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バチェロレッテ3の感想をつらつら

結局今作も見ることになってしまった(

恋愛リアリティーショーは特に好きではないが、人の結婚観には興味があったのでこれまでのシリーズも見ていた。
そろそろ見なくてもいいかなと思っていたタイミングだが、しばらく海外生活になった友人と話をする題材としてはちょうど適切だったので見た。

振り返りトークというよりは見て感じたことを並べるだけである。
内容についてはネタバレがある。





◯なかなか恋愛に進まない関係性
今作はとにかく展開が遅かった。というよりは最後まで誰も恋愛している感じがなかった。恋愛がないのでその上に立つ結婚観もあまり見れなかったように感じた(恋愛を経由しない結婚もあるがこの番組ではそれを期待できないし実際そういうのは今回もなかった)

自分としてはバチェロレッテの言動に物足りなさを感じた。
一番は傾聴する姿勢だろうか。1なら男性の話に切り返して真意に迫る姿勢があったり、2なら受容するようなリアクションがあった。3はどちらもあまりなかった印象である。
レッドカーペットの時点でも男性陣のアプローチをいくつか拒否している。大人ならもう少し上手く回避する方法はあった気がする。そういう取り繕いが好きでないというのも一つの個性ではあるが、男性側からするとアプローチのためのモチベーションが上がりづらいように見えた。

ただ、彼女が求めていたのはバリケードを設けた上でそれをこじ開けてくる男性だったようには思う。
あまり決めつけは良くないが、彼女のこれまでの躍進の根底(原動力)はコンプレックスなんじゃないかと思える節はあって、それを守るためのプライドや満たすための欲求がそういう立ち回りにさせた可能性もあるのかなと思った。
あるいは短時間で人との距離をぐっと縮めるのが単純に得意ではないだけかもしれない。コミュニティでの人付き合いの延長線上で恋愛スイッチが入る人にとってはこの企画には難しさがあると思う。

◯興味深かった立ち回り

まず北森さんのトランプ。
1-5のカードを用意して、引いた番号の順番でカクテルパーティのときに話に行くというもの。
最初のカクテルパーティで話す順番は毎度競争になるが、ただ1番目行きたいとを宣言しても差がつかないと感じていたので、例えば自分だったら最初から敢えて2番目を予約するような立ち回りの方が面白いんじゃないかと思っていた(1番目は彼女の選択の自由を尊重しつつ自分の熱量もアピールできる?)
今回見た北森さんのそれは非常に上手かった。意思が介在しない決め方なのでその決定に従いやすく、最低でも5番目以内を確保できて1番目なら運命性を演出できる。次シーズンがあったら全員が取り入れて収集がつかなくなるのではと思ってしまうほど良かったと思う。

続いて櫛田さん。
最初のカクテルパーティでいきなり1番目の個別トーク争いが起きそうな中で、全員でのトークを提案する。事前インタビューやレッドカーペットからもっと自分の世界みたいなのが強いひとなのかと思っていたので、普通にコミュニケーション能力が高くてびっくりした。
バチェロレッテも最初は全員と話したいと思っていたと言ってたが、パーティ開始直後からいきなり個別になるのは違うと自分も思ってたので、これは良かった。
因みに、櫛田さんが口下手だと感じたことは一度もない(単に櫛田さんがバチェロレッテに好意を抱かなかったからそう見えてるのだと思う)

◯人の特徴の言語化
「櫛田さんは口下手で…」「北森くんは努力家で…」
バチェロレッテが男性を語るときのワードバリエーションがずっと同じだった。旅を続けるうちに新しい魅力を発見して増えるものではないかと思ったが、そうではなかった(単に仲を深められなかった可能性はある)
とはいえ、自分が知人をこうやって語れるかと言うと自信がない。「このひとならこう考えるだろう」とそれまでの付き合いから予測を立てたりはできるが、多面的な人の要素を分解してみようとしたことはあまりない。
昔好きだったアナウンサーが特技に「ひとの長所を見つけること」と書いていて素敵だと思ったことがあるが、人の要素を分解して言語化することはちょっとやってみてもいいかもしれないと思った。

◯ルーツを基に今の自分を語る
坂口さんがフラワーバスで自分の性格は両親から受け継いでいるという話をしていた。
今の自分を作り上げてるものがどこから来ているか、そんな明確にストーリー性のあるものはパッと思い浮かばなかった。
最近読んだ本でも自己分析の話があったが、そもそも自己分析の正しいやり方(?)を知らないと思って方法論に興味を持っていたのもあって、少し印象的な話として残った。

◯スタジオトークでのバチェロレッテ
しっかりラストを迎えられるのかの波乱(?)から坂口さんを選んでエンド・・・と思いきや、束の間坂口さんとも続かなかったという終わり。
視聴者的には1時間以内の落差に感じるので、エンタメとして盛り上がるものになったのかは謎ではある。
ただ、そういう終わり方を選んだことに対して参加者への誠意が見て取れたのは良かった。別に謝罪や申し訳なさそうな態度を求めているわけではないが、特に1では頑なに「これは私の旅なので」と姿勢を取り続けたことはわがままにしか映らなかったので、気遣いは良いことだと思った。
最初にバチェロレッテとしては傾聴姿勢が足りないとか色々書いたが、1話でのローズセレモニー前の発言も含めて人としての思いやりとかそういう部分は素敵だと思う。

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