないことに今頃気付く。つまり、南国市で最後の一つを押した後再び高知市まで戻ってくる必要があるということだ。
ということで、残りの旅程を考えてこの日は一度南国市に向かって先にスタンプだけ押してきた。3日目に再訪しているので、後述する。
翌日も市内観光から始めるので、市内のホテルにチェックイン。夜ごはんは商店街付近のお店でお寿司を食べる予定だったが、よく見ると10席しかなく実際に伺ったら予約満席で入れず。
次点として探したお店も満席だったが、空き次第入れてくれるということで予約して、夜市をぶらついていた。
実は人生で地元のお祭りみたいなものに行ったのが20年以上前とかだったので、ヨーヨーすくい・景品当て・わたあめとかで家族で盛り上がっている風景は面白かった。
そうこうしてるうちにお店が空いたので夜ご飯。
無難に美味しかった。
写真にはないが鯖寿司が売切れで一貫しか食べれなかったのが少し心残り(ラストを食べれてるのはハッピーなのでは)
■高知市〜南国市(3日目)
・日曜市
・JR高知駅
・海洋堂スペースファクトリーなんこく
◯日曜市
信号を挟んで4,5区画くらい、高知城からはりまや橋くらいなので徒歩10分くらいと結構広い。
お店は野菜・アクセサリー・鉢など様々。映画ではひやし飴・ぼうしパン・文旦が登場したが、ひやし飴と芋天を買った。
芋天は元々買う予定がなかったが、なぜかデカレンジャーのサイン入りポスターが貼ってあり、高知の名物だというので買ってみた。結局お昼ごはんになった。
スタンプラリーは前日までに6地点回っていたので最終地点のツーリストセンターを改めて訪問してコンプリート特典をもらった。
3地点でステッカー、6地点でトートバッグ、7地点で高知特産品プレゼントへの応募である。
◯JR高知駅
はりまや橋からは徒歩10分弱。
どんな栄え方をしているか興味があったので足を運んでみることにした。駅構内までは入っていないが、いくつか見えた車両は新しめに感じた。
◯海洋堂スペースファクトリーなんこく
スタンプを押すために前日に一度訪れた。
ソフビフィギュアの展示を見たり作成過程の見学ができる施設で、映画ではデカレンジャーの拠点・デカベースに使われている。
既に写真でも見て知ってはいたのだが、運転しながら横目に現れたときは驚いた。
館内1Fにあるサインなどを見ていると「お客様、デカレンジャーですか?」と係の方が声を掛けてくれた(お客様はデカレンジャーではない)
その方が親切で、これまでも聖地巡礼ファンに案内をしているそうで色々教えてもらえた。
館長(?)が宇宙船が好きでこういうデザインにしたらしい。製作側も高知をロケ地にする企画をしてからこの施設の存在を知って即決定したらしい。元々クラファンしてたくらいなのでセット予算が浮くのがめちゃくちゃ大きそうである。
聖地巡礼というよりは単純に施設として興味があって訪れた形だったが、そういう撮影時の話とか色々聞かせてもらったりもして楽しめた。
◯高知龍馬空港
レンタカーを返却して旅も終わりである。
夜ごはんは時間が迫っていたため空港内のレストランで。
これと別に親子丼も食べたが、そこで漬物と一緒に出てきた本かつおがとても美味しかった。
土佐ジローという地鶏も有名らしいなので、次回はそちら方面でも食を楽しめればと思った。
■行けなかったが興味のあったお店
次に高知県に行くときの候補としてメモ。
・ゆう喜(高知市/お寿司)
・せいろ(高知市/鰻)
・かいだ屋(南国市/鰻)
・鯖と煤(南国市/インド料理)