ニュージーランドの高校での進路相談
ニュージーランドの高校ではYEAR11-YEAR13、つまり高校一年生から三年生までの間に年に一度実際にその企業・大学・専門学校から出展ブースが出され、進路についてじっくりと考えられる日があります。
去年はオークランド大学、ニュージーランド警察、ニュージーランド空/陸/海軍、パイロット養成学校等様々な場所から実際にその職場で働いている方が来て興味があれば(ガチガチの応募用紙と採用担当者の名刺の入った)パンフレットをもらうことができます。
しかし、各大学・学校・企業には応募要件が存在し、そのためにはYEAR13までに何ができるか、する必要があるのかを考える必要があり、この進路調査の日はそういった為のものと言えるでしょう。
大学進学率は40%程度
これを聞いた当時は若干驚きましたが、ニュージーランドの教育制度上納得できます。ニュージーランドの教育ではNCEAという教育制度を採用していて(NCEAについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。)レベル分けされており、各職業、各専門学校には募集に必要なレベルが決められています。
例えば、ニュージーランド空軍のパイロット養成課程に応募するには主に
・17歳以上
・NCEA レベル2所持者
・Kiwi(ニュージーランド人)
つまり、高校2年修了時にレベル2を取得しているニュージーランド人ならば応募できるというわけです。
一方、大学に進学する生徒も専門的なことを学びに行く人が大半ですので日本の様に大卒という学歴を獲得するために行く人は全くいません。
パイロット養成学校
ニュージーランドには各地にパイロット養成学校があります。
厳しい気象、日本に類似した地形を好みパイロット留学でニュージーランドに来る日本人留学生も多いようです。
ニュージーランドに高校留学後にニュージーランドでパイロットになりたいと考えている方には良い選択肢かも知れませんが、費用が莫大にかかるので保護者の方とよく話し合って決めましょう。
今回頂いたパンフレットの養成大学校の一つ、Massey University のパイロット養成課程は最新の練習機、フライトシュミレータなど設備が素晴らしいそうです。(かなりお値段高そうですね)
留学生向け進路
ほとんどのニュージーランドでの高校生活を終えた日本人学生は日本に帰国し、大学へ進学します。
帰国生入試の制度を利用し、有名国立・私立大学へ進学する生徒もかなり多いです。私立はMARCH早慶、国立は東・京・阪大など幅広い大学・学部で帰国生入試が導入されています。その他の学生は日本国外の大学へ進学しており、近年はニュージーランド国内の大学だけでなく、欧州諸国の大学への進学率も上がっています。
現地での就職はワーホリビザなどを申請すれば不可能ではありませんが、難しいと思います。留学時にワーホリビザを取得しバイトをして信頼を得れば、採用してくれるかもしれません。あまり、一般的なルートではありませんが、ニュージーランド大好き!という生徒さんには良い進路かもしれません。
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